夕日を追いかけるようにして、雪の斜面を登る。無風。無音。
天気:快晴、気温:零度(昼)
24日のクリスマスイブ、予定どうり犬を2匹連れて車で登る。芝平の工事現場から上は車の通った跡がない。積雪は予想以上に深い。20センチはある。芝平峠からは轍があり、走行は少しラクになる。焼き合わせで車を捨てるか迷うも、そのまま続行。ところが、最も危惧していたど日陰の曲りで轍は消えてしまった。引き返すこともままならず、そのまま突っ込む。何とか貴婦人の丘まで冷や汗をかきながら到着する。ローギヤで半クラを使いすぎたか、いやな臭いもする。
しかしそこからは、車では無理。例年ながら、強い風で雪が大量に吹き寄せられている。歩いていくつもりでその準備をしながら考えた。「もし夜間に降雪があれば、もう車では下れまい」と。気温が低く粉雪とは言え、車体は雪面と頻繁に接触を繰り返した。これ以上になれば、以前そういう車があったが、春まで放置しなければならない可能性もある。春の雪ならとうの昔に”カメ”になり、スタックしているところだ。友人に天気予報を見てくれるよう電話すると、「夜間は曇りだ」という返事がかえってきた。
焼き合わせに車を残し、再度歩いて登ろうか思案しながら下ってきたが、結局下山と決定。ところが、しばらく行くと驚いたことに、高遠興産のタイヤドーザーが除雪しているのに出くわす。今冬この辺りで間伐の仕事があり、そのための除雪だという。しばらく話すうちに、翌日もう一度、今度は犬を連れないで登る気になる。やはり、2匹の犬を連れていては、いろいろと厄介なのだ。
で、翌日の25日、焼き合わせに車を残し、スノウシュー(ズ)に履き替えて再度入笠牧場へ。(つづく)