ぽぉぽぉたんのお部屋

季節の移ろい、道ばたの草花、美味しい食べ物、映画や友人のこと、想いがいっぱいの毎日をお話します

Trattoria W (とらっとりあ だぶりゅー)

2023-11-21 | 美味しかったぁ~
ランパスランチ  
「国産豚肩ロースのグリル ジェノベーゼソース」

付け合わせはボイルブロッコリー
舞茸とエリンギ、カットポテトの素揚げ
赤と黄色のパプリカと彩り豊か

フォカッチャ
サラダ
そして食後はコーヒー

土曜日に行った時はとても混んでいてあきらめたので
今日は映画を観終えた後、12時過ぎて
どうかなぁと思ったものの、食事を終えた席はいくつも空いていた。
空いているのだが、人手がないのかなかなか片付かない
入口でしばらく待たされて、久しぶりに窓に近い方の席に案内された。

フレッシュなバジルがさわやかに香るジェノベーゼソース
が売りのようだったが、香りも味わいも優しすぎた。
確かに肉はやわらかかったが、淡すぎて
ピンとこない味付けだったのが残念。

以前テレビでランチピザを紹介されていて
この頃はいつも混みあっているので少し時間を外した方が無難なようだ。

                  


Trattoria W 仙台イタリアン / 宮城野通駅仙台駅榴ケ岡駅
昼総合点-




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理想郷

2023-11-21 | 映画のお話
スペイン映画、
冒頭のシーンが印象的だ。
男3人がかりで馬を捕まえ、押し倒す。
これが何を意味しているのか、
後半は夫がいつそうなるのかと気が気ではなかった。

最初は「理想郷」だと思っていたがそうではなかったという作品だと思って観たのだが
どうしてこの邦題をつけたのか・・・
いつも、映画を観ていると原題をそのまま持ってこないことに違和感を感じることが多い。

原題の「As bestas」は「獣たち」の意味だそうだ。

観光名物になっているお祭り
サブセドのラパ・ダス・ベスタス(猛獣の毛刈り)を思い起こすとぞっとする。

そうしてこの作品は
1997年に終の棲家を求めてスペインの小村に移住したオランダ人夫婦を襲った事件を基にしたフィクションだという。

風力発電の問題が起こらなかったらどうだったのだろうか。
風力発電誘致で補助金を得たい兄弟はその金を一日中タクシーを乗り回して街じゅうをまわると答えたのだ。

もう根本から違うのだと思った。

52歳と45歳の兄弟は一生変わらないだろう貧しい生活の中で
毎晩店でいっぱいやるぐらいしか楽しみはない。
結婚もできず失うものなど何もない行き詰まりの毎日なのだ。
そんな惨めな息子たちの行動を年老いた母は黙認しているように見えた。

想像だにしない嫌がらせで収穫もほごになり
貯えも底をつこうというのに、諦めて出ようとしない夫の頑固さ

最初から最後までずっと漂う不穏感がとても重苦しく
移住者と村人のお互いに歩み寄れないもどかしさ
対話がまったく噛み合わないぎこちなさ

勝手に田舎に憧れる夫婦と できることなら田舎なんて捨ててしまいたい村人たち
だが今の生活を捨てて出るにもお金がいるのだ

狩りのように押し倒され絞められる場面で
顔面が口以外見えなくなり、消えてゆくシーンがすべてを物語っているような気がした。

夫が殺されても遺体を探しながら村に住み続ける妻の強さが恐いくらいだ。
それでいてやり返さない、
村で暮らし、農作物を育て、その合間に夫の遺体を探す執念
地図を塗りつぶすように計画的に進めていく強靭な意志

殺した兄弟の母親に「私と同じように孤独になるのよ」と言い放った彼女

発見された遺体を見に車に乗った時の表情のない顔もただただ私には理解しがたかった。
彼女はこれからもこの村で暮らしていくのだろう、きっと












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