ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「アルベッキーナ  Arbequina」

2021-05-31 | 美味しかったぁ~
素敵なお店があるらしい
地中海料理のお店で、何やら前菜等も美味しそう~

5月6日オープン予定がこのご時世で
5月12日になったそうで
できたてほやほやのお店です

Aランチに200円プラスのデザートをつけて
前菜にはやはり白ワインといたしましょうか・・・

お紅茶かコーヒーが選べるようなので
コーヒーにいたしました。
カフェではないのでやっぱり、ポットサービスのお紅茶とはいきませんよね~

最初に登場したのは小さなライムギパン
オリーブオイルをつけてお召し上がり下さいとのことで
こちらが店名のアルベッキーナと言う品種のオリーブなのでしょうか・・・

実は比較的パンチの効いたオリーブオイルが私の好みと
数年前のオリーブオイル学習会で知ったのですが・・・
このアルベッキーナはとにかく優しい穏やかな味わい
そうしてこのライムギパンもそれに負けず優しい味わいで
ライムギのくせがなくほのかに甘いのです。

前菜は
サーモンとツブ貝とホウボウのカルパッチョにイクラが散らしてあり
イタリアのプロシュートのサラダ
切りたて生ハムなのかくっついてしまい、お箸で手に追えず
ナイフをとりだして切り分け新鮮なサラダといただきました。
それからひよこ豆のディップとちいちゃなピタパン二切れ
トルコ料理の「フムス」との説明がありましたが
始めて食べたかも・・・
ひよこ豆は食感があまり好きではありませんが
中東のソウルフードという「フムス」はまろやかで品の良いおいしさ
ゴマやニンニク、オリーブオイル、レモン汁などを加えてペースト状に練ったものらしいのですが
やはりオリーブオイルでコクが違ってくるのでしょうね。
優しく上品な味わいでとても気に入りました。
ピタパンよりライムギパンにつけて食べる方が私は好きだなあと思いながらいただきました。
パンも自家製なのでしょうね。これならいくつでも食べられそうです

繊細な前菜はお箸があったのでとりやすくて助かりました。

えびといかのハーブトマトパスタはアルデンテとエビの加減が素晴らしく美味しく、
デザートのレア ガトー ショコラのとろけるような濃厚さが印象的でした。
おかわりをいただいたコーヒーも堪能しました。

グラスワイン400円でトータル
1920円也、2000円以内とコスパがいいですね。

初めての地中海料理、これからも色々発見がありそうです。

いつか女子会でお邪魔したいけれど、
おしゃべり女子会は、お店の雰囲気を壊さないように気を付けなくちゃあね

今度は自慢のオリーブオイルで
アーリオ・オーリオ
ペペロンチーノを食べてみたいなあ・・・


以前あった「ブフドール」のマダムは存じ上げておりましたが
とうとう訪れる機会を失ってしまったようです。


アルベッキーナ地中海料理 / 勾当台公園駅北四番丁駅広瀬通駅

昼総合点★★★★ 4.0











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さざめきの美術館にて

2021-05-29 | 美味しかったぁ~
来月初めでいただいたチケットの美術展も終わるので、そろそろと思い出かけた。
本当に久しぶりの宮城県美術館
移転反対の署名がかなって、この場所に今もあるのがうれしい五月晴の日。
思いは同じなのか、女性グループや中高年のご夫婦など、老若男女が連れだって訪れていた。

入り口を入ろうとすると鳥のさえずりではない、さざめきが聞こえてきた。
レストランのオープン席の女性たちのさざめきが
拡がっているようだ。

絵を鑑賞する部屋にまでそれは入ってくるようで少し驚いた。

昼食を先に済ませようかと思っていたが
このさざめきの様子から店内の席はもちろん満員御礼で
かなりの行列のありさま

部屋を巡って忠良さんのコーナーに回ったころはさすがにさざめきも届かない

そろそろ大丈夫だろうかなと訪れると
それでも数人待っている様子
中高年のご夫婦やおひとり様の女性たち。
その列に加わり、記名して、しばし待つと順番が回ってきて
少し入ったカウンターで会計をして向こうの席にと言われるが
ほどなくして逆側の席へとのこと・・・

