みずからをよしとしてはならない。
*
嘗てみずからをよしとすることにのみ一生を費やした蛇が
今生ではそれを悔いて、草藪に居る。
悔いて悔いているが、最近はそれで己を暗くしてしまうような悔いからは離れている。
*
草藪にはちろちろと水が流れている。
草藪に居るときには、草藪をよしとする行に取り組んでいる。
水に浮いているときには、その水をよしとする行に取り組んでいる。
*
みずからをよしとしてはならない。
他を悪(あ)しとすることでもって、己を善(よ)してはならない。
*
蛇の行は完成をしない。
いつまでたっても完成をしない。
どうやらもう一生これにかけるようだ。
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嘗てみずからをよしとすることにのみ一生を費やした蛇が
今生ではそれを悔いて、草藪に居る。
悔いて悔いているが、最近はそれで己を暗くしてしまうような悔いからは離れている。
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草藪にはちろちろと水が流れている。
草藪に居るときには、草藪をよしとする行に取り組んでいる。
水に浮いているときには、その水をよしとする行に取り組んでいる。
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みずからをよしとしてはならない。
他を悪(あ)しとすることでもって、己を善(よ)してはならない。
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蛇の行は完成をしない。
いつまでたっても完成をしない。
どうやらもう一生これにかけるようだ。