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死霊の恋

K-バレエの3作品を昨日マチ・ソワ。
一番の興味が「死霊の恋」だったので、まずはそれを。
2018年の作品から全編に改訂されたもの。

2幕5場の構成。
全編になって分かったのは、ロミュオーがまだ修道院に入る前の話だったことと、クラリモンドが吸血鬼だったというのを本人も自覚してなかったらしい、ということ。
原作とは違うけれど、クラリモンドの死因が結核(たぶん)だったこと。
・・・本性を知っていたバーバラってナニモノ!?
全編(?)ショパン曲*。
既にあった第2幕は「ピアノ協奏曲第1番の第1楽章」。
その他に印象的だったところで
クラリモンドの登場シーンから 「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」
2人のきぬぎぬの別れに「ピアノ協奏曲第2番の第2楽章」(大好きな曲なので、ここに持ってこられて刺さりまくり)
娼館のシーンなどで「ポーランドの歌による幻想曲 イ長調 Op. 13 」(こういうのも結構好き・・・)
ロミュオーのソロがマズルカだったり・・・

*どうしようか迷ったけど結局配信を視聴。視聴しながら曲名検索アプリで検索した^^
ところどころ出てこない曲もあった(ロートレックの見せ場とか、娼館のコーダのような部分とか。どこかで聞いたような気がするのだけどなー)

2幕目だけのときは、どちらかというとロミュオーが可哀想、だったけど、全編になったらクラリモンドの方がもっと可哀想に感じた・・・
クラリモンドがタイトルになっているのだから、これで正解なのでしょう。

2キャストパターンを見て、どちらもとても良かった。クラリモンドは日高さんの方が儚げな感じ(2幕の途中まで凄くコワイんだけど)、成田さんの方が一貫して人間味が強かった気がする。
踊っているところでもなぜだか日高さんの方が軽そうに見えた(たぶん背が高いのに)。
(しかし立っているロミュオーに真横に絡むリフトのとき、ロミュオーのお尻にも噛みついてませんでしたかね^^;)
セラピオンの杉野さんは意外にも?石橋さんよりBLっ気が薄かった(笑)。まだ優しい先輩、の枠に収まっているような。
・・・そこは突き抜けておいてくれた方がカオスで好きなのだが。

ロートレックという役もあった。娼館にいる絵描きという設定か。
狭間狭間に高難度技を繰り出すので、白鳥の湖でいうところの道化に近いような役だろうか。

久々の浅川さんを見て嬉しい限り。やっぱり存在感が凄い。クラリモンドと同じような振り(指さし確認)があるので、一瞬彼女も吸血鬼だっけ!?にもなった。

背景装置に大きな鏡があって、もしかしてクラリモンドは映らないのかな?とも思ったけど、そうでもなさそうだった。
でもちょっと頭が混乱しそうになって面白い仕掛け。

セラピオンの持っている十字架が小さい(すぐに取り出せて安心!)とか、ラストでいきなりドレスを見つけないロミュオーとか、マイナー変更もあったと思う。
それにしても3公演踊り切った堀内さん、凄い!(ちょっと痩せてませんかね・・・養生してください)
成田さんもかなりのハードスケジュール。頭が下がります。
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