富田林百景+ 「とんだばやし」とその周辺の魅力を発信!「ええとこ富田林」

大阪の東南部に位置する人口10万ちょっとのごく普通の町、富田林。その魅力を、市民の手で発見していきます。

富田林寺内町きりえ展

2020年02月19日 | 博物館・資料館

富田林市の近鉄 富田林駅南出入口前のきらめきファクトリーでは2月24日(月)まで、きりえ作家 近藤好幸さんの富田林寺内町 きりえ展が開催されています。

〈写真はすべてクリックすると拡大します〉

 

観光交流施設 きらめきファクトリーの2階で開催されています。

 

原画がなんと14枚...

 

9枚がパネル展示になっています。

 

全部で23作品。32年間の富田林じないまちで描かれた作品の半分近くが一堂に観ることができます。

 

屋根の並びを観てください!

1枚の平面の紙が織りなす立体感に驚きます!

 

版画ならいくつもつくることができますが、きりえは1枚しかなく、その貴重さゆえ、近藤好幸氏のご好意と、きらめきファクトリーさんのご好意に感謝します。しかも、なんぼ観ても無料!

 

原画の14枚は、実際近くでよく観ていただくと、直線もフリーハンドのあたたかさが感じられ、この定規を使わない線の集合がしっかりした輪郭の中にも、作品のぬくもりが感じられる要因になっているのではないかと思います。

 

町の中心、御坊さんなど町の通りや主要な伝統的建造物の作品が多く展示されています。

 

こちらはパネル展示。

原画もパネルも作品の建物や場所の説明がされています。

 

細かな石垣の描写の中のやわらかな曲線に質感を感じます。夏に生えてくる草の表現もよく出ています。

わたしが幼稚園の時、子供自転車でこの坂から転げ落ちた場所。60年経っても忘れません。

 

杉田家は前はお医者さん。

幼稚園に上がる前に、熱を出すとここに親に連れられ、格子戸を開けた途端、泣き出したそうです。

中には怖い人体解剖図が...

展示会場でもらえるきりえ展マップ

展示されているすべての作品が載せられていて...

作品が作られた通りや建物に行くことができます。

 

しかも、きりえの作られた方向がわかります。

きりえと実際の風景を比べるのも楽しいかもしれませんね。

 

ここからは原画を部分的に観ていきましょう。

和紙をそれぞれの色調に染めて、きりえの下に散りばめた細かい描写。

*照明の反射やカメラが映りこんでいる場合がありますが、ご了承ください。

 

上屋根と下屋根の描写の違い。

 

色和紙を幾重にも背景に使い、空、後ろの山並み、手前の丘陵と、きりえに深みを作り出しています。

 

看板の文字をデフォルメして、やわらかく表現。よく観ると何てかいてあるかわかりますね。

 

微妙な色の違いで、甍の変化が感じられます。

 

近藤好幸氏のサインの「好」がきりえで作られている作品があります。

以上、作品の一部をご紹介しました。

 

あわせて、きりえに関する本も見ることができます。

 

ここではゆったりとした時間が流れます。じないまちのぬくもりを感じてください。

 

2月24日(月)の10:30からと、14:00からの2回、近藤好幸氏の指導により、ここできりえ教室があるそうです。

 

きりえ展は2月24日までの朝10時~午後8時に観ることができます。

撮影:2020年2月18日

2020年2月19日(HN:アブラコウモリH )

 

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