入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     「冬ごもり」 (57)

2020年02月01日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など
 4時ごろに目が覚めた。そのまま起きずに現(うつつ)と夢の狭間で、行ったり来たり、浮いたり沈んだりを繰り返していた。今朝8時半の室内温度ナント1度。昨夜は大事を取って高所用の羽毛服まで着て寝たというのに、どうも風邪が治りきらず、熱もあるようだ。
 以前なら、熱い風呂にしっかり入り、熱燗を飲み、着るだけ着た上さらに羽毛服に身を包み、そして布団に入った。そうやって強制的に汗をかき、そのはじから乾いたタオルでふき取り、用意しておいた肌着を次々と換える。下着がそろそろ尽きるころには汗も引いたものだが、今はもうそんな体力もないし、風邪を引く頻度もかつては5,6年に一度あるかないかだったのに、最近は毎年のよう。年を取った。



 きょうも昨日行った入笠の続きをと思ったが、実はここで呟くほどの話題はなかった。いつにも増して冬枯れの風景は寒々しくて不愛想で、それを中途半端な降雪のせいにしてきた。実際は、人気のない静まり返ったキャンプ場や小屋の方が、もっと侘しさを見せていたかも知れない。小黒川林道には午前中にでも通ったのだろう、単独行者のスノーシューズの跡が残っていた。


   取水場の水は凍結せず
 
 上へ行く時、荊口の道場の辺りで道路端の石垣に腰を下ろし、一人で日向ぼこをしている老婆を目にした。あの日溜りで憩い、時を送れば、一体どんな思いがよぎりるのだろうか。行く末のこともあるだろう。遠く離れた身内のことでも考えていたかも知れない。春になったらまた野菜作りでもと、そんなことも頭に浮かべていただろうか、小さな身体をかがめ。
 辺鄙な山奥の村で一生を送り、今では一人、言葉を交わす隣人もいないようだ。しかし、寂しさなど少しも意に介さないと言ってるような、そんな佇まいに、そういえばかつて「山室川の聖人」と呼んだのは、あの人のことだったと思い出した。

 お気楽さん、久しぶり。昨日帰りにちょっと顔を見て行こうと考えたけれど、実は第1堰堤まで下ってきて、上に用意した売上金を忘れたことに気付き、引き返すという馬鹿なことをして、叶いませんでした。きょうから2月、そうですか、あの辺りでも福寿草が咲きましたか。大分蕾を膨らませた樹々が目に付きます。
 
 一応、今年度の「冬季営業」の詳細については、下線部をクリックしてご覧ください。
 



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする