ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「紙ごみ事件」

2016-12-20 | きょうのできごと
明日は紙ごみの最終日だ。
いつもなら生協に出してリサイクルポイントをゲットしていたのだが
持っていくと回収中だったり、点検中だったりと
このところタイミングが合わない。

というのは口実で
本当は、カードが見当たらなかったり、
自転車に積むのが億劫になったりで寒さのせいもあるのかもしれない

そんなわけでこれでもかというくらい、
雑紙、新聞、段ボールとたまってしまった。
紙袋に10個ほども貯めてしまったから今までにないことだ。

さて、明日はまた寒くなるという。
今日はまだ温かい。
夜になってもまだ外は意外と温かい。

ということで、家人が寝静まった頃、
出すことに決めて台車に積んで2回に分けて出しに行った。

当然、ごみ置き場の鍵は閉まっていた。
開けて種類ごとにおく場所が決まっているので
より分けてやれやれと
鍵を閉めて帰ろうとした。
が、カギは閉まったのだが、抜けない。

もう一度開けてみるがやはり抜けない。
どういうことなの?と、何度か開けたり閉めたりしてみたものの
やはりカギはぬけない。

最初はうっそ~ぐらいに思っていたが
こころがざわついてくる。
鍵が抜けないということはマンションに入れないのだ。

残念ながらサンダル履きの身一つにエプロン姿。
ポケットには鍵のみといういで立ちだった。

契約していた緊急時の鍵の店舗があるはずと
小走りに行ってみるが当然閉まっている。
電話しないとダメなわけ?らしい
でも、携帯ももっていない私

助けてくれそうな同類の夜間ゴミ出し住人も
帰宅してくる住人も
だれひとり現れない・・・

仕方がない
寝入りばなの家人を起こすしかないのだ

何度も何度も部屋番号を押して呼び出す
ドアがあいたがそれでは解決しないので
カギが抜けないので助けてとお願いする

憮然として降りてきた家人は
数回やっていたもののカギを抜いた!

なんで抜けるのという不可思議さと
ただよかったと思う安心感と申し訳なさがごっちゃになって
平謝りの夜であった。
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「地下鉄で」

2016-12-10 | きょうのできごと
父のいる病院へ時々地下鉄で出かけることがある

お天気のいい日や穏やかで暖かい日は
運動不足解消と母のリハビリのために
地下鉄に乗る

家から駅まで歩き、地下道にたどり着いても結構歩く
乗るまでに20分ほどかかることもある

階段の上り下りもあっていい運動になる
そうして、使うこともないと思っていた
母のイクスカもどんどん減ってゆく

ある日のこと、
ちょうど地下鉄が入ってきていたようで
私たちには乗るのは無理だとあきらめていた

ところが私たちのすぐ前の方が乗ったので
つられて飛び乗ってしまった

すぐ閉まったドアを背にして
腕を組んだまま、二人で笑いながら
さてとという風に振り向くと
同時に二人の中年の女性がはじけるように立った

すみませんとお礼を言いながら
母を座らせていただくと
もう一人立った女性が
どうぞあなたも隣に座ってとおっしゃる
お言葉に甘えて母の隣に座った

お二人はたまたま隣の席に座っていらしたようで
知り合いではなかったようだった
しばらくその辺に立っていらしたが
少ししてお一人は降り、もう一人の方は
たくさん席が空いた時にまた座られたようだった

それから数日後の夕方
いつになく帰りの地下鉄は混んでいた
母と私が最初から立ったのは初めてのことだった

どう見ても、白髪で腰の曲がった小柄な母は
老婆でしかないのに
座席に座った若い女性たちは
楽しそうにスマホに興じていて
目の前に立つ老婆には目もくれないようだ
何だか寂しい気がした

あの時、瞬間にはじけるように立った女性たちは
母のような親を持つ年頃だったのだろうか

美しい口紅の若さはじける女の子たちには
そんな未来の姿など思いも及ばないのだろう

それにしても寒々とした光景だった
たくさんの若者たちの中に
ちいさな老婆がしがみついて揺れているさまは・・・

だれ一人としてこの老婆の姿を見ようとしないのだから

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