気軽に入れるお洒落なレストランで魚介を中心としたフランス料理を味わえると知って
以前から随分と気になっていたがなかなか機会がなかった。
外食が続いた今週締めに行きたかった「fill」
予約しないと無理かもと思いながらも、ふらりとバスに乗って出かけた。
帰りは歩いて藤崎の方に抜けようと思っていたが
行きは駅から八木山方面行のバスに乗り、高等裁判所前で降りて向かうことにした。
下に案内のプレートが出ていた。
階段を上って入るとガラス張りのこじんまりとした店内
12時少し前、店内はまだ二組ほどの先客だった。
ランチは5種類あり
サラダ・スープ・バゲット・食後のコーヒーか紅茶付きのようだ。
Dの真鯛とムール貝のフレーグラにしようか・・・
それでも、一応おすすめを伺うと
Bの鹿のレアハンバーグとのこと
脂身がなく、肉汁もないので好みもわかれると耳にしていたが
私にはどうなのかしら~と思い、お勧めをオーダーしてみる気になった。
先日食べたハンバークの肉汁の違和感がまだどこかに残っていたからなおさらだ。
残念ながら、ワインはまだ飲めそうもないが、デザートは欠かせない。
ドリンクはホットコーヒーにしてクレームブリュレを追加でお願いした。
サラダは彩りよく、グリーンサラダにキャロットラペと紫キャベツのマリネが美しい・・・
ポテトサラダも添えられ、菊のような花びらがパラパラとちりばめられていた。
ドレッシングの優しい酸味もいい感じで美味しい。
一緒くたに食べ進めていくと、ふと、カレーの風味を感じた。
どれだったのかしらと改めて別々に口に入れてみると
紫キャベツのマリネだった。クミンだろうか・・・
ひとりだったのでカウンター席だったのを
特別にテーブルにしていただいたのかもしれない。
だが、端っこの中途半版な狭い席は落ち着かず
セッティングはガラス窓際で寒々しかった。
スープは少し芋特有の癖が気になった・・・
スパイスの赤や黒胡椒がたっぷりふりかけられていて、辛すぎたのか
むせそうになって思わずお水をごくごくと飲んでしまった。
何度もピッチャーを持って前を通るのだが、こちらの方は観ていないようだった。
声をかけるタイミングも逃してしまい節水となってしまった。
たっぷりと生のマッシュルームがふりかけられた鹿肉のハンバーグ
生のマッシュルームは本当に久しぶりだ。
初めてのジビエ風だったが
癖もなくとくに旨味も感じられなかった。
レアの赤みが美しく、脂身や肉汁がない分、嫌な味わいもなかった。
下にライスが敷いてあり、パンとライスのダブル使いには少し驚いた。
野菜としての固めのしつらえのライスなのだろうが・・・
シンプルな感じがして鹿肉はそれなりだったが
あまりにもソースが足りなくて
せっかくのソースの味わいがわからない。
フレンチなのだからもう少しソースを下さい。
パンを付けた以上、パンで拭えるくらいに欲しかったなあ~~
お米が吸ってしまったという感じはなかった
デザートにつけたクレームブリュレは
浅いけれど大きくて食べ甲斐があり
これでさまざまな思いを取り直した気分
コーヒーもしっかり味わえる。
特に案内もなく、コートも後から気づいて掛けに行ったりと
気になる接客だった。
だが会計した帰り際、入店客で案内が立て込んでいて
他のお客たちのようには声がけはないのだろうと思っていたが
意外にも声がけがあった時は少しほっとした。
常連の方たちがついてきているような雰囲気だった。
今度はお魚をいただいてみたい気がした。
魚介とワインのお店 fill (ビストロ / 大町西公園駅、青葉通一番町駅、国際センター駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.0