アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

写り込み大作戦

2010年01月22日 | Weblog
マラソンや駅伝のテレビ中継を見ていて気になること…
1 沿道の歩道で、選手(ランナー)と競走する人が現れること。
2 沿道で応援しながら、テレビ中継車のカメラや定点カメラへ向かって手を振る人がいること。写り込みですね。

 選手と競走する人は、好感が持てます。子供の場合、「がんばれよー!障害物にぶつかるなよー」と、応援してしまいます。若者の場合、「沿道の人にぶつかってケガをさせるなよー!」と、これまた応援します。中年以降の場合、「大丈夫かー?」と心配になります。心臓発作でも起こされてはかないませんから。
 好感が持てる理由は、「選手のスピードを体感し、己を知る」という崇高な営みの実践者であるからです。できれば、沿道の人たち全員に、選手と競走していただきたいです。

 写り込みの人は、決まって携帯電話で話しながら手を振っている。つまり、テレビを観ている人と携帯で連絡を取りながら…
「おい、今、写ってるぞ!」
「そ、そうか!(あわてて手を振る)」
「もっと右に寄れ」
「そ、そうか(右に寄る)」
 まあ、こんなところでしょう。用意がいい人は、看板を持っている。商店名、学校名、個人名…。どこに陣取ればいいのかを研究している。そして、看板の制作、運搬…努力しているなあと思います。

 野球中継でも、写り込みがあります。高い席(値段が)に座っているオヤジが、携帯で話して、恥ずかしげに手を振ったり…いい年齢かっぱらって、何をやってるんだ!と、思いますね。見苦しいです。しかしBUT、私も機会があれば写り込みたい。目立ちたがり屋なもので。

 写り込みは、法律に何ら違反していない。合法的なテレビ出演というところでしょうか。それに、自慢できますよ。「テレビに写ったんだぞー!」
 そんなもん自慢にならないだろうって?努力して得た栄光ですから、自慢になります!

 大相撲のテレビ中継でも当然写り込みがあります。NHKに写り込んでしまおうという…見上げた行為です。単に向こう正面の溜席(たまりせき)か枡席に座ったというだけですがね。
 で、…日本相撲協会は、初場所(現在開催中)から暴力団関係者の来場を排除する対策を強化しているという。何でだあ?暴力団が、写り込み目的で「特等席」に陣取るようになったからなのだそう。暴力団幹部の姿がテレビ中継で全国に放映されていたとは!暴力団も、目立ちたがり屋だなあ!と、感心している場合じゃない。どうして、暴力団がテレビに映りたいの?できれば、「面が割れないよう」にしたいんじゃないのかなあ?

 理由は、刑務所に服役中の暴力団トップに、自分たちの元気な姿を見せるためだという。…よく考えたものです。
 刑務所の収監者は、NHKニュースと大相撲中継だけは生放送が見られるのです。詳しいなあって?あまり追及しないでください。
 暴力団は、公共放送の電波を使って服役中のトップに、自分たちが元気でいる姿を報告をしていたわけ。頭がいいわ!そのいい頭を人類の平和に使ってほしかったね。