「グライス アインツ」

三越正面入り口とは別の一番町側の階段を降りるとすぐのレストラン。

いつも横目に通りすぎてばかりだったが、初めて入ってみた。

イタリアンのようだが、店名はドイツ語で「1番線」という意味だそうだ。
なかなか落ち着いた色調の店内は三越のイメージにふさわしい趣だ。

お昼も回って、7、8割方のお客さまの入り具合だったが
カウンターでなく二人席を案内されたのは荷物があったからかもしれない。

デパ地下とあって、女性の二人連れやおひとりさま
そうして年配のご夫婦などで女性客がほとんどを占めていた。
ガレットやココアパンのサンドイッチが目新しい。

ランチ日替わりパスタは2種類あったがペペロンチーノにして、ドリンクをつけた。
とり肉と黄と赤のパプリカがカラフルで上にはイタリアンパセリがちょこんと一つ載っていた。

ゆで具合も程よく難のない仕上がりであっさり
トマトソースにはチーズのサービスがあるようだったがこちらは特になかったので
タバスコをかけたら結構辛かった。かけすぎちゃったかな。

接客は気配りよくタイミングも絶妙な感じでアイスコーヒーがとても本格的な味わいで美味しかった。
最近あちこちでアイスコーヒーを飲む機会が多いがおいしいと思うのにはなかなか出会えない。

何回か通っていた新寺の「ラ・クロンヌ・ドル」のティーショップと知っていたら
お紅茶にしたかも・・・

表のショーケースに並んでいたこだわりのケーキも見ないで入ってしまったので
次回はじっくり見てティータイムにしてみようか。

グライスアインツ （洋食・欧風料理（その他） / 勾当台公園駅、広瀬通駅、青葉通一番町駅）
昼総合点★★★☆☆ 3.2

「万引き家族」

話題の映画、
ロングラン上映もそろそろ終わりというので慌てて見にでかけた。

今年のカンヌ国際映画祭ではパルムドールを受賞した作品
観ておかなければ・・・

是枝監督の作品は「誰も知らない」「そして父になる」は覚えているが
「歩いても　歩いても」「奇跡」も観ているようだ。

最初に観た「誰も知らない」は、特に印象深かった。

何年前だったか、何かのイベントで
監督を迎えての上映会があり、話を聴いてみると、なかなかユニークな人物だと感じた。
大学時代の教育実習の話が面白かった。

私の観たどの作品にも必ず子供が出てきていて、テーマはいつも家族だった。
確執だったり、希望だったり、絆だったり、子供たちの姿と家族のつながりが取り上げられている。

役者経験のない普通の子というより、やんちゃな子供らしさを持ったタイプの子供を見い出しては
本来の素の子供の姿が見られる作品にしているようだった。

ベテランの俳優陣の中でそんな素人の子供たちが生き生きとしている。
樹木希林やリリー・フランキーはおなじみだが
今回妻役の安藤サクラは、名前だけは知っていたがなかなかの演技派だった。

高層マンションの谷間にある崩れかかるような様相の古い平屋。
雑然とした部屋、ユニットバスではない昔懐かしい風呂。

何だか現在から取り残されたような光景、そして寄せ集めの家族

食事のシーンが何度も出てきてどれも美味しそうだ。
家族で食べるたっぷりのなべのシーンは熱々でにぎやかだ。

はきだめに投げ出されていたような子どもを一人、また一人と拾ってくる。
掬い上げてきたという感じが近いかもしれない。

偽りの家族体験とはいえ
楽しい食事風景も、みんなで食べるおいしさも、笑いあう暖かさもすべて体験できたのだから
これからの人生にはきっとプラスになるはずだろう。

複雑な立場での慰謝料という名のわずかな年金、
危険だが労災もない日雇いの仕事と怪我
劣悪な環境での最低賃金すれすれのパートはいつでもすげ替えられる危うさだ
人というより物としての扱いだから代わりはどこにでもいる

世の中のひずみが大人をゆがめ、いつでもそれは子供に覆いかぶさってくる

貧しいはずだが、タバコを吸い、酒を飲み、普通に食べて暮らす

そのために生活の糧を万引きで得る生活
綱渡りだが、それぞれの過去があり、生き延びてきたのだ。

学校にも行っていないけれど、拾った教科書で読んだスイミーの話は、
新鮮で感動的で少年を突き抜けてゆく。
万引きのほかに「教えることができなかったのではないはずだ

心優しく、温かく、けれど、シビアで
お金のためならやれることはとりあえず何でもやるしかない


いつか、またどこかで再会する日があるだろう

その時は皆どんなふうに変わっているのだろうかとふと思う

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」

出かけるのにも猛暑すぎて体調を整えなければならないこの頃、
駆け込んだのはほど近い映画館

どんな映画かもわからず、とにかく題名と時間だけチェックして出かけた。
「バトル」と「セクシーズ」という単語が入った題名から別なタイプの作品だと勘違いしてしまっていたのだ・・・

