アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

マリア様もアルシノエも猫のタマとあそんだ…

2010年01月02日 | Weblog
トルコ観光の場合、誰の考えも一緒で、「イスタンブル→アンカラ→カッパドキア→コンヤ→パムッカレ→エフェス→アイワルク→トロイ→イスタンブル」というコースでしょう。あるいは、この逆コース。
 頑張っても、1週間はかかる。平均で10日のコース。およそ、3,000kmです。
 観光バスのドライバーさんと世間話をしました。この時期は観光客も少ないという。バスドライバーさんに関わって、「エーッ!」と驚いたことがありました。
 何に驚いたか?観光バスの運転手さんは、旅行中のおよそ10日間、「バスの中で寝る」のです。私は、寝床を見せていただきました。バスのトランク室の並びにありました。
 「寝てしまえばどこでも同じ」これは、私が安ホテルに泊まる時の、イソップのキツネ的セリフ。しかし、ツアー期間中、運転手が車中泊…。運転手をホテルに泊めていたら、旅行会社の収益が少なくなるということなんですけどね…。
 疲れて事故でも起こしたらどーすんの!?と、不安になりました。高速道路のスピード制限は120km。一般道は90km。町の中は50km。日本より速い。
 この度およそ3,000km走ったのですが、一度も交通事故を目撃しなかった。車が少ないので、事故が少ないと思います。

 トルコの遺跡に、必ずいる動物は何でしょう?「猫」です。必ずいる。たくさんいる。日本の三毛猫そのもの。まれに、アンゴラネコも混じる。日本では、「ネコは家につき、犬は人につく」と、言われています。つまり、日本の猫は人になつかない。しかし、トルコのネコは人につく。初対面の私のズボンの裾にスリスリしてくる。逃げるなんてことはない。今後、トルコ旅行の予定がある方は、「ネコじゃらし」を持っていくと楽しいと思います。日本の猫じゃらし、進化していますよー。
 犬は・・・パムッカレという石灰棚の丘陵は、ネコより犬が多かったです。狂犬病は大丈夫かなと心配したのですが、耳に「パムッカレの犬を示す標識のピアス」をつけていました。狂犬病予防接種は、済んでいるようでした。子犬もたくさんおりました。
 トルコの犬に係わる問題点としまして・・・暗くなってから、ホテルの外へ出ようとしたら、止められたことがありました。理由は、「野犬が多く、夜間は非常に危険」ということでした。パムッカレの犬は別として、トルコの町には野犬が目立つ。昼間は、「ダラー」としているので問題はないのですが、夜になると活発な動きをする。トルコへの携行物、猫じゃらしのほか、木刀も必要です。

 チャナッカレの港(アジア側)からフェリーに乗って、ダータルネス海峡をわたりました。所要時間およそ30分。ヨーロッパ側のエジャワットというところへ着きます。「イスタンブルは釣り」という文章でも書いたのですが、海が豊かです!
 チャナッカレのフェリー乗り場で、本物の漁師が漁をしていました。フェリー乗り場でですよ!漁船を岸壁につけて!つまり、沖へ出ずに漁ができる。
 生き餌をつけて、40cmほどの魚を釣っていました。次々と釣れる!日本と同じで、生き餌の尾びれをハサミで切っていました。エサが速く泳ぐと、エサにならないから尾びれを切ってぎこちない動きにする。そういう技術は、申し合わせたわけではないのでしょうが日本とトルコで同じなのです。そのようなところを見逃さない。これは、アンティークマンのアンティークマンたる所以でしょう!(自慢してるかって?少し…)ボヤーッと、釣りを見ているのではないのですぞ。

 エフェスの遺跡は、きれいに残されている(発掘されている)ので、ローマ時代を歩いているんだなあ!という感じがする。特に石で出来たベンチ型の水洗トイレは感動的。下をのぞいてみたけど、深い!落ちたら上がれないので注意が必要(誰が落ちるか!ってがぁ?)。紀元前1500年から1000年に作られた古代都市なのですが、現代人の発想と大差ない。「ニケ(ナイキ)」もありました。

 遺跡のメインストリートでは、マリア様もこの道を歩いたんだろうなあと感激しました。どこのマリア様だって?聖母マリア様ですよ。マリア様は晩年をエフェスで過ごされたことになってます。
 また、クレオパトラの妹「アルシノエ」もエフェスで暮らしていました。ローマ軍に連れてこられたのですがね。彼女の墓の跡もありました(アルシノエの墓のことや遺骨のことは、NHKで放送していました)。…厳重に囲っているかと思いきや、掘り返された岩が無造作に残されている。細いロープでだらりと囲ってあるだけ。…まあそんなもんでしょう。表示すらないから、クレオパトラの妹の墓跡だと気づく人はいないでしょう。アルシノエが見た風景、吸った空気…それを見て呼吸している自分がいる。2080年前が、つい最近だったかのような錯覚にとらわれました。
 エフェスの遺跡でも、たくさんの猫が玉になっていました。だから猫の名前に「タマ」が多いのかなあ。ボケてないで箱根駅伝を見なければ!