ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」

2022-04-29 | 映画のお話


本当に久しぶりの映画、午後から雨になるというので朝一番の作品にした。
レズの年齢を経た女性たちの物語と知っていたので「ふうん・・・」ぐらいに思っていた。
が、現実の社会のありようや家族の思い、忍び寄る老いと突然の病、
いつどうなるとも知れない人生をどう生きたらいいのかなど、わきあがる思いがぬぐえない。
とても深く重く悲しい、それでいて力強く、ユーモラスで幻想的で不思議な作品だった。

冒頭のシーン、たち並ぶ大きな木々の続く緑深い公園でふたりの女の子がかくれんぼをしている。
白い服の女の子が隠れる。
見つかったはずなのに、追いかけながら、ふたり木の周りをまわると
白い女の子はいなくなっている。カラスの泣き声が不気味だ。

始まりは熟年の女性の顔のアップ、生きてきたあかしのようなシワやシミ
優しいまなざしと微笑、ふたりは南フランス、モンペリエのアパルトマン最上階で
向かい合う部屋にすんでいるお隣同士のニナとマド

わたしにはこのままで充分幸せだと思えたのだが
出会ったローマに移住して一緒に暮らしたかったようだ。
だが、抗えない現実を次々とつきつけられる。
元気だったマドがボールを引き寄せる水の中に視た沈む白い服の女の子。
やがてニナもその女の子をすくい上げようと水に入る夢を見てうなされていた。
いつもニナからすり抜けてしまうマドの姿だったのかもしれない・・・

マドの娘や息子が父と母の関係にそれぞれの思いを持っていたのがわかってくると
お隣のニナとの移住の話ができないのは仕方なかったのだろう・・・
そんなことを繰り返し葛藤し、倒れてしまったのかもしれない。
マドは倒れても話せなくてもニナの事は忘れなかった。嬉しかった。
もうどんなことがあってもお互いの思いは変わらない。

往年の女優たちだからか、年配の男性も結構観ていて意外に思った。

マドの施設からの電話に急ぎ駆け付けたニナ
二人が連れだって抜け出す場面で、すぐ近くの男性が肩を震わせ嗚咽を抑えるように泣いているのに気づいた。
えっと驚きながら、つい、私ももらい泣きしてしまいそうになった。

活発で感情の激しいニナの行動は極端だと言う人もいるが、わたしにはそうは思えなかった。
ホラーでもサスペンスでもない。
ただ愛の物語。家族とその秘密の物語。
こうなったら二人の愛を貫き通すだけ、もう何も怖くないという
すさまじいエネルギーを感じて観終えた。

ニナ役のバルバラ・スコヴァがインタビューで若い普通の男性のフィリッポ・メネゲッティ監督が
年齢を経た女性同士のカップルを描くことに興味を持ち、
レズもメークなしでのアップも受け入れたとか・・・
もっと若くて魅力的なカップルの話にしていたら、映画の予算を集めるのも早くて楽だったはずと
熟年のカップルにこだわった監督の勇気をたたえていた。





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パスタランチ ~FUMO14番地~

2022-04-22 | 美味しかったぁ~
この間、探し損ねたお店、もう一度行ってみると通ったはずのところ、
イトービルの1F 路面にちゃあんとありました。
どうして気づかなかったのでしょう・・・
「FUMO14番地」と言う店名はとても印象的で気になっていたのです。
ドアを開けると、雰囲気のある空間が拡がっていました。
おしゃれな隠れ家のような風格、不思議と落ち着きます。

1200円のパスタランチにしました。パスタは3種類ありましたが
牡蠣とドライトマトのアーリオオーリオを選びました。
エビやホタルイカ、ホタテやサンマはあるのに牡蠣のパスタは食べたことがありません。
お水をいただき、ごぼうの冷製スープが来ました。
今日は気温が上がってもやもやしてきましたが、冷たすぎないところが嬉しい。
ごぼうと言われたのでごぼうと思いながらいただきましたが
ごぼうの味がするようなしないような感じです。
オリーブオイルが結構浮かんでいますがとても優しい味わいでした。

