私にも、手紙が来ることがある。たいていの場合結句には、「くれぐれも健康に御留意され…」とある。決まり文句とはいえ、嬉しいですよ。特に、「御留意…」が、何とも優しい。これが、「健康に御注意され…」ときたら、「ワシが自分の金で酒を飲んで何が悪い。健康になど絶対に注意しないからな」という気分に…なるわけないけど。
つまり、留意と注意では違うということ。
地雷原の立て看板、「地雷に御留意ください」…これはない。地雷は「御留意」ではなく「御注意」です。
トルコの夜は野犬が活発に行動する。「野犬に御留意ください」…これもない。
留意は、「心にとどめて気を配る」という程度の意味。野犬を心にとどめてどーすんの!ということ。地雷も、のんびりと心にとどめるだけにしておいて、うっかり踏んだら体の一部が吹っ飛びますから!
一方、注意は「意を注がなければならない」つまり、「危ない」。留意と、注意は危険度の差ということになります。
「服装」の場合など、留意も、注意も両方使います。ドレスダウンでもいいが、タンクトップはまずい…こういう場合は「服装に御留意ください」。いちばんいいスーツを着るまでもないが、ネクタイは必ず…この場合は、「服装に注意」でしょう。
それで、本題に入りますが(今までが前置きか!長いワ!)、コペンハーゲンでの国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議…長い!簡単にいうと、「COP15」。
「留意する」と、議長が発表して、発展途上国の代表達が大喜びしていました。英語にも、「留意」と言う表現があった。
議長さんは、「…consensus of parties decides to take note of Copenhagen Accord of 18th of November 2009.…」と、言った。「take note of~」これは、「注目する」という程度の意味。「留意する」と訳したわけですが、名訳ですね。「何かをしなければならないということではない」つまり、「何もしなくても良い」。これだもの、途上国の代表が喜ぶはず。日本からも、奥様同伴の鳩サマ、小沢鋭仁環境大臣など、御一行がコペンハーゲンまで行っていました。我々の血税でデンマークまで行って、成果は、「何もしなくてもいいよ」というもの。もっとも、これはしょうがないことなので責める気はありませんがね。
鳩サマは、この結果に御機嫌。どうしてか?首相が「留意する」という結果に満足しているかについての私の考え。
その1 温暖化ガスの25%削減を掲げたことについて再検証する時間ができた。
その2 日本経団連の矛先をしばらくかわすことが出来る。
経団連は、「日本だけが突出した削減目標を追えば、日本でものづくりができなくなる」という考えです。日本は、科学技術立国です。それを忘れてはならない。ものづくりが出来ない日本は、終わっています。スパコンの時、仕分け人が、「一番でなければならないんですか!二番ではダメなんですか!」と、言いました。分かっちゃいない。一番でなければならないでしょう!日本の科学技術の高さの恩恵をいいだけ被っていながら、「二番ではだめなのか!」…これはない。日本人なら、「一番を守り通してください。予算はいくらでも付けます」…こう言ってほしかった。
鳩サマは、25%をぶちあげたことを後悔していると思います。よって、「留意」という法的拘束力の伴わない曖昧な政治合意を歓迎した。
しかし、コペンハーゲン協定…「先進国が途上国に対して2012年までの3年間で300億ドル、2020年までに1,000億ドルの資金援助をすること」…これは、決まったことです…これこそ、「留意する」にしてほしかったなあ。
つまり、留意と注意では違うということ。
地雷原の立て看板、「地雷に御留意ください」…これはない。地雷は「御留意」ではなく「御注意」です。
トルコの夜は野犬が活発に行動する。「野犬に御留意ください」…これもない。
留意は、「心にとどめて気を配る」という程度の意味。野犬を心にとどめてどーすんの!ということ。地雷も、のんびりと心にとどめるだけにしておいて、うっかり踏んだら体の一部が吹っ飛びますから!
一方、注意は「意を注がなければならない」つまり、「危ない」。留意と、注意は危険度の差ということになります。
「服装」の場合など、留意も、注意も両方使います。ドレスダウンでもいいが、タンクトップはまずい…こういう場合は「服装に御留意ください」。いちばんいいスーツを着るまでもないが、ネクタイは必ず…この場合は、「服装に注意」でしょう。
それで、本題に入りますが(今までが前置きか!長いワ!)、コペンハーゲンでの国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議…長い!簡単にいうと、「COP15」。
「留意する」と、議長が発表して、発展途上国の代表達が大喜びしていました。英語にも、「留意」と言う表現があった。
議長さんは、「…consensus of parties decides to take note of Copenhagen Accord of 18th of November 2009.…」と、言った。「take note of~」これは、「注目する」という程度の意味。「留意する」と訳したわけですが、名訳ですね。「何かをしなければならないということではない」つまり、「何もしなくても良い」。これだもの、途上国の代表が喜ぶはず。日本からも、奥様同伴の鳩サマ、小沢鋭仁環境大臣など、御一行がコペンハーゲンまで行っていました。我々の血税でデンマークまで行って、成果は、「何もしなくてもいいよ」というもの。もっとも、これはしょうがないことなので責める気はありませんがね。
鳩サマは、この結果に御機嫌。どうしてか?首相が「留意する」という結果に満足しているかについての私の考え。
その1 温暖化ガスの25%削減を掲げたことについて再検証する時間ができた。
その2 日本経団連の矛先をしばらくかわすことが出来る。
経団連は、「日本だけが突出した削減目標を追えば、日本でものづくりができなくなる」という考えです。日本は、科学技術立国です。それを忘れてはならない。ものづくりが出来ない日本は、終わっています。スパコンの時、仕分け人が、「一番でなければならないんですか!二番ではダメなんですか!」と、言いました。分かっちゃいない。一番でなければならないでしょう!日本の科学技術の高さの恩恵をいいだけ被っていながら、「二番ではだめなのか!」…これはない。日本人なら、「一番を守り通してください。予算はいくらでも付けます」…こう言ってほしかった。
鳩サマは、25%をぶちあげたことを後悔していると思います。よって、「留意」という法的拘束力の伴わない曖昧な政治合意を歓迎した。
しかし、コペンハーゲン協定…「先進国が途上国に対して2012年までの3年間で300億ドル、2020年までに1,000億ドルの資金援助をすること」…これは、決まったことです…これこそ、「留意する」にしてほしかったなあ。