あけぼの

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母がくれたジューキ・ミシンで縫いもの

2012-08-28 16:19:48 | アート・文化

Jukiaug292012_002 ご存知ですか?ジューキ・ミシンを。結婚式の前に母が私に買い、鳥取県から東京に送ってきたこのミシンは変わっている。フックが3つぐらいあり、上糸はぐるぐるとフックを行き帰りさせてセットし、下糸を引きあげ準備完了。足踏み式から卓上式へと20年ほど前に簡単なサーヴィスを受けたが機械部分は元のまま、51歳になるミシンだ。筆者の脳味噌同様時々プツンと糸が切れ、糸通しが大変だが、筆者同様まだよく動く。

二階の窓から眼下に拡がるのは矢川の原っぱだ。この風景を見ながら30年前第一著作「Still Waters Run Deep(音無し川は水深し)」を書いた。著作テーブルにもなったミシン台に久方ぶりに座れたのだ。筆者は旅好き、縫い物も好き。留守が多く、この場所に座る時間がなかったが、古着が捨てきれずリフォーム用に押入れで目白押しとなっていた。今日はパンツに挑戦だ。去年インドはコーラムで買ってきたこのパンツ。キンキラキンの玉の列をほどいたら220ルピーと値段がついていた。安かったがなんとも軽い絹のようなコットン生地だ。最近流行の、ひらひら・すけすけのウスバカゲロウ衣装には及ばないが、秋の虫、コオロギの足のように飛び跳ねられそうだ。ついでに娘が幼稚園の時毎日持った手提げ袋の紐を娘の古いスカートのハギレで修繕した。母の日にハンドバッグをくれたお返しにこの再生幼稚園バッグをあげたらどんな顔するかだろうか?海外土産のバッグも中々受け取ってもらえないけれど。

リフォームは時代に合いませんネ。特に今の時期には涼しげな衣料が一掃大バーゲン、ファッショナブル薄羽蜻蛉ブラウスやスカートが1000円程度で売られている。リフォームなんて時間を考えたら割に合わないか?でも創造の喜びはありますよ。

矢川の田園風景を見下ろしながら母のくれたミシンを使う。難病手術後の娘のことを考えながら。娘には50年以上持ち堪えるミシンを買ってあげなかったなあ。娘のミシンをJukiの最新ものに買い変えてあげようか。そして娘にも結婚後50年以上生きてもらわなくちゃ!(彩の渦輪)