瘤夫、順調に回復し療養士さんと歩行開始、「僕は走れますよ!」など宣もうたものだから療養士さんはその後一緒に歩かず、「1人でどんどん歩いて!」と言われ、病院内を歩き出した。一方頑子(ガンコ)は白内障の手術があり、入院中の瘤夫を気にしつつも眼科へ。友人祐子さんが付き添い、手術後は家までタクシーにつきあってくださった。人気の眼科医で手術の夜は問題なかったが、翌日不運が始まった。ここのほとんどの看護師さんは感じが良いが、眼帯を外す係りの看護師は態度も言葉も荒っぽかった。昨夕手術したばかりの目を力いっぱい手荒にごしごしと洗ったのだ!その直後からず~っと筆者の目に異物感、ゴロゴロと違和感があり、手術前より悪くなった感じで目が開けられない。眼科医に報告の電話をしたが、「1週間様子を見ろ」の答えだけ。仕方なく、手術前同様片目をつぶってヨタヨタと瘤夫の病院へ。ところが、である。瘤夫の執刀医さん曰く「貴方は回復が速い患者ですね。ここに居てももう処置は無いですよ!この病院は急を要する患者が行列して入院を待って居るんです。そうだ、今日退院にしましょう!」と、手術後6日目にもかかわらず、急拠退院手続が。「手術後せめて1週間入院していたかったなあ」と言いつつ、瘤夫は、入院した時の車で、目の不自由な眼帯子を助手席に、自分で運転し急遽退院した。だがその夜、瘤夫の悲鳴で眼帯子は起こされた:「身体を激痛が走った!」と。(続く)(彩の渦輪)