懸命にボールを追うシーンから始まり
テニスとわかり、スポーツ映画だったのかと内心がっかり・・・

ただ、聞き覚えのある
キング夫人・コート夫人という名が出てきて昔の記憶を呼び起こした。

懐かしい時代だが
正直なところ、1970年代のアメリカがこんなに男尊女卑の国だったとは驚いた。
女子の賞金が男性の1/8だなんて・・・

最近の日本でも医科大学入試での信じられないような男女差別に驚いたばかりだが・・・

時代が変わっても実態はこうだったのだと改めて知ったこの頃だが
ずっと前から平等な国だと思いこんでいたアメリカの事実を初めて知った。

ちょうどその年頃だったろうか、テニスをする方から
キング夫人とコート夫人の写真をいただいたことがあった。

テニスには興味はなかったのだが
かなりの賞金を得ているだろう実力派の彼女たちが
どうして、「夫人」と呼ばれているのかが全く理解できなかったのだけは覚えている。

単にテニス会での活躍にとどまらず、女子テニス協会を立ち上げ
女性の活躍に値するような男女の格差のない賞金を勝ち取るべく奮闘する逞しい女性だった。
彼女は伝説となった「性差を超えた戦い」でストレート勝ちし
大いに女性たちを勇気付け、男性たちに女たちの実力を知らしめた。

社会に多大な影響を与え、
ウーマンリブ、女性解放運動を盛り上がらせることになったという。

その後の活躍は目覚ましい。
アメリカの代表的な女性のひとりとして今も昔も有名だ。

単なるスポ根映画ではなく、さまざま人間模様や葛藤が漉き込まれていて
思っていたより見ごたえのある作品だった。

実力派のエマ・ストーンをはじめ、雰囲気やまなざしが何とも魅力的なアンドレア・ライズブローという相手役も気になった。


この二人が以前観た作品の
「バードマン　あるいは（無知がもたらす予期せぬ奇跡）」にも出ていたことを知ったが
あまり記憶がない。

ビリー・ジーン・キングはその後離婚し、カミングアウトもしている。

「食堂かふぇ 空飛ぶ猫」

観ておきたかった映画がもうすぐ終わってしまうらしいので
何とか都合をつけて出かける予定を立てました。

始まるのは、お昼過ぎ、
ではその前にランチをというと・・・
この暑さです。
いつものように
そちこち近辺を探し歩く余裕も体力もありません。

そこで事前にランチの目星をつけようと調べてみると
気になるお店を見つけたのですが、

あれぇ、いつの間にという感じで、
映画館のお二階ははいろいろお店が変わっていますね。

できた時から会員になっていたので
もうずいぶんと時はすぎたということでしょうか

名まえに猫とあったので、ちょっとハリネズミのお店を思い出しました。
向こうはイギリスでしたが、こちらはアジア風のお店の様です。


映画館で手続きを済ませて次回作をあれこれ眺めていると
いいころ合いに時間です。
とにかく時間がないので
開店前から一番乗りを目指して入店です。

水色の壁色がとても印象的でこじゃれたお店に変わっていました。

お目当ての
スペシャルMixランチは

チキンゴロゴロインドネシアカレーに
ローストビーフサラダ
マンゴープリンアイスクリームのせ
そしてアイスコーヒーをセレクトです。

映画の時間をお話して早く出していただきました。

次々と女性のお客様が来店です。
オープンして一ヶ月余ですが、入りやすいのでしょうね。

ローストビーフは思ったよりずっと厚めでした。
トマトの角切りが印象的です。

インドネシア風のカレーは初めてですが
とてもとても優しい味わいでくせがありませんでした。
向こうの女性たちがすり鉢のようなものの中で
香辛料を音楽や歌に合わせ
時間をかけてすりつぶしている画像を何度も見たことがありましたが
こちらは日本人向けなのかしら～
私はもっと辛くてもいいけど