お皿いっぱいのサラダは種類があってクルトンがいっぱい散らしてありました。
葉物、根菜、クルトンとの食感が様々で面白いですね。
ドレッシングの酸味もいい塩梅です。
ランチワインは特にないそうで、グラスワインの白をお願いしました。
ビアンコでしたからイタリアワインですね(¥600)

大きな牡蠣が3こ、ドライトマトとバジリコのアーリオオーリオ。
細麺でしっかりめアルデンテ、
クリーム系ではありませんが、これをフィットチーネにしたらなどと思いながらいただきました。
一切れ付いたフォッカッチャを食べてしまったので、残ったソースはつけられず
しっかりスプーンで掬い上げました。
コーヒーが来て、追加したドルチェ(¥300)は
ビスタチオのジェラートと真っ赤な仙台苺でした。

夜はどんな雰囲気なのかしら?
FUMOは煙なので、美味しい炭焼きのお肉がいただけるのかな?
女子会、そろそろ夜の部も再開したいですよね。

  









コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

小さな街の食堂 cafe MISTY

2022-04-15 | 美味しかったぁ~


1度ぐらいは入ったことがあったのだろうか?
いつも素通りしていたが、人気店のようだ。小さな街の食堂というから結構老舗なのかしら。
どんな世代からも愛される食堂&caféとなっている。

何とか階段を上ると、まず、入り口でつまずいた。
コロナ禍の換気の為だろうか、大きな瓶と言おうか壺と言ったらいいのか、
ドアを挟んでいて開け幅が微妙で、とても入りにくい。
もう少し開けていてくれればと、荷物持ちのわが身としては通せんぼのような気分だった。
おそるおそる入り,席に着く。
ペペロンチーノをお願いすると、サラダとドリンクはとのことで
セットなのかないのかいまいちわからないまま、ドリンクはホットでとお願いする。
他の席にはサラダがのっていたがこちらはつかないようだ。
サラダかドリンクかが付くのかもしれない。
書いてあるのを見落としたようだが特に説明もなかった。

おしゃれなお店と思っていたが、いたるところに材料の箱が積んであるのが目に付いて
値上がりの時期、買い込んでいて、置く場所もないのだろうかと案じた。
せめて視界に入らない陰の方に置く配慮がほしかったが
入り口からしてあの様子では無理のようだ。

パスタもあまりにも普通で特段の感想も無く、正直がっかりした。
日替わりプレートを選べばよかったのかもしれない。
リベンジを決して日替わりで再度トライしようか。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

さくらさくら

2022-04-13 | 草花のささやき
開花宣言してから急に気温が上がり、そんな日が続いて、あっという間に満開になってしまった。
明日からは気温も15度程下がって雨が続くらしい・・・
うっかりセーター姿で外にでてしまうと
うだるような陽気にぐったりしてしまいそうな毎日だった。
桜が散ってしまう不安にとらわれて無理を承知で出かけた。
半年ぶりに自転車に乗ってみた。
右足の関節全体が固くこわばっていて足を曲げるとやはり痛い。
10月の時は一回目の回転の時だけ強烈な痛さが走って
それからは全然痛みがなかった。
今回は全く違う痛さだ。
さび付いた部分を動かした時のような普通の痛さの感じがしたが
ペダルを何回転してもその痛さが続く。弱いからいいけど・・・
諦めかけたがええい、ままよ~と回り道をしてたどり着いた桜は既に満開だった。
コロナ禍というのにたくさんの人がお花見に来ている。
もう我慢できないと言わんばかりのひとひとひと
みなカメラやスマホを向けている。
どうやっても人が入ってしまうのでもうあきらめの境地だ。








コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ことしの桜はあっという間に

2022-04-12 | 草花のささやき
昨年は3月のうちに満開になった桜だったが今年はなかなか開花せずにいた。
やっと、開花宣言がでたのが8日、小学校の入学式は午後からで
パラパラと咲きかけたヒガンザクラの前に一年生の親子の姿が見えた。
東日本大震災後に45号線沿いに次々とマンションが建って
校庭に日の当たる時間が大分減ってしまったようだ。
冬場は校庭の雪がずっと残っている。

ヒガンザクラはいち早く咲いていたのにこの頃は遅い感じがする。
ソメイヨシノとほぼ変わりなく咲くようになってしまったようだ。

咲いてからは急に気温が上がって、11日、あっという間に満開宣言がでてしまった。
今朝は体育館の工事のせいなのか早朝から車が止まっていて門が開放してあった。
桜を愛でる散歩がてらのご夫婦やスマホを片手に桜をとりに人が行きかっていた。

