あけぼの

アート、文化、健康、国際・教育、音楽、食・レシピ、日記、エッセイ、旅行記、学問

自悠人の誕生日、Discussionのテーマは「鯛と人生」

2015-01-25 13:57:49 | 旅行記、多文化教育、国際

先日、夫自悠人のウン十3歳の誕生日、大きな鯛、古代米入り胚芽米、エビスビールやテキーラでお祝いした。昭和一桁だが姿勢もよく元気者、勿論認知症もなく10歳若くも見える自悠人だが、この日ボソッと呟いた:

「長く生きても目標がないと人生つまらない」と。

「目標はあるじゃない!約2年後、美術館を借り切って絵の個展を開くんでしょ。頑張って沢山仕上げなくちゃあ!」と筆者。

「それはあるけど、年を重ねると侘しさが脳裏をよぎり出すんだよ。この頃よく自問するんだ。人生ってなんだろう、と。平衡感覚がひどく落ちたので人生を気にしだしたのかな」。

  筆者も考えた。病歴有りの筆者には2年後の目標を持てるのは贅沢だ。1日1日ベストを尽くして生きるのみ。「ベストを尽くして生きた日々の総和」が人生だと考えてきた。だから手抜きは出来ない。今日の予定は必ず今日済ます。明日の予定を書いてから布団に入る。「あれしなきゃ、これしなきゃ」、といつも追いかけられ(自身に)、いつも気忙しく、その挙句6、7年来の不眠症。だが全く別の生き方もあるだろう。人生とは?

  筆者にとって人生の定義はやはり「真剣に生きる日々の総和」。「1日1日をベストを尽くして生きたらそれが美しい人生になると考える」と筆者が言ったら、自悠人は「あれしなきゃ、これしなきゃ、と追いかけられるのは息がつまるよ。ところで今日の鯛はうまかったなあ。食べた美食の総和が我が人生だ」と、冗談を言う元気が戻った。鯛のお蔭さまで。(彩の渦輪)