こう混んでいては好きな席にもつけないので仕方ないが
固い椅子の席で居心地が悪く落ち着かず、
隣の席との距離も近くて気になってしまう。

迷って選んだランチのハンバーグはなかなかやって来ず
和風の仙台牛ハンバーグということで期待していたのだが
大根おろしもポン酢も控えめで肉の味もあんまり・・・
コーヒーもふつう。
これで1700円は高いかなあ~

美術館という立地とはいえ
お値段も張るのにこの人気は何なのだろう

小学生や中学生の団体の並んで待機している様子を眺めながらの
ランチは望んでいたものではなかったが仕方がない

忠良さんの絵本の挿絵は「大きなカブ」がいつも印象的だったのだが
今回は展示がなく、入れ替えているようだった。
彼が押し掛け下宿させてもらい、お世話になった「群馬の人」の彫刻は変わらずそこにあり懐かしかった。

忠良さんの講演会でのユニークなお話とお人柄を思い出しながら
昔来た頃の美術館を思い出した。
ずっと変わらずここにいてほしい。

この日の人の多さ、さんざめくレストランは異様で
コロナのうっ積から逃げ出してきた人たちのたまり場となってしまったのかもしれない。

今度は空いている時に訪れたい。
好きな席を選んで、美味しいタルトを食べてゆっくりお茶したいものだ。

カフェ モーツァルト・フィガロカフェ / 国際センター駅川内駅大町西公園駅

昼総合点★★☆☆☆ 2.7


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コンソレッレ  Con Sorelle

2021-05-27 | 美味しかったぁ~
おしゃれなちいちゃなお総菜やさん
いつも映画帰りの道すがら目には入っていたのですが、今日は思いきって中に
台はあるものの、入り口に道路との段差がちょっとあるのですね。
中はこじゃれたお弁当やお総菜がならんでいます。
お総菜は意外にも、お得なお値段でスーパーより安いかもと思ってしまいました。

日替わり丼があるようで、本日の豚丼にしてみました。
玄米と白米があるようですね。
さっくりと入っていて量的にはちょうどいい塩梅です。
酢豚風の豚肉とキャベツが美味しかったです。

和洋のお総菜もカラフルで美味しそう~
また通りかかったら色々買ってみようっと

コンソレッレデリカテッセン / 仙台駅宮城野通駅あおば通駅

テイクアウト総合点★★★☆☆ 3.0




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「マルゲリータランチ」Di VERDE

2021-05-17 | 美味しかったぁ~
エスパル地下のホテルよりの方にあります

ランパスに載っていた、
「平日限定 マルゲリータピザとミニサラダ、ドリンクのランチ」
ピザは焼きたてアツアツだけどふっくらタイプで私好み
ボリュームもあります。
そういえばタバスコかけるの忘れちゃったかな・・・

サラダのドレッシングは自家製で野菜と果物がベースとか。
コーンとツナも入っていたサラダで確かにドレッシングはフルーティでした。
ドリンクはホットコーヒーにしました。
これも私好みの味わいで美味しかった。
最近では一番おいしかったような~
コーヒー屋さんのより味わい深かったのはやはり好みの味わいということで・・・
接客もそつなく感じよくで居心地がいいお店です。

登米産日高見牛のソテーも気になりますが、今度はパスタも食べてみたいなあ~


ディ ヴェルデ S-PAL仙台店イタリアン / 仙台駅宮城野通駅あおば通駅
昼総合点★★★☆☆ 3.1

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「ファーザー」

2021-05-17 | 映画のお話


アカデミー賞 主演男優賞、脚色賞 受賞
83歳のアンソニー・ホプキンス が史上最高齢での受賞と話題になった作品。

認知症のアンソニーと娘のアンの物語と単純に思って観に行ったのだが
アンが何度も何度も登場するうちに観ているこちらの方も迷宮に入りこんでしまった。

実はミステリーなのかもしれない・・・
アンソニーは本当は認知症ではないのかも・・・
娘やその夫たちが彼を認知症と思いこませようとしているのか
と思えるほど、アンソニーは毅然としていて明晰だった

ぐるぐる思考回路が廻る
陥れようとしていたのはアンソニーではなく観客の私だったってこと?

