ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

「燕来香 」(エンライシャン)

2021-02-25 | 美味しかったぁ~
国分町のホテル地下にあったお店が花京院に移転したようで
いつか訪れたいと思っていた。
近くで昼過ぎに用事があったので、少し早めに昼食をとることにして入店。
いつも、お店ができたりすると、(何だったっけ~、ここの前のお店は・・・)と思う
だが、思いだせない。
3回程、前のお店ではお昼を食べたのになあ~
あれあれ?その前のお店にも行ったことがあるはずだ、
でもやっぱり思い出せない・・・まあいいか!!

下に降りると、随分雰囲気が変わっていた。
野菜を売っていた辺り、カウンターの辺りも何だか変わっていてわからない。
自動ドアがあくと通路には男性が二人間隔を置いて立っていて、
「いらっしゃいませ」と声がかかる。
女性がバトンタッチして「こちらにどうぞ、段差にお気をつけて」と二人掛けの席に案内された。
ずらっと並んでいた個室がなくなっていて、大きな空間に椅子テーブルが並んでいる。
ていねいな案内の様子に、もしかして一番乗りかと思いきや、
3組程、既にパラパラと離れて席に着いているご様子

テーブル上には大ぶりの白い茶椀ふたつとコップが2個伏せてある。
そうして家で夏に麦茶など入れるタッパーに入った氷水がおかれていた。
コールボタンを押そうかと手を伸ばしたその時、
すうっと女性が注文を取りに現れた。
表に出ていたランチ限定の目玉セット(ごはん・スープ・ザーサイ・料理2品)を注文する

先におひつがきて、前にお茶椀をどうぞと置かれた。
ほどなくお盆にのってセットがやってきたが
唐揚げともやし・肉炒めは別々の皿でボリュームたっぷり。
特にモヤシと肉の炒め物はこんなに?と驚くほどの量だ。
唐揚げは勢いよくカラリと揚げた風情で切れ端が踊っている
よくある丸ぽっちゃりの物とは別物で昔の伊丹空港の食堂のを思い起こした。
おひつをあけるとたっぷりきちきち入っている御飯にびっくりする。
このおかずの量ではご飯もはかが行きそうなので多めに分けることに
味付けもあっさり。おいしいのでパクパク進むこと・・・
唐揚げに敷かれた千切りキャベツと添えられたケチャップも何だか懐かしい雰囲気
箸袋には「あなたの健康に奉仕する」と書かれている。
東京三軒茶屋本店と以前の国分町店が印字されていた。

コーヒーか杏仁豆腐が100円でつけられるとなっていて
コーヒーを追加でお願いするとすぐ来てどうぞごゆっくりと言葉が添えられた。
あまりにもすぐで期待していなかったが、熱々で美味しい~
食後の100円コーヒーとは思えない味わい
接客もまさにプロという感じで的確で心地よい。

レシートには あなたの健康に奉仕します の後に
「健康に良い食材を油控えめに調理します」と印字されていた。
こう書かれると、私のためにそうしてくれている気がするから不思議だ。

楽しみな目玉セット
今度はどんなセットなのだろうか





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「成龍萬寿山 」本店

2021-02-25 | 美味しかったぁ~
映画を観終えると早2時近く、
日曜なので結構お休みのお店が多いけれど、なぜかラーメン店には行列が・・・
結構密だなぁと眺めつつ、さらに歩くと、
あったあった、確か名前に覚えのある中華屋さん「成龍萬寿山」
表に出ているサービスメニューに五目あんかけ焼きそばを見つけて
入店です!
初めてのお店は思っていたより中は奥行きがある感じで懐かしの中華食堂風
こんな時間でも数人のグループが点在していました。
勧められるままに4人掛けの席に遠慮がちにひとりで座ります。

中国なまりの店員のお兄さんは一人でお忙しそうですが
接客は必ず声掛けして丁寧で感じがいいし、声もかわいいよね。
お水をいただいたタイミングで即注文です。
ほどなくして出てくるこのスピード感は何でしょう!

近くで驚嘆の女性の声があがっていたのは、このボリュームのせいですね。
久々の五目あんかけ焼きそば ¥850はお得ですよね~
しばらく美味しい~と思うものに出会ったことがないけど
具材がしっかりたくさんのっかってお皿からあふれそうなので
必死で五目を食べていたら、やっと麺が見えてきました。

お隣のおじさまはビールにあれこれ注文していらっしゃいましたが
やがて運ばれてきたご飯に、即、半分にしてくれとのお声が・・・
ちらっと見やると、茶椀と言うより丼にてんこ盛りで普通食べれる量ではありません・・・
最初から少しと注文している方の声も向こうから聞こえてきます。

日曜のせいか、続々と遅い昼食をとりに
グループやらカップルやら赤ちゃん連れのご家族などが訪れ
一階は既に満席となり、お二階にと案内されていました。

ラーメンが美味しいようなので上海ラーメンと萬寿山ラーメンを
使い分けて今度はいただいてみましょうか。





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「わたしの叔父さん」

2021-02-25 | 映画のお話


デンマーク映画
27歳のクリスは叔父さんと二人で暮らしている。
ユトランド半島の風景の中で、淡々とつづられる酪農家の毎日
牛の世話、エサやり、出産、飼料の収穫
何だか赤毛のアンを思い出した
アンを引き取った初老のマシュウは無口で内気な性格だったし
この叔父さんに感じがとてもよく似ている

