ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「デルス・ウザーラ」

2017-04-06 | 想いで
「カピタン」「カピタン」と呼ぶウザーラの声がまだ耳に残っている様な気がします。

ソ連時代のシベリアの自然と、その自然と共に生きるデルス・ウザーラの姿

2年の歳月をかけて、すべてソ連の俳優陣での映画は黒沢作品としては他に類がないでしょう

調査隊の案内人になった猟師役はマキシム・ムンズクというソ連のアジア系俳優でしたが

あとから読んだ本の記録も映画そのまま

というより、映画は記録に忠実に作っていたのですね。

忘れられない映画です。


自然の中では生き生きとしていた彼が年老い

森での生活ができなくなって

やはり都会でも暮らせず、

日に日に追い込まれていく姿は前半とはあまりに対照的でした。


孤独と老いとで精神も病んでいき、生活もままならない中、

カピタンが一緒に暮らせないならばと、自然に帰し、

目が効かなくなってしまった彼のために、

最新式の銃を渡したことが裏目に出て殺される結果になってしまったこと・・・


人の運命とは辛く、思うに任せないものです



デルス・ウザーラは実在の人物


黒沢明監督がこの作品を作らなければ、

私も彼を彼の人生を知ることはなかったでしょう
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「チーム apple」からのメール

2017-04-03 | きょうのできごと
時々、迷惑メールフォルダにAPPleからのメールが入っていることがあった。
でも英文なので、ちょっとばかり、「ん?」とは思うものの、面倒なので即削除!

ところが今朝は「通知メールアカウントは24時間以内に確認して下さい」などと、
意味深な見出しで「チーム Apple」からメールが届いていた。

ちゃんと右上にはアップルマークがついている。

親愛な,

Apple IDは、そのApple IDに関連付けられていないコンピュータまたはデバイスのApp StoreからLINE - Live Broadcastingを
ダウンロードするために使用されたばかりです。
前回の購入以降にパスワードをリセットすると、このメールが届くことがあります。

このダウンロードはシンガポールから開始されました。

このダウンロードを開始した場合、この電子メールは無視できます。
自分でダウンロードを開始しなかった場合に備えて通知するために送信されたものです。


このダウンロードを開始していない場合は、 iforgot.apple.com パスワードを変更する, 参照してください Apple ID:セキュリティとApple ID さらなる支援のために。

よろしく,
Apple



よろしくって言われてもね。

なんか請求される厄介なことになる訳?

普段はさして気に止めないのだが、
アップルさんだと何だかよくわからない日本語になるのかしら?
とあれこれ考えると、心ががざわざわする

あれこれ調べてみてもおかしい。



よく考えなくてもアップル使ってないし、
IDも使ってないし、作ってないはず。
って、カードも使ってないからやっぱりいいや

と思いメールの文章を検索してみたら
ありました。

「Appleを名乗るフィッシングメールが届きました」と!
内容もすっかりおんなじ文章でした。

appleのIDを誰かが私になりすまして作ったとして
カードも作ったとして
シンガポールもいったことないけど・・・


今日は暇だったので、くだらないことに心ざわつかせて無駄な時間を過ごしました。
ちなみにappleからのメールには親愛なるの後にちゃんと名前が明記されているとか
誰だかわかんないから、かけなかったってことね。
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「たかが世界の終わり」

2017-04-03 | 映画のお話



カンヌ国際映画祭 グランプリ受賞のフランス映画が来ているらしい         

カンヌのグランプリは面倒くさい作品が多いのでパスしようか・・・

と、思いながらも、面倒くさい原因の重さややぼったさがいいのよねと思いなおす
作品としてのよしあしというより、イライラさせられる内容で辟易することが多いのだ
もどかしかったり、うんざりしたり、疲れるのは年齢のせいかもしれない

最近フランス映画観ていないなあと思いながら
思い切って出かけた。


劇場には数人、すでに鎮座していた。

観終えて、
「なんだかなぁ」というのが正直な感想

家族がテーマの作品だが「愛情」も感じられる

愛情と憎しみは紙一重

家族だからこそ、正直、感情的になるのだろう

12年前、いったい何があったのだろうか
22歳の青年がどんなふうに家を飛び出したのか、想像するしかないが
目いっぱいおしゃれをして、フルコースのランチをこしらえる母
今の状況ではそれが母親にできる精いっぱいの愛情なのだろう

代々の名をどうして長男でない彼に継いだのか・・・
本当の理由は何なのだろう

始終不機嫌にふるまう兄の心の中も見えるようで見えない
みな、自分の心の内を出しているようで出していないような気がする

始終苛立つことで精いっぱいの防御をこころみているようだった

もちろん家族の誕生日ごとの手紙だけで、家を捨てた自分の行動を穴埋めすることはできない

せめて家族に会って、愛おしくまなざしをかけたことが救いだろうか

たかが自分の世界が終わるだけ
家族の世界は終わらない

自分の道を選んで飛び出した以上
今更、最後の別れを言いにくるだなんて

みな精いっぱい生きている

彼のようにマスコミにもてはやされるような、成功もしていない
ただ実直に生きているだけ

飛び出したルイの告白を聞く余裕がないようでいて
最後は兄も母も気づいていたのではと思うところもあった



天才と名高い、グザヴィエ・ドラン監督はまだ27歳だという

私の思う家族と彼の思う家族はたぶん違っているだろう。
それでも、家族の個々の心情はうなづけるものがあったし共感もできたところもあった

「不完全なモノを撮りたい」と監督は言っていたそうだが・・・

相変わらずカンヌのグランプリは後味がよくない

わずかな共感とあきらめと暗くて重い気持ちを引きずる

若さとはたぶんそんなものだろう
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