認知症のアンソニーにばかり気をとられて、娘の方には気が廻らなかった、
それがいけなかった?
次第に混乱していく私は
どれが本当の娘なのかと試行錯誤してゆくのだが・・・
青い服が頻繁に登場し他の色の服の娘は誰なのか、いや、こちらの方が実際の娘?
などとアンソニーどころではない

今までにない展開の作品で正直往生した
どれが本当でどれが夢で幻想なのか、いつも8時だ
朝なのか夜なのか部屋さえ自分の家のはずが娘の家と言われたり
見えているものも信用できない

アンソニーが必ず確認していたフラットは自分の城なのだから

現在も過去も入り乱れて事故死した妹のルーシーの存在が浮かび上がるあたりから
アンの立ち位置がわかってくる
気に入られていなかったアンが限界を知り
パリにいる恋人の元で暮らす道を選んだのは仕方のないことだろう

「葉が一枚ずつなくなっていくようだ」という言葉が切なかった。

それでも質素な部屋の施設の現実に戻った時、
介護士がきちんと、優しく包容力のある対応をしてくれたことに救われた気がする

どうしようもない時、母を呼び、子供に帰って行くのは誰しもそうなのだから







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SNS 少女たちの10日間

2021-05-11 | 映画のお話
2020年、チェコの映画
予告を観ていた時から興味があったので観に行ったのだが・・・

スタジオに作った3つの子供部屋に幼い顔立ちの女優たちがスタンバイ。
12歳の設定でSNSで友だち募集を仕掛ける。
映画だから監督がいて、精神科医や性科学者、弁護士などの専門家がバックにつき、アフターケアも行う。

ドキュメンタリー、リアリティショーなのだが実に恐ろしい内容だった。

現実に起きている危険な出来事の数々は想像していたものの
観ているこちらもだんだん気分がふさぎ憂うつになってくる。
まだ続くのかといたたまれず辟易する始末だ。

そんな中、唯一、顔のぼかしが途中で消えた大学生がいた。
幼顔の女優の目から次から次から涙があふれる
仕事とはいえ狼男たちとのチャットの辛い日々の中
SNSの危険性をふつうに教える彼の言葉に救われたのだ。
本当はごく当然のことなのに・・・
こんなにも優しく感じられるのが不思議でならない

それでも私はどこかでこの男がいつ豹変するのかと案じていた。
今日は大丈夫でも明日はどうかしれない。
と、猜疑心は深く重くたれこめる
でも彼女の涙を見ているうちに、こちらも同じように涙が伝った。
こんな所で感動するなんて不覚だという気がしたけれど・・・

大人の女優達でもこうなのだから
幼い少女たちは翻弄されどうなってしまうのだろう。やりきれない。

チェコではドキュメンタリーとしては異例の大ヒットを記録したとか。
児童への性的搾取の実態を描いた映像は刑事手続きのため警察に
どれもが実際の犯罪の証拠となったそうだ。

日本でもマスコミに取り上げられる事件は氷山の一角だろう
世界中で毎日こんなことがおきているのだ
コロナのようにどんどん拡がっているのだ
早く手だてがほしい


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珈琲館

2021-05-11 | 美味しかったぁ~
マチコから500円のチケットが届いた。
映画を観終えて、エスカレーターを降りるとすぐそこにある店頭でランチセットを確認したが
サンド2種にカレーとハヤシ
コーヒー屋さんだからそんな感じかなあ~

せっかくいただいたチケットだからランチを食べることに
以前ボロボロこぼれて食べにくかった印象があったので
随分迷ったのだが、やはりサンドにした。
よく見もしないでドリンクはホットコーヒーとお願いすると
ブレンドですかと確認された。
炭火焙煎のコーヒーのお店。本格派の珈琲屋さんだもの
ホットコーヒーなんていう頼み方は無いよね~と反省・・・

しばらくしてサンドイッチとコーヒーが同時にくる。
サラダとコーヒーゼリーがついている。
以前とおんなじだ。
ハムや卵やチーズなど単品のサンドの方が私は好きなのかもね。

