かっ飛ばせ借金 打ち勝て倒産

 
 ‐オグチ経営研究所‐

 ☆★自分でできる経営の再生と整理★☆

  

余りにも上手い差押

2007-10-28 | 事例
彼は預金を3行差押られました。

「債権者が先ず狙ってくるのは、預貯金です。そしと其処に
入金するお金です。しかしどの銀行に有るのかが解からないから、
自宅や会社の近くの銀行を無作為に5-10行を差押えて来ます。」
彼はそう聞いていました。

それだけに注意を払っていました。今回の入金は3行に分けて、
ほぼ800万づつ振り込ませたのです。勿論、3行とも会社からも
自宅からも離れたところに有ります。其れも郵便局や信金は危険と
聞いて居ますから、大手銀行と外国銀行です。

今回の入金が大きかっただけに、振込先の預金口座の名義を家族なり、
会社なりにしたかったのです。しかし、本来の会社の仕事でなく、
副業に近い仕事のために、契約を自分の名前で行いました。ましてや
入金は海外からです。このために入金もどうしても自分の名前で
無ければ為らなかったのです。それに用心して居ても長い事平穏でした。
差押なんて真剣に考えても居なかったのです。

自宅は白金台のマンション、会社は新橋、押さえられた銀行は
恵比寿・浜松町虎の門と散らばっています。この銀行の存在は、
かって借入銀行に提出している決算書などに載っかっては居りません。

「入金になったら直ぐに異動すればよいさ。」
彼はこう考えて3つの銀行に振り込ませたのです。
クリスマスも済んだ暮れのことでした。

直ぐに動かそうと思っていたのが遅れました。
1月の中旬、1行から電話を頂きました。
預金が差押えられたという知らせです。

債務名義を取られてから2年余、まさか今頃いきなり差押が
あるとは夢にも思って居ませんでした。預金だけは、常に気を
つけなさいと云われて居たのですが、丁度もっとも間の悪い時に
されたものです。

3行全てが差押えられたことは、電話一本の確認で直ぐに解かりました。
こんな広い地域、金融機関は万と有ります。良く3行引っ掛かったものだ。
全部で何行くらい差押えたのだろうか、やがて届いた差押調書を見て
又びっくりしました。今回、差押えた銀行は被害のあった3行だけです。

銀行が差押えられる時は、何処の銀行か解からないから、山勘で
差押えされると聞いて居ました。経費も掛かるから、纏まった
地区しか差押は出来ないとも聞いていました。だから預け銀行も
地区を変えたのです。
其れがこんなに上手く差押えられるとは、少しおかしいです。

しかし、彼がサービサーから責められていると云う事は誰も知りません。
それに今度の入金も、請求書など、全て自分で作って居ますから、
会社の者は関係して居りません。
ましてや振込銀行など、奥様すら知らない状態です。

其れがその3行だけ狙い撃ちされた。しかも残が最大の時に。
指されたとしても、こんなに上手く行きません。

サービサーの草分けの最大手、調査権があると云われて居るサービサーです。
それにしても債務名義を取って2年間、都内の銀行をこのために
常時見張っていることなど出来ません。

何故こんな差押が出来たのか、今現在この謎は解けて居りません。

済んだ事は仕方無いと思っても、その後こんなことがあります。
彼自身の件とは別件で、彼が保証をして居ますが、取引銀行が破綻し、
このサービサーに譲渡され、3年くらい放置されて居る会社があります。
ただし会社はもうありません。

其処の保証人と云うわけで急に支払いの訴状が申し立てられたのです。
請求も無く、話し合いも無く突然です。
勿論争わず全て放って置いたから、敗訴です。
差押を覚悟しましたが何もなく7ヶ月ほど過ぎております。

3日前に彼の留守にサービサーから会社に電話が入っています。
「担当が変わりました。長い事連絡を取っておりませんから、
1度お目にかかりたい。そのことでお電話を下さるようお伝え下さい。」
第一、差押があった個人のほうか、訴状の有った会社の保証人の方か
解かりません。

彼には少し隠し財産があります。それを掴んでいる事は無いでしょうか。
不気味です。電話をしなければならないでしょうか。





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