近くで観ると本当の満開にはまだボリュームが足りない感じがした。
ぼんぼりのようにたわわな桜にはなっていなかった。
ヒガンザクラの右端の方の枝先に花が付いていないのが気になった。
樹齢も相当だが日当たりが悪くなった影響はあるのかもしれない。

新校舎が桜たちを避けて、南東の方に建つ予定のようだがどうなるのだろう。

今年の桜はあっという間に咲いてしまうのかもしれない。
錦町公園や東照宮の桜も観に行けたらと思う。

    


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「はらこ飯」~新 古々がみそ~

2022-04-10 | 美味しかったぁ~


行きたかったお店が見つからず、
ホテルのレストランにも何やら足が向かず
途中で見かけた始めてのお店にもしり込み
心が決まらず、とぼとぼ歩き続ける
エレベーターで上がり、店前に立っても誰もいず、呼び鈴もなく、
お客はたくさんいるのに、声をかけても全く応答がないお店は諦め・・・
もう限界ということで、歩道際に出ていた案内を見て
思いきってエレベーターで上に昇った
もう13時の頃合い
降りてすぐの入口の中は
靴入れがある居酒屋だった。
平日のこの時間でも結構混んでいた。
昼のみもやっているようでさざめきが聞こえる。
日替わりも各種定食もあったがふと10食限定のはらこ飯が目に留まった。
少し割高なのでこの時間でもまだあったのかもしれない。
少し待って、出来立て熱々のはらこ飯がきた。
きんぴらに野沢菜漬け、具だくさんのみそ汁が添えてある。
数切れの鮭の身に小さなつぶつぶのいくらが宝石のように散りばめられて
さらに海苔がかけられていて本格的なはらこ飯だ。
空港で食べたものと似た味付けだった。
結構ボリュームもあり、この春2度目のはらこ飯を堪能した。

味噌が売りのお店のようだから、お手軽な味噌煮込みうどんもよかったかな。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

BAR RESTAURANTE MODERNO  (バル レストラン モデルノ )

2022-04-01 | 美味しかったぁ~
「カフェ・ド・エリソン」も「ル・シャンピニョン」もなくなった大友ビル2F
「ル・シャンピニョン」が「ラ・サルテン・モデルノ」になったころは
「カフェ・ド・エリソン」はまだあって、
今はモデルノもラ・サルテンとはなっていないようだ。
水煙草のお店が入っていて、エリソンはもうないみたい。
エリソンがキッチンカーでと以前聞いたような気もするけど・・・
ビルも外壁工事をしている様子で
コロナ時代に久しぶりにこの辺りに来て、
様変わりした様子にちょっぴり浦島気分・・・

12時も半ばすぎようというタイミングで訪れるとやはり満席
だが、1席あいていてすぐ案内されたのはラッキーだった。
意外に男性グループが数組いて女性客ばかりのお店ではないようだ。
お二人だけでこなしているのかランチタイムは大忙しのご様子。
それでもきびきびと動きに無駄がなく、丁寧な接客を心がけているのを感じた。
メニューを見ると
週替わりの塩味のパスタもおいしそうだし
限定のずわい蟹とフレッシュトマトのクリームパスタも魅力的
シャリアピンステーキもこのお値段でコスパ良さそうだしと悩んでしまう・・・
ワインかデザートをお願いしようかなと思い
お得な15食限定の日替りプレートランチがまだあるようなのでそれに決めた。

お二人がそれぞれにできるタイミングでてきぱきと動き、
厨房からも直接できたてを運ぶので
わたしのもアツアツのプレートランチだった。
チキンのクリームソースにサラダとマッシュポテトとニンジンのラペ
パンではなかったが、ご飯が結構おいしい。
コーヒーもおいしい~
デザートは3種あり、2種盛り合わせ660円はランチとしては少し高い気がしたが
セットにはなっていないようなので残念。
酸味のあるアイスとガナッシュの組み合わせが味わい深くおいしかった。
今度はパスタかステーキでワインにしてみようかな~


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする