私の作る料理は、あまり美味しくないはずだ。
原因は分かっている。私は自身の健康のため、20代の頃から減塩を心がけている。これこそが、料理を不味くする原因である。
さらに付け加えるなら油である。カロリー減量のため、油の使用も控えめを心がけている。これもまた料理を不味くする原因である。
言い換えれば、塩と油こそが料理の事。を引き出す重要な要素である。
先日、ある方から塩を頂いた。普段私が使っている塩の8倍のお値段である。自分ではまず買わないと断言できる某ブランド塩である。こいつが本当に美味かった。
野菜炒めに少し振りかけただけなのだが、味が一段と引き締まった。自分の料理の腕がワンランク上がったと勘違いするほどである。塩が食材の旨味を引き出していることが良く分かった。
油もまた同じである。油というかバターなのだが、某飲料メーカーで出しているバターは、そのお値段が千円を軽く超える高級バターである。割と出回っているので使った経験のある方も少なくないと思う。
これは自分で買った。蒸しジャガイモを作る際に使ってみたが、ステーキハウスの付け合せのジャガイモもかくやの美味しさである。思わずバターを追加したくなるほどの美味さである。これはさすがに我慢した。
ちなみに油も最近は少しお高めのものを買い、使う量を減らすことでカロリー減量に役立てている。
やはり料理は美味しい方が楽しい。減塩も大事だし、カロリー量を減らすことも大事だとは分かっている。でも無理なことをしてストレスをため込むと、結局量を増やしてしまう。これでは意味がない。
だから最近は少し高めの調味料に変えて、調味料の使用量自体を減らすことで折り合いをつけている。実際、美味しい塩だと、少量でも満足できる。これには本当に驚いた。量ではなく、質が大事なのね。
白状すると、4年前の心筋梗塞以来、体重の減量に努めてきたのだが、あまりにストレスが多く、また怪我したりして運動が出来なくなったせいで再び体重が増加している。
このままではダメだ!
そう考えて、自身の食生活の改善を目指している。その一つとして、調味料、特に塩と油を減らすことを狙った。ところが、これが難しい。料理が確実に不味くなったからだ。そこで少量でも満足できるよう質の高い塩と油を取り入れることにした。
大雑把な私は料理の際、計量スプーンなどは使わないが、それでも意識の上で減らすことを心がけている。私が最近、蒸し料理をよく作るのは、油を減らしたいからであり、酢を多用するのも塩を減らしたいからである。
でも難しい。特に魚の蒸し料理は加減が難しい。パサパサでは美味しくない。御酢だって塩分がないわけではないので、使い過ぎればダメである。
そんな訳で、ここ最近は料理が下手になったと自覚せざるえない。でも実はけっこう楽しんでいる。不味くなった料理を食べるのは、さすがに苦痛だが、新しい調理法にトライするのはけっこう楽しい。
下手は下手なりに楽しいのである。でも、もう少し上手くなりたいとも願っているんですよ。まぁコツコツとトライ&エラーを繰り返すでしょうけどね。
上質な調味料は料理の味も格も上げてくれますね。
少量でも風味が違うのもわかります。
でも、美味しくなって食べてしまうので、ダイエットには伏兵です。
そんな訳でけっこう失敗しています。使い過ぎてもダメだけど、使わないとダメ。そのさじ加減が難しいです。
オリーブオイルは善玉コレステロールをキープしたまま、悪玉コレステロールを減らしてくれるというもので、しかも他の油を使って料理したときよりも胃に軽く、美味しいです。塩麴やターメリックやクミン等のスパイスを使った料理も、結果的に減塩につながるかと思います。
機会があったら、ぜひお試しください!