久しぶりに青空が見えましたな

久しぶりに青空が見えましたな。

ですな。それでもまだからりと晴れているわけではありませんな。

庭の金木犀に絡みついている瓢箪が実をつけていますぞ。

ぶらりと垂れて大きいですな。一番実りでしょう、これがこの夏の。

その下では向日葵が草丈を伸ばしてきて鮮やかな花を着けました。まだほんの小さい蕾ですが。それでも黄金色です。

いよいよ夏ですな。来週には台風も押し寄せてくると天気予報士が言っていましたぞ。台風はご免です。

せっかく実ったトマトがこれで地に落ちてしまいます。今年のトマトは甘い。どうしてなんでしょうかね。

うう～ん、どうしてなんでしょう。やっぱりお天気のせいですかな。

こうやってあなたとお話ししていると気持ちがなごみます。気持ちが通じ合って。ありがいことです。

こちらこそ。あなたとこうしているだけでもいい気持ちです。

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などと、三郎と三郎の影が話をしている。三郎は麦藁帽子を被っている。三郎の影も麦藁帽子を被っている。

二人は畑に出て、農作業用座り椅子に座って、のんびりサツマイモの畝にわんさか茂りだした雑草を抜いている。

ときどきひょろりと蚯蚓が飛び出してくる。三郎は穴を掘ってこれを埋めてやる。こうしないと蚯蚓は夏日で干からびてしまう。

近くに竹藪があるので、藪蚊が襲ってくる。腰には、だから、蚊取り線香があやしい煙を吐いている。