造幣局広島支局で開催されている「花のまわりみち」を観に行って来ました。天気は曇天で空は白く
露出も低いという、あまり歓迎できない条件。しかも雨が近付いていて風もありました。
こちらで公開されている桜の多くは八重桜でソメイヨシノより1週間~10日程度遅れて咲くため、
過ぎ去った桜の季節を少しだけ遅らせて楽しむ事が出来る・・・のですが、今年は昨年をも上回る
非常に早い咲き進み方。八重ではない桜は既に散り果て、八重桜も殆どが散り始め。超遅咲きと
なりがちな菊咲きですら満開を少し過ぎたかもと思われる状態。造幣局の担当者の方も、公開日の
設定が凄く難しい近年の気候だと感じます。
今年の花「須磨浦普賢象」。当ブログでも度々紹介しております。本来なら黄色味の強い
緑の花が特徴なのですが、咲いて日が経ってスッカリ紅が差していました。多くの桜品種では、
咲いてから時間が経つと花芯から紅が差して来ます。ココ大事。
「福禄寿」
「松月」。八重桜の中でも非常に見栄えが良く比較的長い期間、賑やかで美しい状態が楽しめる
人気の高い品種。記念撮影する方も多く見かける、というか、スマホ含むカメラを持って来た
方の殆どが撮っていると思う。
「御衣黄」。造幣局広島の御衣黄は、比較的小さい花を付け緑味が強い。御衣黄の桜並木で
有名な三刀屋木次のものとは少し異なります。理由は「御衣黄」のリンク先を参照ください。
「紅提灯」
「数珠掛桜」。菊咲きという事もあり超遅咲き。この品種に関しては、開催日程が遅いという
デメリットがメリットとなる。満開です。
「兼六園菊桜」。造幣局広島で見られる桜の中でもお気に入りの1つ。但し、この場所は
撮影しやすい距離である代わりに風の通り道、しかも、どういう訳か凄く虫が付きやすい。
やや白っぽく花芯のみ紅が差すのが初期で、撮影日は花全体が薄紅という感じ。
「紅時雨」
「鬱金(うこん)」。この品種も咲き始めの花を探すのが大変で…
「天の川」
「手毬」。手毬シリーズに限らず、桜は枝変わり(遺伝分類的には同一。ヒトの個性に等しい)が
多い為、近年のDNA解析による発見で分かる事も多い様です。それにしても、手毬状に花を付ける
品種を手毬的に写すのは難しい…
そういう事で、空真っ白でもなんとか撮ってみたのでした。花に影が強く出ないので良い面も
あるのですが、枝ぶりを含めて写真に収める事の多い桜に於いては、やはり青空が良く似合うと
思ってしまいます。見に行けるだけでも贅沢じゃありますけどね。
※品種紹介用のリンク先には、公益財団法人日本花の会HPの桜図鑑を利用しました。