
ベルナデッタの伝記を読んでいて、特に関心があるのが聖母ご出現後、故郷ルルドを後にしてヌヴェールに行ってからのことです。
ベルナデッタの紹介は大半がルルドでの出来事に集中しているのですが、短い生涯はマッサビエルの洞窟の後も続いていましたし、あの“とんでもない”体験の後、一躍村の話題の人となった少女が「その後」をどう生きたいと願ったか、そして実際どんな続きが待っていたのか、それをどのように受け止めながら生き抜いたのか、いつも考えさせられます。
神さまは、時にわからないことをなさるようです。ほんとに愛されているのだろうか、忘れられたのではないだろうか、不公平に扱われているのではないだろうかと感じたくなる毎日の中で、闇の声と引力に打ち負かされない、魂の奥底から絞り出す祈りと信頼をこそ、神さまがこの日“わたし”に望んでおられることなのかも知れません…
で、ルルドの聖女はそれを生きました。