などと思いながらも

気さくな感じの女性店主の方とお話する時間もなかったので
次回はゆっくりいろいろ聞けるといいなあと思っています。

コーヒーがおいしかった。

しっかりおなかを満たして観たかった作品も堪能することができました。

食堂かふぇ 空飛ぶ猫 （カフェ / 北四番丁駅、勾当台公園駅）

昼総合点★★★☆☆ 3.0

たいせつな人にひとこと

あなたが、ずっと大切な人でいられますように、ね！

太白飯店 あんかけ焼きそば

暑いけれど、でも中華屋さんで食べたいのは冷やし中華ではなくて
やっぱりあんかけ焼きそば

日本平の中華屋さんであんかけ焼きそばの食べ比べです。

こちらは、たくさんのテーブル席の他に、小上がりもあり、結構広めのお店です。

祝日もやっているのはうれしいですね。

あんかけ焼きそばがありました。
二組いらした他のお客さんも来たばかりのようでお水をいただきながら順番待ちです

作る人も配る人も男性のみのお店のようです。

あちこちのテーブルに食べ終わった食器がそのままになっていて
出前もしているようなのでお忙しかったご様子でした

しばらく待っているうちに外は暮れてきていて
ちゃんと帰れるかなあとちょっと不安になりました。

こちらは細めの麺にエビのない具がのっていますが
白菜やきくらげ、うずら、タケノコに豚肉が餡の中に入っていました。

エビあんかけ焼きそばというのが別にあったので
こちらは結構値段もしていたのでたくさんエビが入っているのでしょうね。

最期に口に入れたウズラの味わいと感触がちょっと苦手でした。

ラッキーなことに全品50円引きになっていて
650円でした。お安いです。

味噌ラーメンがおいしいらしいので涼しくなったらいただいてみましょうか

太白飯店 （中華料理 / 八木山動物公園駅）

夜総合点★★☆☆☆ 2.5

なつかしさの紅春飯店

冷蔵庫の中は食べたいものも入っていないようだし
たまにはこの辺をお散歩してみようかなと歩きだす

確か、中華やさんとかあったんじゃないかなあと
しばし歩いていると、あった、あった。

何だか懐かしい感じの看板でわかりやすい

店内に入るといらっしゃいませの声
中途半端な時間なのか誰もおらす貸し切り状態
一人なのでどこに腰を下ろしたらいいものかと思案して
適当に座る
メニューを見て「五目焼きそば」というのがあったので
食べたかったあんかけ焼きそばをお願いする

暑くて煮炊きしたくないのが本音
あんかけで焼きそばなんて、お店で食べるものだよね。ホント。

女主人は扇風機の状態やら
本や新聞やら
あれこれと心配りをして下さり本当に優しい
カラコロと氷の音がして冷たい水が出される

クーラーじゃなく扇風機
調理場が見えるカウンターの上方に並んだメニュー
かけてある地元のカレンダー
薄くないテレビ
何もかにも懐かしい雰囲気でタイムスリップしたようで落ち着けますね～

ふうっと、あの時、越境で通っていた友人の日本平の家に
遊びに行った日曜日、
お昼時、嬉しそうにラーメンを頼みに出かけた友人の様子を思い出した
ああ、彼女は今頃どうしているのだろう
頼みに行ったお店はたぶんこのお店だったんじゃあないのかなぁ・・・
などと昔のことを思い起こしてしまった、本当に懐かしい

今もご実家はこの近くにあるのだろうか

それにしても仕事とはいえ、この暑さの中、あんかけ焼きそばは申し訳ないなあと思いながら
待っているとお待たせしましたと運ばれてきた

ああ、あんかけ焼きそばが食べたかったのよね
のっている背中の割れたエビが手作り感いっぱい
ウズラ卵がちょっと赤いのは紅ショウガがついたのね
などと、心の中で色々ささやきながらいただきます。

おいしい～　薄くなく、濃くなく、懐かしい手作りの味
あの時のは、やっぱりここのラーメンだったんだよね。たぶん

懐かしさいっぱいのお店、お向かいも昔はお店だったような感じだけど
何屋さんだったんだろう・・・

ほかのメニューもいつか食べてみたい。
きっと懐かしさにいろいろなことを思い出しそうだ・・

紅春飯店 （中華料理 / 八木山動物公園駅）

夜総合点★★★☆☆ 3.3

まぐろ居酒屋 「さかなや道場」

お昼を食べ損ねてバスを降りたのは駅前。
お目当てのビルの上階に行ってみると
定休日なのかお盆休みなのか
お店はどこもやっておらずがっかり・・・

思い直してすぐ近くのビルに何かないかと目を凝らすと
ビル前にならんでいる看板の一つだけランチ開催中となっているのを見つけた。
これならわかりやすいよね。
エスカレーターを3階まで上がって初めてのお店に到着

案内されると半端な時間のせいか席は大分空いていてひと安心
日替わり以外はやっているとのことなので
海鮮丼にしてみる
と、出されたお茶をふたくち、みくち飲んだかなというタイミングでもう到着
びっくりするほど早い！
今までで一番早いかもという超スピード感

