ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「あん」

2015-07-11 | 映画のお話
樹木希林の主演映画
監督・脚本は河瀬直美
カンヌ映画祭「ある視点部門」に出品された最新作だという。

駆けつけて、お扇子をばたばたはいつものパターン
席には熟年のご夫婦や男女が多かった。
若い人にも見てほしいんだけどなあ~


「ゆうきちほ」が「きききりん」になって
その語感でふざけた名前のような気がしていたが
よく見ると木々と樹木と林との構成で希望の希まで入っている。

話題に事欠かない女優だが
魅力のある個性的な素敵なひとだと思う。

ハンセン病の施設のある緑濃い山の中
亡くなると墓はなく代わりに木を植えたという

桜が咲き始めた風景から
満開になって新緑、紅葉の時季まで

鳥のさえずりや風と共に
木漏れ日や葉ずれの音が聞こえてくるようだ

そうして、どら焼きの生地を静かに落としてまあるく焼く毎日
あんこが煮える湯気、音と香りが漂ってきそうだ

桜の花の香り、若葉の青葉のみずみずしさ
紅葉した葉っぱのかぐわしさを想う


「おいしそうだったね。つぶあん」と翌日顔を見合わせた。
仙台空襲70周年の朗読会の後のランチで
彼女も「あん」を観たと言う

「子どもの頃、家のずっと奥の方に施設があったみたい」と言葉が続いた。

私は砂の器で「らい病」を知ったけど

やり残したことはありませんか?って
聞かれたらどうしよう。

丁寧に生きなくては
これからは もっと

コメント
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