
ラストは津山新堀合奏団による演奏
小雨降りしく中を県北津山へ車を走らせた。心待ちにしていた津山新堀ギター音楽院の発表会の日である。会場となるリージョンセンターは、津山市のやや北部の丘陵地に、28㌶もの広い空間を有した都市型公園として広がるグリーンヒルズ津山の一角にある。
先ず舞台のセッティングに感心させられた。これまで経験したことがないほどの低床舞台なので、プレーヤーと観客が同じ目線となり、一体感のある雰囲気の中で演奏が進行した。
同音楽院の生徒は幼児からご高齢の方まで層が厚い。35組もの出演のため時間がおして、たっぷり3時間がかりであったが、いずれ劣らずパワフルなものだった。日頃の皆さんの練習の成果を存分に発揮されたことと思う。
後学のためにとのぞいた演奏会だったが、思惑どおり大いに勉強になった。11月9日に控えている公民館文化祭、続く12月14日に予定されているキャンドルコンサートの上でも学ぶべき面が多々あった。
最後に審査講評では、高松ギター音楽院の宮尾和正院長より「ソロ、弾き語り、バンドいずれにしても自分の世界を作って出せる人は良い。曲に入り込むことが大切。技術的には爪の使い方の工夫が大事。例えばアルペジオを弾く時には、中指と薬指で爪が入らないとダメ。そのためにも手首が引っ込むといい音が出せない」と貴重なアドバイスをいただいた。
また、本日の発表会への道中、せっかくだから久米郡久米南町界隈へ寄り道した。先ず浄土宗の開祖、法然上人誕生の地である「誕生寺」へお参り。その足で『日本の棚田百選』に選ばれ日本一の面積を誇る久米南町「北庄の棚田」も訪ねた。
近くには鶏肉の専門店として有名な「中島ブロイラー」があり、持参した握り飯のおかずにいただいた手羽先、ローストチキンはいずれも絶品だった。
そして午後2時の開演の寸隙を縫うようにして、かみさんの幼馴染たっちゃん宅へ寄り、彼女の大好物イチジクの第三便を届けることが出来た。
生憎と終日雨が上がることはなかったが、一度は訪ねたいとの念願の場所2カ所にも足が運べ、意義深い一日となった。

刈り取りの終わった北庄の棚田

日本一の面積を誇る北庄の棚田

法然上人御誕生の聖地・誕生寺

誕生寺境内の大銀杏