アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

オペレッタ「こうもり」から

2010年01月25日 | Weblog
 オペレッタ「こうもり」を、鑑賞させていただきました。
 女中のアデーレ役には、驚きました。上沼恵美子さん!あの、淡路島の所有者の上沼さん…「淡路島に生まれたんですけど、淡路島は私が買い取りました」は、おもしろかったですぅ。
 よくよく見ますと、上沼さんではなく、針生美智子さんでした。それにしても良く似ていました。ジミー大西さんと、スピードスケートの清水宏保さんもそっくりですが、似度(にど:似ている度合い。コーヒーに入れるヤツではない。古ッ!)は、それ以上かも。

 オペレッタって、木を砕いて固めた燃料のことかって?そ、それは、「ペレット」…。
 オペレッタは、歌あり、セリフあり、踊りあり、演技あり…。それならミュージカルと同じだろうって?演劇形式は似ています。はっきりした違いは、発声法。オペレッタは、ベルカントですが、ミュージカルは普通の発声。そのため、オペレッタで使われるのはクラシック音楽。一方、ミュージカルはポップスからジャズ、ロック…何でもござれ。
 オペレッタが、ミュージカルの基礎になったと考えても外れていないと思います。

 では、「オペラとオペレッタ、どこが違うのか?」これは、分かってしまうと、「ああ、確かに違うね」となるのですが、そこに至るまでがなかなか…。端的に言うと、「オペラは母屋(おもや)、オペレッタは庇(ひさし。屁ではありません)」。「オペラは大規模、オペレッタは小規模」「オペラは悲劇、オペレッタは喜劇」。
え?イメージがまとまらない?では「オペラ→オペレッタ→ミュージカル」で如何でしょうか…。ますます混乱を招くかな。

 オペレッタ「こうもり」ですが、空飛ぶ哺乳類のこうもりは一匹も出てきませんでした。一匹じゃなくて、一羽だろうって?鳥じゃないんだから!

 出演は、針生美智子、太田直樹、小貫岩夫ら…歌が上手いわ!ベルカント唱法を堪能させていただきましたよ。ただ…彼らの踊りは、学芸会並。セリフは、文化祭の演劇発表並でしたがね。あと、役とはいえ、舞台で本気でものを食べるのはいかがなものか?オペレッタは喜劇なので、舞台でものを食べて笑いをとろうということなのか?小貫さんなど、アンパンを食べていましたから。しかし、BUT!おもしろいのであっという間に終わったという感じ。居眠りしないうちに終わってしまいました。

こうもりでは、仮面舞踏会の場面があるのですが・・・浅田真央ちゃんは今シーズンも「仮面舞踏会」。仮面舞踏会を捨てないかぎり、キム・ヨナには勝てません。常に新分野を開拓していくキム・ヨナ。なにしろ「007」ですから!
 真央ちゃんが悪いのではなくタラソワの問題。仮面舞踏会は、古式豊かなものになってしまっていることに気づいてほしい。気づいても、斬新なアイデアがなければなんにもなりませんが。今回のオリンピックは仮面舞踏会でいくしかないでしょう。次は、キム・ヨナや安藤美姫の二番煎じではなく、(仮面舞踏会のつながりから)「春の声(シュトラウス)」などいかがか?それとも、「伯爵令嬢マリツァ」か「メリー・ウィドウ」から曲を選ぶ…。どっちもオペレッタです。タラソワさん、お願いしますよ!