小田原周辺のマイナースポットや些細な出来事を少しずつ
小田原の端々



小田原市久野から南足柄市にかけての明星ヶ岳や明神ヶ岳の中腹にはいくつかの林道が敷設されている。先日、その中の林道足柄線を経由して明星ヶ岳の登山道まで向かったところ林道沿いの広範囲で土砂災害が発生していた。南足柄市塚原の広域農道。林道に向かうのにはゴルフ練習場近くの脇道を山方面に曲がる。脇道を曲がると程なく長泉院参道の石碑が見えてくる。ゆるやかな坂道を道なりに直進。農道の脇道から1.4kmほど進むと明星林道との合流点へ出る。右に進むと最乗寺方面。左へ進むと塔の峰方面。まっすぐ進むと林道足柄線の起点へ至る。合流点先には車両通行止の看板。この日はランニングだったので特に気にとめず直進した。明星林道との合流点から1.5kmほど直進した地点で道路を封鎖するように土嚢が置かれていた。周辺では特に工事が行われている気配も無い。土嚢の先を見ると土砂と倒木が道路を埋め尽くしている。どうやら土砂崩れがあって、その土砂を流出を防ぐために土嚢が置かれているようだ。少し先は明るく開けたようになっているので足元に注意しながら先に進んだ。土嚢の先に進むと、道路両側の木々が無く開けていた。結構大規模な土砂崩れで道路が寸断されており周辺の杉林が流されている。従来あるべき道路部分は左下から奥の林の中へと続いている。直進すべきか迷ったが、土砂の上に踏み跡がいくつも残っている。どうやら林業関係者や工事関係者の出入りがあるようなので、土砂の上を歩き先の道路へと向かう。途中、土砂崩れ現場の上部を撮影。100mほど上から土砂崩れが始まっている。この現場でいつ土砂崩れが発生したのか分からないが、倒れた杉の木の葉が枯れていたので昨年の夏から秋にかけてかもしれない。土砂崩れは斜面下の沢まで続いていた。いずれ復旧工事が行われると思うが、下の沢には恐らく砂防ダムが設置されるのではと思う。土砂崩れの現場を通るとほどなく林道足柄線の起点に到着。この林道を進むと明神林道との合流点に至る。林道足柄線の起点の看板を過ぎてすぐの路面には枯れ木や小石が流れた跡。林道足柄線も先ほどの土砂崩れで車両が入れないので結構荒れている。土砂崩れはもう無いだろうと思い林道を進むと小規模の土砂崩れが10ヶ所以上あり道路が数メートルにわたり寸断されていた。林道足柄線を進むにつれ路面の状況は悪化する一方。道路中央に亀裂が走り、至るところで陥没している。損傷している区間は数キロにわたっているので、復旧には相当の時間を要しそうに思える。この林道足柄線沿いは、2010年の全国植樹祭りの植樹会場の一つだったようで、森林再生パートナーの企業の看板が設置されていた。車止めの広場の片隅には南足柄市塚原ボランティアフィールドの看板も設置されている。ボランティアと森林再生パートナーの企業が水源の森林を守る活動を行っていくと記載されているが、林道の状況が悪すぎるので現在は活動は行われていないようだ。ボランティアフィールドの斜面にはヒノキの苗木が植林されていた。ボランティアが活動できるようになるのにはだいぶ先ではないかと思う。林道足柄線沿いで植樹祭関連の植樹や整備が行われたのは2010年前後なので、それから数年の間に林道の状況が土砂災害などで一気に悪化したようだ。復旧工事が早く始まるのを願うばかり。

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