〈リバイバル・アーカイブス〉2023.7.17~7.31
原本:2022年9月30日
9時に汐ノ宮駅集合、本日の行程の説明を受けているところ。参加者は9名。
河内長野市汐の宮町、旧170号線近鉄立体交差線手前。
明治35年(1902)にできた煉瓦の橋梁です。
石川荒前井堰取水ダム。二千五百石を潤します。
〈画面をクリックすると拡大します〉
きれいなアーチのイギリス積み煉瓦橋梁(桜橋橋梁)
河南鉄道(現近鉄 長野線)が明治35年(1902)12月に河内長野まで伸延した時に造られた橋梁です。
実に120年使われ続けています。
荒前井堰→粟ケ池まで7.3km、これから歩きます。
汐ノ宮町の河岸段丘崖を利用した井路を確認しました。
井路沿いの柵に出来ている大きな豆。(ナタマメかな)
河岸段丘の段差を利用して除(よげ)水路との交差点。
除はいらない水を川に戻します。
「へぇ~」こんなところに水路があるんだ...」
細谷川を掛樋でまたぎます。
錦織中地区 道路幅を広げる為、道の下に水路(暗渠)が有ります。
国道309号線は井路がセメントの橋で高架になっております。
この橋の下部分を暗渠で井路が通ります。
水路にはこんな珍しいカニを発見。
おそらくモクズガニが脱皮をしたところだと思います。前の赤みのあるのが殻です。
富田林市左岸の二大井堰のひとつ、深溝井堰。4.8km流れて粟ケ池に入ります。
石川取水口の深溝井堰。三千石を潤します。
北甲田の井路沿いの畔に見事に咲いている「彼岸花」。土手を失礼します。
ここは自然に彼岸花が生えているわけではなく、人の手で植えてあるんです。彼岸花は三倍体の球根植物なので、植えてやらないとそこには生えません。
井路の崩れやすい方(低い方側)に帯状に彼岸花を農家の方が意図的に植えます。
こうすると彼岸花は猛毒のアルカロイドがあるので、ミミズが近寄りません。ミミズがいなければ大好物のモグラ(オゴロ)が穴を掘らないので、堤防が崩れることはありません。昔の話ですけど...いまはコンクリートの護岸なので、問題ありません。
農家の方はたぶん田んぼの水をモグラに穴を開けられて抜かれた経験がおありと思います。井路や田んぼの水を抜かれたら死活問題です。
このように井路が流れます。
北甲田で荒前井堰と深溝井堰の合流地点。
市役所横の深溝井堰、ここが高低差が一番低いと言われています。
富田林駅前は暗渠になっており、暗渠前のなごりの橋の欄干が残っています。
このあたりになると参加者はどんどん減って4人に。
彼岸花がきれいです。
深溝井路の低い方の土手を巡礼街道が守ります。人に踏んでもらうことにより土手を固めます。
外環状線(170号線)をまたぎ宮町に進みます。
宮甲田の美具久留御魂神社参道手前を東に直角に曲がり粟ケ池に向います。
珍しい白い彼岸花。
あとわずか、二上山に向かって粟ケ池まで。
やっと粟ケ池に到着。(流入口の一角は和邇池とも言われている。)
歩数は22000歩を越えていました。13km近く歩いた計算になります。
水路は7.3kmですが、あちこち歩いたので、小生も少し疲れました。
長文、長距離を最後まで見ていただきありがとうございました。
久しぶりの本日の長距離を完走したのは4名でした。 2022.09.29 kusu
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