フランス映画なのでフランスが舞台と思って観はじめたら
結構な雪景色、そして夜です。
酔っぱらいの中年男がふらついて倒れる
それを無視したものの助け起こして
そうして母の死
言葉もフランス語ではなくて
ピンとこない言語でした。
後にエストニア語とわかりましたが
エストニアは旧ロシアだったので知識のない国です。
すっかり「クロワッサンで朝食を」の題名に騙されて
思い込みがあり過ぎたようです。
原題は「UNE ESTONIENNE A PARIS(パリのエストニア女)」
随分ちがいますね。
ジャンヌモローは言わずと知れた大女優ですが
彼女に引けをとらない演技を見せたライネ・マギは
とっても素敵でした。
でも彼女の事は全然情報がなくって
エストニアの女優のようです。
ダンサー出身なのかしら。
いつもと違うパリの景色がそちこちに出てきます。
夜だったり、朝だったり、モノクロっぽくて
でもそこがフランス映画らしさいっぱい。
パリでの家政婦の仕事のことを話した時に
勧めてくれた娘。
離婚や母の介護を経て
若い頃あこがれてフランス語を勉強したパリに
家政婦という形で出てきた中年の女性アンヌ
高級アパートで暮らす気難しい老女フリーダ
それぞれの孤独がモノクロのパリの観光地と重ね合わされて見えるようです。
フリーダの若い恋人だったステファンが二人の間に入って
大人の愛の駆け引きやエスプリが素敵な映画です。
フランス映画らしさがやっぱりいいですね。