ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「桑折町モニターツアー」

2017-08-11 | きょうのできごと
8月10日 福島の桑折町モニターツアーに参加した。
~つい「くわおり」と言ってしまいそうになるが「こおり」と読む~
もうずっと昔の事だが、仕事で福島を担当していた時期があり
この町にも代理店があった。
知らずに読み間違えたのを支社の女性に教えていただいた記憶がある・・・

集合は仙台駅東口だが8時出発なので7時45分
解散も18時半という盛りだくさんなツアーだった。

仙台在住者が対象だったが
夏休みということもあって親子での参加、友人のグループ、おひとりさまと女性がほとんど。
参加して、観て、知って、体験して、という女性たちのパワーはいつも素晴らしいと思う。

やませの影響らしく、8月2日に梅雨明け宣言があってから、仙台は毎日が雨模様
幸い桑折町では昼頃には太陽のまぶしい、素晴らしい天候に恵まれた。
久しぶりの夏だった。
さすがに暑かったが持っていった麦わら帽子の出番もあり夏気分も満載の一日だった。


最初の訪問は歴史的建造物の「旧伊達郡役所」
町関係者や施設関係者が横断幕を広げて、みな手を振って歓迎してくれている 
              
桃の町だけあってピンクの法被が鮮やかだ       
そんな熱烈な歓迎ぶりに圧倒された。
昔は郡ごとに役所をおいていたそうだ。
由緒ある建造物だが東日本大震災での大きな被害も大規模修理で乗り越え
きちんと遺されているのには感心した。
西洋建築のはずが町の大工さんたちが担ったので部分的に神社仏閣の仕様をとりいれている所が
何ともほほえましい。
歪みのある懐かしいガラス窓
ほとんどが震災で割れてしまったが
気泡の入っている数枚が昔のままだという


          
農協の桃の選果場では最新式のセンサーがとり入れられ、
糖度等が瞬く間に判別され、順番により分けられていく
手に触れただけでも傷む桃なので
このような機械化は新鮮な桃をそのまま手際よく選別することができて随分と貢献しているのだろう


                  
「美味しい桃は色づきがよく、形がよくて丸いこと」
24年連続献上という最高品質の桃畑にお邪魔して1人2個の桃狩り
手で枝を軽くもって、もう一方の手でお目当ての桃を静かにまっすぐ下に引くとのこと
摘み方もリンゴとはちょっと違うようだ
品種は「あかつき」
大きなももに驚きながらも選りすぐったお目当ての桃をゲット。
意外と簡単に実が離れた。
こんな立派な桃はさすがに日本だけのものだろう
一年中手入れが欠かせない、たくさんの手間をかけて素晴らしい桃ができるのだ。
園内は雑草もなく、本当にきれいに手入れされていた。

       
        
ランチは元幼稚園を会場に、キッチンカーで調理した桃づくしメニュー
フランスパンにサンドした桃と生ハムとの取り合わせは初体験
生ハムの塩味がやさしい桃の味わいを引き立てている
ペンネの浮かんだ桃のスープに桃ドリンク
そうして、焼きたての桃のピザが振る舞われた

交流マルシェということで、地元農家の出店もあり新鮮なアスパラとモロヘイヤを買い求めた。
シードルは辛口で好みの味わいでとてもおいしかったが
今回は試飲だけで販売はがなかったのがとても残念だった。

        

桑折町は仙台との縁がとても深いらしく
伊達家初代となる伊達朝宗の墓も案内していただいた。

7年に一度の大イベントという勇壮な「御柱里曳き祭」で使った御柱のまつられた諏訪神社

ピーチストーンは干支の方角からなでるとご利益があるとか

[うぶかの郷]
ハート型のため池のあるという半田山の散策
桜の頃、若葉、青葉の頃、紅葉の時季もさぞや素敵だろう

そうして、桃畑の桃が一斉に咲くころは桜の少しあとだろうか

桑折町には私の大好きな「王林」の原木があることも知った。
知らないことばかりだったが、仙台との縁も深く
素敵な魅力の町がこんな近くにあったのだ。

町の皆さんの一生懸命な姿に頭が下がる思いがした。
そうして、あちらこちらで私たちを待っていてくれたホタピーに感謝だ
          
名物のゲンジボタルとピーチが一体になった姿は
なんともかわいらしい~
この暑さのなか、行く先々でずっと私たちを歓迎してくれた。
中は小柄な方なのだろうが、夏の着ぐるみの大変さを慮った。
本当にお疲れさまでした。
そしてありがとうございました。

是非また訪れてみたい町になったのは間違いない。



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「彼女の人生は間違いじゃない」

2017-08-02 | 映画のお話


~観てから随分と日数が過ぎた~

彼女の人生は間違いじゃない!

そうなのよね 
間違いの人生なんてないんだから
どんな体験だって
みんな糧になるのだから・・・・なるはずだよね。

でも、若い頃はそんなことに気づくはずもない
気づくとか気づかないとか、そんな余裕すらない
いっぱいいっぱいのこころを抱えて何とか毎日をこなしている

こんな毎日が早く過ぎ去ればいい
と、そそくさとこころを凍結してやりすごす

あの頃はあんなだったけど
いま思えばって、
ふりかえられると信じて


突然やってきた災害たち  地震、津波、原発事故

津波で失ったのは母だけじゃない
汚染された家にも戻れない
農業もできない
地震で壊れた家も田畑もいずれ朽ち果てていくのだろうか


父親はぐちぐちした心をいやそうと
パチンコ通いが続く
賠償金や義援金でそれなりにお金はあるから
どうしようもないんだよね。
こんな風にして使い果たした人も沢山いたのだから

起きて、毎日ご飯を食べて、パチンコに通い、晩酌をしてと
そんな規則正しい生活ができるだけでもましな方かもしれない

でも、役場で働く娘はそんな父を見ていられない
やさしすぎる娘だから誰も傷つけられない
そうして自分を傷つけるような生活を始める
でもそれは色々な人を知る旅

現実の世界から逃避する方法は
全く別の世界にいくこと
そう、私が映画を観に行くようにね

週末、上京してデリヘルをする行き帰りのバスの中
後ろの席に陣取り、着替えて、切り替えをする
窓の外に続く送電線 東京に送るための電気を作っていた原発


少しずつ氷が解けるように、変化してゆくさまが何だか救われれてよかった

やりきれないことが多すぎるけれど

みな優しい

監督のまなざしも

どうしようもない中でこの優しさがなかったら本当につらい

3月11日から1ヶ月経とうとしていた時の深夜の地震は
少しずつ兆しがみえていた全てが逆戻りとなり
本当にこころが折れそうな気がした

私でさえ、そうなのだから 想像しようもない現実
それでも前に進むしかない
これからの時代を担う若い人たちに観てほしい作品だ
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