コーヒーはコクがあり味わい深いおいしさ。

いつもお客さんがいて、落ち着いた雰囲気が漂うお店。

昔、水晶堂近くにあったお店とはやはり関係がないのかもしれないが
何だかとっても懐かしい気がした。

珈琲館 仙台東口店カフェ / 仙台駅宮城野通駅あおば通駅
昼総合点★★★☆☆ 3.0




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「ノマドランド」

2021-05-06 | 映画のお話
3度目のオスカーを手にした「フランシス・マクドーマンド」を私はよく知らない
60代の熟年女優なのにだ。
なんと、かの有名なコーエン兄弟の兄ジョエルの連れ合いでもあるらしい。

「ノマド」は何となく語感がいい。
語源はギリシャ語~フランス語で遊牧民、放浪者の意味らしい
ヨーロッパのジプシーは民族だからまた違うのだろうなどと思いながら観ることにした。

キャンピングカーを持ち、夏は北海道、他の季節は各地を巡り
合間に海外旅行をする方を知っている。
だから私には数千万もするキャンピングカーとノマドの生活がつながらなかったのだ。

ネバダ州エンパイアで暮らしていたファーンは、リーマンショックによる企業倒産で家も仕事も失った。
町が閉鎖されたのだという。アメリカにはそんな町がいくつもあると知った。
ダムができるから沈むのではないのだ・・・
企業城下町やカンパニータウンという言葉の真の意味を知った気がした。

夫にも先立たれ、バンを改造した車で寝泊まりしながら、季節労働者として現場を渡り歩くノマドのくらし

最初のシーンで女の子に「先生はホームレスなの?」と問われると
「ホームレスではなくハウスレス」ときっぱり答える。
教員をしていたことを知り
自分で手を入れて改造し、思い出の詰まった車がホームなのだと思った。

季節ごとに移り行く壮大な風景が素晴らしい。
出会う人びとが皆優しく声をかける。
アメリカ映画なのに悪人がひとりもいないのも不思議だった。
いつでもどこでも一様に気遣ってくれるが、親切の押し売りや無理強いはしない。
若い放浪者たちが現れた時、一瞬ドキリとしたのだが事件は何も起らなかった。
後半で若者と再会し「両親が心配しているわよ」とファーンが声をかけるシーンが印象的だった。

アメリカという国の印象が随分変わった。
乳児の頃から自分の部屋をもち、10代後半には家から離れて暮らす核家族社会と信じていた。
不況で放り出され、子どもと暮らさざるをえない親たちがあふれているのに気づかなかった。
国民年金やそこに毛の生えたような短い厚生年金が付いた主婦世代は
日本もさして変わりはないはずなのだが・・・
それでも日本での高齢季節労働者の問題はあまり聞いたことがない。
非正規労働者どまりの問題がさらに短期労働者問題に変わっていくのだろうか。

2008年のリーマンショックで住む家を失い、企業側の経費削減の都合で変わってしまったという季節労働という雇用形態。
世界一リッチだというアマゾンの創始者と
流れ歩く高齢季節労働者の格差はこれからの社会を示唆しているのだろうか。

ジェシカ・ブルーダーのノンフィクション「ノマド:漂流する高齢労働者たち」が原作だが
ドキュメンタリーなのか、そうでないのか、わからないというより
プロの俳優と本物のノマドたちの区別が全くつかないのだ。

リンダの本名はリンダ・メイ、片腕を怪我していたスワンキー役は本当のシャーリーン・スワンキー
ボブ役を演じたのも「砂漠の集い」モデルとなった「ラバー・トランプ・ランデブー」を主催し、
他のノマド生活者の支援活動をしているボブ・ウィルス
みな、長いノマド生活経験者でファーンに自分の話をしているだけなのだ。本当のいつものありのままを
辛い過去も思い出も目標も夢も
広大なアメリカの大地と季節の移ろいと夕焼けや夕闇の美しさに救われ
生かされているのだと信じながら観終えた。

社会の深い闇が見え隠れするのだが
自分の思うままに生きること、健康で働くことの素晴らしさを肝に銘じながら観終えた。
深い深い作品だった。


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