ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「もどり梅雨」

2011-08-04 | 草花のささやき
夜明け前、外に出ると濃いもやがかかっていて驚いた。
こんなもやは何年ぶりだろう。
10代の頃に旅した美ヶ原で出会ったもや
娘が小さいころのいつまでも梅雨が明けなかった年の
買い物へゆく小道にトンネルのように続いていたもや

幻想的というより、目先の信号もにじんでいて怖い。

すぐ前を歩いていた人の姿が地面に傾いていて無気味だ。
荷物を持った姿の輪郭も
ぼやぼやにひろがっていて何だか地球ではないような感じ・・・

今年は遅く梅雨入りし、
早くあけたはずなのだがここにきてくすぶっている
降り残した雨粒をちりばめて、ふりまいて
いつまでくすぶっているのだろうかと
湿った大気を恨めしく思う

やっとうすくなったもやが霧になり、
小雨になって降り出した・・・

じっとりと暑く身体にしみ込んでくるじめじめした悪魔

いとおしく濡れている蜘蛛の巣だけが
何かしら風情があってさわやかな気がした


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする