『和 翠松庵』において、お寺の新年会があった。同店は元岡山市長(息子は私の中学校の同級生でよく遊びに行った)の住まいを借り受けて営業を始めて10年になる。150年前の風情を今に残した佇まいで、流行りの“和の心”を振る舞い、特に女性客に人気が高い。
主人の富士ちゃんは、拙宅から3軒南隣の中村さん家の三男で、私より1級下の幼馴染。子どもの頃、日がな一日魚とりする姿が目に焼き付いている。
宴の終わりに、来年の新年会の予約を入れかけたら、「体調優れず目下後継者を物色中。ために予約は今年の6月までしか受けてない」という。
翠松庵の前は、岡山市北区幸町で『食菜空間 Chick』を、更にその前は地元で『和食 富士鶴』を営むなど、和の道一筋の40年余。その幕を下ろそうとしており惜別の情を禁じ得ない。(お断り:facebookに同文掲載)