エビや鮭やサバやぶりなど載っていて、ボリュームもまあまあ
お漬物にあら汁、それからあんかけ豆腐のような一品とレタスのサラダ
あら汁は小骨が多くてなんとも食べにくかったが味はまあまあ

メニューをさらによく見るとランチはサービスで大盛もできるようだ。
さらにドリンクもサービスとなっている
おさかな系だけではなく、肉系もしっかりそろっているのでなかなかいいかも

何より11時半からのランチタイムから通しで営業ということで
何組かの男性グループは真昼間からおいしそうにビールを飲んでいて盛り上がっているご様子
飲み放題もできるみたいだから
これは昼のみ女子会もできるわねなどとひとりほくそ笑んでしまう

私が入ってからは次々とお客さんが入ってきているので
この分ではどんどん席が埋まっていく感じだ

特別感はないもののそつがない味わいで
なによりスピード感ある料理の提供は嬉しいので
飲み放題でもそうだといいなあなどと思ってしまう

結構穴場かも～
今度は友人ときてみようかなあ

毎日暑くて喉が渇くし、ビールがおいしい季節だから
うってつけだろう

さかなや道場 仙台西口店 （居酒屋 / あおば通駅、仙台駅、広瀬通駅）

昼総合点★★★☆☆ 3.0

いきなりステーキにトライ

どんどん展開している「いきなりステーキ」
日本に300店舗、世界にも広がろうとしているらしい

仙台にできて行列を目にしてはいたが
300グラムってそんなに食べれるの？
立ち食いでナイフとフォークでステーキと格闘？
などと思うばかりでなかなか想像できない

それでもいつかとは思っていたが
いい連れができたので心強くトライ

入店してからの注文ルールとやらがあるらしいので
ネットでそれなりに予習して入店

仙台は最高気温更新という具合で
向かう途中の熱風はものすごい
マレーシアよりひどいよ～と連れはいう

これではお肉をたっぷり食べて精をつけなくてはね！

この暑いのに昼前から並んでいる。
家族連れ、カップル、ちょっと早いランチのおひとりサラリーマン

気づくと記帳しているようなので
名まえと人数と椅子席か立ち席かどちらでもいいかなど記入してまた戻って店外に並ぶ

ワイシャツ姿のサラリーマン風の男性が出てくる前にしきりとファブリーズのようなので
臭いを消している様子が見えた

名まえを呼ばれて入店
立ち席かどちらでもいいとしたので立ち席に案内される
下には荷物入れが用意されていて、テーブル下にも物がおけるようになっている
カウンター中央にはわさびやニンニクや醤油にソース、ドレッシングに胡椒などといろいろ並んでいる
専用のドレッシングやソースもあるようだ

初めてだというといろいろ説明を受ける
下調べして注文も決めてきたのですぐ決まる
注文ルールを気にしていたが、
ランチはすべてお店の方がオーダーをとってくれるそうで
それなら楽ちんだ

ランチタイムのワイルドステーキセット300グラムと
別にリブロース300グラムにサラダ、ライス、スープのBセットをつける
ワイルドは固め風だし、鉄板で徐々に火が通るのでレアにする

ご飯は小・中・大とあるようだが連れが大盛を頼んでしまった
まあいいや　でもご飯食べれるかな・・・

エプロンをして、先に来たサラダをパクついて
ビールでのどを潤して準備万端でいると
やがてジュージューと音を立ててステーキが登場
ワイルドの方はちゃんと食べやすい大きさにカットまでしてある
これはいい
リブの方を大きめに切りながら半分強を向こうに分け
たまにフォークで隣のワイルドの方をつまむ

思ったほどワイルドの方も固くなく
甘みもそれなりにあってあっさりした味わいで
脂身がないからか結構な量を食べられるのにはびっくり

わさびと醤油にしたり
ソースをかけたりとついご飯も進んでしまう
結局私は大盛ご飯を平らげてしまった～

しばらくおいしい御飯を食べていない海外生活の連れは
大盛ご飯をおかわりまでしている

カップのテールスープも優しい味

いつの間にかお向かいにはおばさまお二人が
ランチのステーキとハンバーグを召し上がっていらした

ちなみに有料だった椅子席は7/1から無料になったとのこと
半分くらいが椅子席だったのでこれなら年配の方も安心だ

ワイルドにランチタイムのステーキを堪能した

ディナーはワインの持ち込みもできるらしい
思ったよりずっとずっと気軽に利用できそうで
嬉しい出会いとなった

　　　　　　

いきなり!ステーキ 仙台店 （ステーキ / あおば通駅、仙台駅、広瀬通駅）
昼総合点★★★☆☆ 3.8