「晩三吉 おくさんきち」
【生産地】日田市
【特徴】日本梨、冬梨。晩秋から翌年春にかけて出回る珍しい梨で、冬に味わえる梨として珍重されている。
【食味】肉質は柔らかく多汁で瑞々しい。甘味と酸味がある。他の梨に比べ、強い酸味があるが、その分、貯蔵性や保存性が高い。長期保存が可能で、貯蔵している間に酸味が徐々に抜けて甘みが増して美味しくなる。
【料理】生食、コンポートなど
【来歴】明治時代から食されていた歴史ある品種。江戸末期~明治初期頃に新潟県中蒲原郡両川村において発見されたとされる。「三吉(さんきち)」という品種の梨から「偶発実生(ぐうはつみしょう)」で生まれた。その梨が、既存の「三吉」と異なり熟すのが遅かったため、晩生の「三吉」として、「晩三吉」となったとされる。かつては全国で盛んに栽培されていたが、現在では梨全体の1%未満程度しか栽培されておらず、そのほとんどが大分県で収穫されたもの。
※「偶発実生(ぐうはつみしょう)」とは、人為的に交配されたものではなく、自然に落ちたり、捨てられたり、鳥類等に運ばれた種から親種より優れた形質を持つ品種が偶然に生まれた個体をいう。いわゆる突然変異。今日栽培されている果樹品種のうち相当多数が偶発実生に由来する。
【時期】11月~2月頃
*https://tradveggie.or.jp/44-ooita/#i-21 より
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