あけぼの

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リゾートの海辺は幸せの花盛り~ドミニカ共和国~

2010-04-19 14:12:32 | アート・文化

147  購入した航空券はエスパニョーラ島の東端プンタ・カーナ、「地球の歩き方」にも地域の詳細が紹介されていない田舎町だった。だが近くのババローホテル群はメキシコのカンクン顔負け、USの各航空会社の直行便やヨーロッパからの直行便も就航している世界的なリゾート地だった。ババロー地区のホテル・カシノに落ち着いた。このホテルは3食ビール付きで168ドルと同系列ホテルよりは格安、手首にホテル名の入ったバンドを付けている限り、ババロー内の食堂、プール、レストラン、スナックバーは無料、イベント会場、ゴルフ場、ビーチ、系列ホテルにはオープン・トレン(列車風のバス)でトロピカルの木々で埋められた公園内を無料で自由に移動可能だ。ビーチは遠浅、淡緑色の輝く海と白い砂浜に椰子の木々がゆらぐ木陰を作っている。思い思いに椅子に寝そべっている人々は最高気分を味わっている。日がな一日カリブの海風と太陽光を浴びてくつろげる場所だ。 

 次の訪問地は首都サント・ドミンゴ。三分の一は高速道路だが渋滞がひどくバスで4時間かかった。エスパニョーラ島(ハイチとドミニカ共和国)はコロンブスの最初の上陸地点であり、カリブ海で最も歴史的遺産の多いこともドミニカ共和国の魅力の一つだ。市内で驚くのは新旧の車の洪水だ。空気汚染が思いやられる。旧市内は道路も狭く二列縦隊の駐車の中を車が進むのだ。

 サント・ドミンゴの東33kmの位置にあるボカ・チカ・ビーチは白い砂浜が3キロも続き、遠浅で人間の腰までの深さが200mも続く。ここは元大統領のプライベート・ビーチだった。現在は一般に開放され、子どもたちの喜びの歓声がこだまし、海水に戯れる姿が微笑ましい。ここでは長椅子に寝そべって甲羅干しでビールを楽しんだ。カンクン以上に美しく、しかも庶民が嬉々として水と戯れていたここの幸せ風景は帰国後も脳裏に焼き付いて離れない。子どもたちや若者の天真爛漫さはいずこも同じだろうが、うす黒い肌が焼き付けるような南国の陽光に照り輝いていて大変印象的だった。この浜の込み合いは格別で日本の片瀬海岸の光景を思い出しつつカリブ海の休日を楽しんだ一日だった。今回の旅は最初からリゾート・ビーチに迷い込み、それが呼び水となって各地のビーチを体験することが出来た。まさに癒しの旅だった。カリブの浜辺は天国につながる場所ではなかろうか。(自悠人)