ヨーク・アンド・ランカスター 別名 ロサ・ダマスケナ・ヴェルシコロール。オールドローズ ダマスク系。八重平咲き。
作出年・国 不明。
このバラ、写真にあるように非常に変わった特性を持っていて、ピンク色と白の花が1つの株に混じり合って咲きます。
また、1輪でピンクと白が半々となる場合もあるようです。
名前の由来は、イギリスのバラ戦争で対立した2つの名家の家紋が、それぞれ白と赤バラであり、和解後にチューダーローズ
として、赤に白バラを重ねた家紋を作った(ヘンリー7世)ことから来ているそうです。
また、別名のロサ・ダマスケナ・ヴェルシコロールでは、色が変わる = ヴェルシコロールという意味があるとのこと。
アルバ・セミプレナ。オールドローズ アルバ系、中輪 半八重咲き、1867年以前(広島市植物公園プレートより)。
白い半八重の花が多く咲き揃う品種。香りもあり、比較的育てやすいようです。仕立てはフェンス、庭植え向き。
16世紀以前にヨーロッパで紹介され、ローズヒップ(果実。但し、観賞用)が楽しめる。
アルバ系は白バラの先祖であるもののルーツ不明。赤バラの祖であるガリカ系と対をなす存在とのこと。面白いことに、
葉っぱからはレモン~青りんごの香りがするという。非常に微妙なんですが、確かにりんごの様な爽やかな香りを確認
出来ました、が、2回目は良く分からなかった。それくらい微妙ってことです。香り成分が揮発しにくい朝早くなら、
もっと分ったかも知れません。
シンパシー。ハイブリッド・コルデシー(HKor)系 つるバラ(CL)、大輪 カップ咲き、1964年 ドイツ作出。
華やかな真紅が特徴で、2~4mのツル性を帯びることからフェンスやアーチに仕立てるのに向く品種。病気に強く、
耐寒性も強い。ただし、枝が伸びるので狭い場所には向かないそうです。
名前の由来は、ドイツ語の一般名詞で同情を意味するとのこと。
ハイブリッド・コルデシーとは、ロサ・コルデシー(ドイツのコルデスさん作出)を交配の親としたグループで、
赤の八重咲品種が多いとのこと。日本原産のハマナスと、これまた日本のテリハノイバラを交配し、マックス・グラフ
というバラを作出。このマックス・グラフの実生から生まれたのがロサ・コルデシーなのだそうです。
芳純(ほうじゅん)。ハイブリッドティー系、大輪 半剣弁高芯咲き、1981年 日本作出。
これ以上ない、そのままのピンク色が特徴。日本という、ある意味では厳しい気候でも育てられるように改良
されていることもあって、樹勢も強くて育てやすい品種なのだそうです。品種親は グラナダ x クローネンブルグ
ということで、メジャーな親同士ですね。
比較的育てやすく、ダマスク・クラシックと呼ばれる香りも素晴らしくて色も美しいとなれば、人気が出ないはずが
ないです。「芳純」で検索すると幾らでも出て来ますし、苗も良く販売されているようです。