アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

まだ値がついているあの株

2010年01月24日 | Weblog
 このところの我が家の議論は、「日航株を買うか買わないか」。
 石橋を叩いても渡らない家人が、珍しいことに、「7円なら買いじゃないの(その会話の時は、7円でした)」と、言い出した。彼女の頭には、日本政府と支援機構が頑張るし、会社更生法を活用して再建を進めるにあたって最高経営責任者に稲盛和夫さんが就任したから大丈夫という考えがある。米デルタ航空も支援してくれる。7円が10年後に1,000円になったとしても大もうけ。素人は、「10年…」という期間を考える。プロの場合、7円で買って、10円で売り、1日で300万円儲けたという例も。プロは、日航もJR東海も何ら関係ない。資金の桁が大きく違うというだけ。
 さらに家人の頭には、ライブドア株を捨てずに持ち続けて大もうけした例がインプットされていた。ライブドア株のその後は大変複雑で、株を持っていた人が全員儲けたわけではないのだが。

 基本的に、「行け行け、GO,GO!」の私としましては、100%減資の線が強そうなので、日航株は、「止めとけ、止めとけ」。電子化されているので、紙くずにはなりませんが…無になります。記念品にもなりません。
 「国内の航空券が半額で買える株主優待は残す」という話があるが…100%減資でも株主優待続くのか?不明な点ばかりですね。

 (証券会社で預かってくれない端数の株は、どうなっているのでしょうか?一度説明されて、知ったふりしているうちに忘れてしまった…)。

 北海道は、44万5,185株。旭川市、9,927株。ほとんどの都道府県、多くの地方公共団体が、日航株を保有している。「今売っても手数料を払うと赤字になるので、持ち続けます」という。北海道など、今にも潰れそうな勢いなのに…泣きっ面にハチ。その株誰のお金で買ったのよ!昨日は、2円だよ!
 現時点では、日航株が100%減資にならず上場も維持されているので、この先、「価値が生じる可能性」が全くないとは言えない。数円でも値がつくということは、取引されている。つまり、買っている人…可能性を信じているのだろうか?

 拓銀は潰したが、日航は潰さない。次々と明るみに出る日航の崩壊当然の体質。労働組合が8つもあった。労働組合の数で飛行機は飛ばないんです。CAの基本給、他社より年俸で100万円高かった。CAの給料でも飛行機は飛びません。
 
 待機している室内に、トップの人が入って来たとき、待機者は起立しなければなりません。これは、アメリカも日本も同じ。ところが、日航幹部が、はじめて前原誠司国土交通大臣と会見する際のこと…前原大臣の入室で日航幹部は起立したのですが、一人だけ周囲に促されてイヤイヤ起立した人物がおりました。それは、西松遥社長(当時)でした。もう、過去の人なので態度の悪さを追及しませんが、この不遜な態度こそ、日航を物語っていると言えましょう。

 それで我が家の結論は、日航株についてはもう少し様子を見るということで落ち着いております。一時1円を記録したりしております…。