てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

“今良寛”帰庵和尚の書

2011-06-06 15:44:00 | ビジネスと社会
 コッコさんの「2011/6/5 後楽園」の記事に触発されて後楽園を散策して来た。小欄『2011/4/11「善悪」と「好き嫌い」』で訪れて以来2カ月ぶりである。同園駐車場は7月1日からの有料化に備えて駐車機械の設置工事が進んでいた。

 同園内の鶴鳴館で開催中の表具美術展(6月4日~6月6日)を鑑賞した。展示されている絵や書もさることながら、表具師の巧みな技に感銘を受けたあまり、我が家にある松坂帰庵の一幅の書の再表装を検討したほど。
 お目当ての松坂帰庵の作品は、「宝珠」と「観音図」の2点しかなく、ちと残念だった。
 
 かくも松坂帰庵にこだわるには少し訳がある。小欄「2007/3/5 名言の読み違え」で触れたように、我が家には祖父の代から伝わる帰庵和尚の書があり、また菩提寺である脇田山安養寺の広間にも同様の書「円融無碍(えんにゅうむげ)」が掲げてある。帰庵和尚とは、小生は入れ替わりに生まれたので勿論面識はないが、“今良寛”とも呼ばれるお方故、とても身近に感じ思い入れも一入である。
 帰庵和尚の「つくづくと かえりみすれば いまにして われにかなしく くゆることおほし」の一句が殊のほか身に入む年頃となった。


安養寺の広間に掲げてある松坂帰庵書「圓融無碍」

《今日の後楽園》



















園内の観騎亭では投扇興体験会が
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北の大地で真冬のマンゴー

2011-06-06 09:41:00 | 農事
 先日の拙文「自前マンゴー」に、エンピロさんから「会津のような寒冷地では、栽培はとても無理です。」とのコメントを頂き、マンゴーの北限は何処あたりなのだろうか?とネットで調べていた。

 折も折、今朝5時台のNHKラジオあさいちばん「ふるさと元気情報(後半)」で、あろうことか北海道・十勝川温泉近くのビニールハウス内で、温泉熱を利用してマンゴーを栽培しておられる中川さんの紹介があった。

 『まだ試作段階で、昨年11月宮崎県日南市内で育てた12年生の成木10本を植えた。面積約60平方メートルのビニールハウス内は、十勝の長い日照時間とモール温泉熱で25度以上。1月後半から2月に花が咲き、7本の木に緑色の実を付け、このほど関係者で、完熟したマンゴーの試食会を行った。』というもの。

 中川さんは、「十勝“夢”プロジェクト 真冬のマンゴーづくり大作戦」と銘打ち、冬の北海道で南国フルーツのマンゴー栽培を目指している。北海道の涼しい夏がマンゴーの開花に適しているそうだ。

 なるほどマイナス20度という雪景色の中で、夏の恵みのマンゴーを食すのは、想像するだけで夢のあるシーンではある。
 しかし、話題性としては珍しさはあるものの、果たして北海道で、しかも真冬に作る意味があるのか?という率直な疑問が残る。そうでなくても高価なマンゴー、手間暇をかけただけ、さぞや値も張ることだろう。適切な地域で自然に栽培する方が理に適い、よっぽど効率的だと思うのだが・・・。
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やっと発芽

2011-06-06 09:37:00 | 農事

遠目にも通りが立って来た田圃

 田植えでは乾田直播農法をとるところが大半の当地だが、今年は籾種を播く時期に雨が降り続いたため、すっかりタイミングを逸していた。専業大農家のN村さんなどは、「最悪の場合には、籾種を空から振りまくのみ」と自嘲気味に話しておられたが、遅ればせながら梅雨の晴れ間のこの一両日に、やっとこさ籾播きを済ませた農家が殆ど。

 幸いなことに我が家は例年通り5月20日にタッチの差で籾播きを済ませていたが、籾播き後の水浸しの水田だけに発芽が懸念され、朝に晩に田圃を見回りその行方を追っていた。

 早朝ウォーキングでも真っ先に田圃へ直行するのだが、今朝は濃霧の中に遠目にも通りが立っているのが確認でき安堵した。水はけがよくないもう1枚の田圃は、永らく水浸しであった部分の発芽が遅れている。
 でも昨日籾播きしたばかりの周りの田圃に比べれば恵まれた方だと慰め納得した。今回は米作りのスタート早々に、「農業はお天道さま任せ」という零細農家の宿命を痛感した。
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