啓助の毎日は不安の毎日です。
何時銀行、それともサービサーから借入残のことで連絡が
あるか解かりません。何をされても大丈夫の様に手は
打つもりでしたが、他の弟妹が嫌になって付いて来ません。
そのために何か請求があれば、絶対大丈夫か解かりません。
銀行かサービサーか知りませんが残債務の請求は絶対に
あるものでしょうか。
啓助は東北の出身です。
父親の無い一家が逃げるように上京したのはもう7年前です。
父親の他界後、2000万くらいの銀行借入が返済出来る稼ぎは、
啓助には有りませんでした。
母と弟妹の3名を食べさせるのが漸くでした。そんな時担保で
あっても自宅を取られると生活も出来ません。
其れが不安の啓助は、こうなれば銀行からの借金はゼロに
しようと思い立ち、生前父が良くこぼしていた銀行の貸手責任を
思い出し訴訟に踏み切ったのです。勿論訴訟は直ちに負けました。
逆に、今まで比較的好意的に一家を見守っていた銀行の態度が
一変するとは、考えても居ませんでした。
裁判が終わると同時に家は競売になりました。
競売と平行して、銀行は母と兄弟3人を相続人として、
支払いの訴訟を起こしています。
この時に弟妹は相続放棄が出来た筈ですが、啓助はそんな方法は
知らず、皆して負の相続人となり、債務名義を銀行に与えています。
家を失い、逃げるように上京した一家は、其れは頑張りました。
その甲斐もあり、啓助はまだ独り身ですが弟妹は土地の者と
結婚も出来ました。二人とも、相方の親の敷地内に小さな
小さな家を作って住んで居ます。共有ですが自宅を競売で
取られた所為か、住居に関しては異常な執着心があります。
田舎の銀行はしつっこい。ある日突然に、4名と取引が
あるだろうと云って、無作為に何行かの銀行を差押えて来ました。
勿論、まだ預金など出来て居ないですから、実害は有りませんでした。
この時に自宅から離れた新宿の銀行まで差押えてあったのには
びっくりしました。父が仕入先に振り込む時に、この銀行を
利用したらしいです。そんな記録がまだ残っており、
こうした事に使われるなんて、そう思うと啓助は怖くなったのを
覚えています。
銀行の差押等、始めての事でも驚いている間もありません。
今度は弟と妹の自宅の差押が有りました。
二人とも土地は使用貸借です。銀行から1000万以上は借入をし、
名義は比率こそ違え共有です。
この差押も競売開始決定まで行き、裁判所の競売価格が
出たところで無剰余と判定されて差押は取下げになりました。
それからは何もありません。
しかし、故郷の自宅を競売に掛け、次いで東京に出てきたみんなの
取引銀行を差押し、二人の自宅まで差押えた銀行が、このままで
治まる事は先ずは無いと見ています。
またサービサーと云うところに譲渡されて居ないことも不気味です。
その後は何もありませんが、必ず又何かある。
啓助はそう思っています。だから毎日が不安です。
実は、今まで銀行が執ってきた仕打ちを啓助に予言した人が居ます。
紹介された人ですが、その人が予言したのです。
「銀行相手に訴訟を起こして負けた時、担保が競売になっただけで
終わると考えると甘いよ。東京の住所など直ぐ解かるから、
調べて此方にも差押があるよ。家財は今時無いだろうが、
銀行預金とか、自宅があればそれもやられだろうね。勤務先の
給料も狙われるよ。これらの対策は、執って置くべきだね。」
その所為か、こんなこともあるかも知れないと思い、
弟妹にも伝えて有ったのです。ですから心の準備は
ある程度ありましたから、比較的落ち着いていられました。
自宅も多分無剰余になると聞いていましたから、
余り動揺はありませんでした。
その人は、又言いました。
「完全じゃあ無いけれど、此れで大体終わりさ。でも又時期を
置いて自宅や預金をやって来るか。またはサービサーに
譲渡するだろうね。それに備えて置きなさいよ。」
「今銀行が放棄をする事は先ずない。大概サービサーに売却し、
サービサーが回収に来ます。サービサーだってまだ若いこの兄弟を
黙って放棄すると云う事は先ず無いでしょう。差押の連続だっただけに、
2-4年置いて、忘れた頃サービサーから請求があるかも知れない。
その時に備えて用意はしておくべきだね。」
と細かい指示を与えております。
その中には弟妹の家も、持分が少ないから無税内の贈与で配偶者に
贈与する方法も入っています。不動産が無くなれば破産も考えられます。
4年後くらい、此方の変化を考えて、対応の仕方も教えました。
しかし彼も弟妹もそんなこと何もしていません。
今まで確かに先のことは当たったけれど、そのために大きな手を
打っては居ません。
「放っておいたら成り行きでこうなった。
今後も成り行き上手く処理されるさ。」と云う考えです。
しかし、啓助には、何時ごろどんなことが起こるだろうと考えると、
たまらない不安を感じます。
