『大いなる沈黙へ』、教会の方と一緒に行ってきました。今日の3回の公演とも当日券を求めて長蛇の列。朝の7時半から並んでいるという人もあったとか。実はわたしたちは朝一番の界を目指して1時間近く前に着いたつもりですが、すでに列ができていて、何と、わたしたちのすぐ前で1回目は売り切れましたとのこと。引き続き2回目のチケットを販売しますと言われて、慌てて購入したのでした。
何とか手に入れるかすでに前売り券を持っていた人は、次の関門はホール前。これまた長蛇の列。階段に腰掛けて、事前のお勉強ならぬカルトゥジオ会やベネディクトの話題などに。映画が始まる頃には疲れて居眠りたい気分。これから行こうという方は、くれぐれも前売り券を買って行かれることをお勧めします。中には安らかな寝息を立てている方も。今日・明日観る人のクチコミが今後の人の入りを左右するかと思います。
食事も修室で孤独の内に摂るという厳しい戒律の修道院。25人ほどの修道士たちの顔が、一人ずつ沈黙の内に映し出され、ことばを越えた世界で出会えたような気がしました。観想生活特有の典礼や習慣がたくさん出てきます。そういうものを理解したいという気持ちを越えて、細かいことはスルーして、ところどころ居眠りながら、あるいは別のことを考えながらなど、いろいろな自分の現実をやさしく受け止めながら観ていると、長くて単調な3時間ほどの画面に次第に吸い込まれていきます。
かつてわたしがキリストと出会った日、かつてわたしが主に従って生涯を送りたいと願った日…その日々に出会っていた主に、もう一度時空を越えて出会わせていただけました。そのお方は今日も、今の自分の弱さと希望を持って従うようにと招いておられます。