足の不自由な叔父さんもあまりしゃべらないが「ヌテラ!」とは何度か言う。
ヌテラは叔父さんの好物らしい
そしてかなり面白いことを言うので私は驚いたのだが
たぶんそのユーモアのセンスで、引き取った14歳の彼女を慈しんできたのだろう

映画では毎朝のテレビは音声しかないのだが
北朝鮮のミサイルやG20の抗議デモのニュースばかり流れている。
それでもパンを焼きヌテラをぬるしぐさが繰り返される。

さらに酪農のくらしぶりがあまりに繰り返されるので
辟易しそうになりながら
獣医の手伝いを初めた彼女の将来を想像したり
恋愛して叔父さんから離れてしまうのかと気をもんだりしながら
きっと彼女はどちらかにと思っていたが 変わらなかった・・・

知り合った青年は農家を継がずに家を離れるときっぱりと言う。

クリスがデートにどうして叔父さんを連れていったのか
叔父さんもついて行ったのか、私にはまだよくわからない

叔父さんは14の時からずっとクリスを見守ってきた
クリスが獣医大に合格した時に倒れて体が不自由になり
クリスは進学をあきらめたようだ。
亡くなった兄を追って自死した父よりもずっと
叔父さんはクリスを見守ってきたのだから

やっと落ち着いて、獣医の手伝いを始め、
大学の講義に参加できるという矢先、おじさんがまた倒れる
クリスは泣きながら駆け付ける。
父は兄を追い自分を捨てた。
ひとりになった自分を叔父さんは心から愛して育ててきてくれたのだろう。
叔父さんを捨てられるわけがない

ヨーロッパの田舎町の毎日。
同じことの繰り返しの中に幸せはあるのかもしれない。
そしていつかまた変わるのだろう。
クリスは若い。
クリスの若さをうらやましいと思う。
まだまだ未来がある
きっと素敵な相手と巡り合って彼が酪農家を継ぎクリスは獣医になるかもしれないもの

クリス役のイェデ・スナゴーは元獣医だという。
そうして叔父さんは彼女の本当の叔父さんで酪農家、舞台は叔父さんの農場だという
どうりで毎日のくらしが自然すぎてドキュメンタリーの様だった・・・
















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「天国にちがいない」

2021-02-25 | 映画のお話

予告を観て、面白おかしくて、ほのぼのした印象を受けた。
現代のチャップリンとも称されるエリア・スレイマンの10年ぶりの作品
スレイマンが監督・脚本を手掛け、主人公だ。
ナザレに住むパレスチナ人のスレイマン監督が新作の企画を売り込むために旅をする。
私にとっては初めて観るパレスチナ人監督の作品となった。

自宅でお茶をしていると、勝手に入り込み庭のレモンを収穫している隣人を目の当たりにする。
この男の描写はちょくちょく入り込むが、勝手に剪定し、勝手に水やりをし、勝手に挿し木しと
まるで自分の物のようにふるまっているのが可笑しいのだが示唆する現実は深そうだ。

たまに訪れる森の中では水瓶を運ぶ女性の描写が
まるで効率の悪さを楽しむようにゆっくりと繰り返される
イスラエルのこともパレスチナのこともよく知らない私には想像がつかないが
パリやニューヨークでのできごとは揶揄の繰り返しのようだ。

地下鉄でやたら付きまとい威嚇してくる男
カフェでお茶する彼の周りを計測する警官
立て続けにしんとした街中を走る戦車たち
道ばたのホームレスにサイレンを鳴らして駆け付けた救急車は
ファーストクラス並みの豪華な食事を提供して走り去るし・・・

公園で天使の姿をした少女が警官たちに追いかけられるシーン
それは羽だけが残ってもぬけの殻だったが・・・
ライフルを当たり前のように重々しくぶら下げて買物し生活する人々
バズーカを観た時には苦笑した。

彼を追いかけてくるように迫り来るヘリコプター

日本人が2度もお辞儀をしながら尋ねてくる場面があったが
彼はイエスともノーとも言わなかった・・・

スレイマンが「世界をパレスチナの縮図として提示しようとした」この作品
時々、ふっと笑いがこみ上げて口元がほころぶようなそうでないような
ゲラゲラとは笑えない作品だ

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「聖なる犯罪者」

2021-02-25 | 映画のお話


「アカデミー賞 国際長編映画賞ノミネート
聖人か?それとも悪人か?
過去を偽り聖職者として生きる男・・・
実話をもとに描かれた衝撃の問題作」とパンフにあった。
ポーランド映画だという。

観終わって、(どうして罪を犯した者は聖職につけないの?)
と素朴に思った。ただそう思った。
聖職についていても犯罪を犯した者、侵しているものはいるはずだもの
それなのに、どうしてこんなに一生懸命向き合っている青年が
なれないのだろう・・・
少年院に入った罪は殺人だと本人は言っていたが
本当だろうか・・・・
それなら、どういう事情があってそんなことになってしまったのか
彼の育ちや環境はどんなだったのだろうかと思う

辛い思いをして、様々な経験を持った彼は
沢山のことを体感しているはず
苦しみ悩む人の気持ちも想像でなく理解できるはず
だから心底、向き合って苦しみから抜け出すことを手助けできたのに

少年院に逆戻り
壮絶ないじめにあい、生きて出られる可能性もない中で
彼は新たなボスとしてのしあがり、どんな風に牢の中で過ごすのだろうか

もう人生をあきらめたように
血だらけの壮絶な表情が哀しかった

これを乗り越えられたら、自分の宗教を作ってのし上がっていくのだろうか?
そんな気がしてならなかった

彼はまだ若い、まだまだ人生は続くはずだから
再起してほしいと心から思った
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