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何時銀行、それともサービサーから借入残のことで連絡が
あるか解かりません。何をされても大丈夫の様に手は
打つもりでしたが、他の弟妹が嫌になって付いて来ません。
そのために何か請求があれば、絶対大丈夫か解かりません。
銀行かサービサーか知りませんが残債務の請求は絶対に
あるものでしょうか。
啓助は東北の出身です。
父親の無い一家が逃げるように上京したのはもう7年前です。
父親の他界後、2000万くらいの銀行借入が返済出来る稼ぎは、
啓助には有りませんでした。
母と弟妹の3名を食べさせるのが漸くでした。そんな時担保で
あっても自宅を取られると生活も出来ません。
其れが不安の啓助は、こうなれば銀行からの借金はゼロに
しようと思い立ち、生前父が良くこぼしていた銀行の貸手責任を
思い出し訴訟に踏み切ったのです。勿論訴訟は直ちに負けました。
逆に、今まで比較的好意的に一家を見守っていた銀行の態度が
一変するとは、考えても居ませんでした。
裁判が終わると同時に家は競売になりました。
競売と平行して、銀行は母と兄弟3人を相続人として、
支払いの訴訟を起こしています。
この時に弟妹は相続放棄が出来た筈ですが、啓助はそんな方法は
知らず、皆して負の相続人となり、債務名義を銀行に与えています。
家を失い、逃げるように上京した一家は、其れは頑張りました。
その甲斐もあり、啓助はまだ独り身ですが弟妹は土地の者と
結婚も出来ました。二人とも、相方の親の敷地内に小さな
小さな家を作って住んで居ます。共有ですが自宅を競売で
取られた所為か、住居に関しては異常な執着心があります。
田舎の銀行はしつっこい。ある日突然に、4名と取引が
あるだろうと云って、無作為に何行かの銀行を差押えて来ました。
勿論、まだ預金など出来て居ないですから、実害は有りませんでした。
この時に自宅から離れた新宿の銀行まで差押えてあったのには
びっくりしました。父が仕入先に振り込む時に、この銀行を
利用したらしいです。そんな記録がまだ残っており、
こうした事に使われるなんて、そう思うと啓助は怖くなったのを
覚えています。
銀行の差押等、始めての事でも驚いている間もありません。
今度は弟と妹の自宅の差押が有りました。
二人とも土地は使用貸借です。銀行から1000万以上は借入をし、
名義は比率こそ違え共有です。
この差押も競売開始決定まで行き、裁判所の競売価格が
出たところで無剰余と判定されて差押は取下げになりました。
それからは何もありません。
しかし、故郷の自宅を競売に掛け、次いで東京に出てきたみんなの
取引銀行を差押し、二人の自宅まで差押えた銀行が、このままで
治まる事は先ずは無いと見ています。
またサービサーと云うところに譲渡されて居ないことも不気味です。
その後は何もありませんが、必ず又何かある。
啓助はそう思っています。だから毎日が不安です。
実は、今まで銀行が執ってきた仕打ちを啓助に予言した人が居ます。
紹介された人ですが、その人が予言したのです。
「銀行相手に訴訟を起こして負けた時、担保が競売になっただけで
終わると考えると甘いよ。東京の住所など直ぐ解かるから、
調べて此方にも差押があるよ。家財は今時無いだろうが、
銀行預金とか、自宅があればそれもやられだろうね。勤務先の
給料も狙われるよ。これらの対策は、執って置くべきだね。」
その所為か、こんなこともあるかも知れないと思い、
弟妹にも伝えて有ったのです。ですから心の準備は
ある程度ありましたから、比較的落ち着いていられました。
自宅も多分無剰余になると聞いていましたから、
余り動揺はありませんでした。
その人は、又言いました。
「完全じゃあ無いけれど、此れで大体終わりさ。でも又時期を
置いて自宅や預金をやって来るか。またはサービサーに
譲渡するだろうね。それに備えて置きなさいよ。」
「今銀行が放棄をする事は先ずない。大概サービサーに売却し、
サービサーが回収に来ます。サービサーだってまだ若いこの兄弟を
黙って放棄すると云う事は先ず無いでしょう。差押の連続だっただけに、
2-4年置いて、忘れた頃サービサーから請求があるかも知れない。
その時に備えて用意はしておくべきだね。」
と細かい指示を与えております。
その中には弟妹の家も、持分が少ないから無税内の贈与で配偶者に
贈与する方法も入っています。不動産が無くなれば破産も考えられます。
4年後くらい、此方の変化を考えて、対応の仕方も教えました。
しかし彼も弟妹もそんなこと何もしていません。
今まで確かに先のことは当たったけれど、そのために大きな手を
打っては居ません。
「放っておいたら成り行きでこうなった。
今後も成り行き上手く処理されるさ。」と云う考えです。
しかし、啓助には、何時ごろどんなことが起こるだろうと考えると、
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