

義父はめでたくも本日、元気に満92歳の誕生日を迎えた。義妹夫婦を交え三家族で、昨日はバースデー・イヴ、そして本日は本番と連荘で、誕生会をささやかながらも賑やかに催した。イヴには久し振りに非番の我が長男が加わり、座を盛り上げてくれた。義父からは「本当にありがとう!言葉では言い尽くせぬほど嬉しい…」と心からの謝意があった。
義妹は旦那が今春リタイアしたので夫婦で千葉から駆けつけた。出来るうちに力一杯の父親孝行をしておこうとの想いがあって遠路はるばる帰省したもの。併せて、帰省に先駆けてかみさんのために精魂を込めて手製のワンピースを7枚も縫い上げ送ってくれていた。エンピロさんのブログで初めて教わったのだが、こんなのを「前みやげ」と言うらしい。
近くにいる私どもとしても『孝行のしたい時分に親はなし』などと悔やまれることがないよう、今のうちに出来る限りのことをして差し上げようと心に刻んだ。
余談ながら、これには下の句があり『さればとて石にふとんも着せられず』と続く。この歌の作者・瀧瓢水(たきひょうすい)(1684-1762)は家を空けることが多くて母の臨終にも立ち会えずに、後の墓参の際に詠んだそうだ。
昨夜はかみさんの心尽くしの「ちらし寿司」で祝い、本番の今日は当方からプレゼントしたホットプレートの使い初めをした。本来なら焼肉といきたいところだが、義妹は肉がからきし駄目なのと、メンバー中3人のメタボを慮って、今日のところは「たこ焼き」にした。
酒が入り興に乗った義父は、義弟の尺八に合わせて十八番を披露した。小生のギターの持合わせがなくコラボレーションが果せなかったのは残念だったが、その代わりにデジカメ写真をポータブルプリンターでリアルタイムにプリントアウトして喜ばれた。
誕生会の終盤で、義妹がハワイに住む娘に写メールを送り、折り返し届いた孫娘からの「バースデーカード」が興を添えお開きとした。