アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

贈り物文化は懐柔文化?

2010年01月10日 | Weblog
 営業における対人関係は、「上手に話をもちかけて、自分の思う通りに従わせること」が肝心です。早い話が、「手なずける」。犬や猫を手なずけるには、「エサを与える」のが有効。人を手なずけるのも…「エサ」ですね。どんなエサが有効か…「お金」「食べ物」「地位(名誉)」つまり、欲の原形。「エサ」ではあんまりなので、「懐柔策」とします。

 楽天球団からの野村克也(前)監督への懐柔策は、地位(名誉)を与えるということでした。楽天が野村監督を切ることにしたところ、ファンから強烈なブーイング。それで持ち出したのは、「名誉監督就任、背番号19の永久欠番」。野村さん自身、「ファンを静めるための応急措置だんべ」と、とらえておりました。野村さんへの懐柔策というより、ファン懐柔策でしょう。

 懐柔策の最近の典型は、鳩山さんが亀井静香さんと福島みずほさんを内閣府特命担当大臣にしたことでしょうか。もっともこれも、亀井さん福島さんを懐柔しようとしたのではなく、国民への懐柔策。民主党だけで人数は足りているが、マニフェストに載せてしまったので、社民党と国民新党から内閣へ入れた。
 さて、福島さんが米軍普天間飛行場の移設問題で、社民党の考えが入れられなければ大臣を辞める覚悟なのだそう。「県外・国外移設」の可能性はないから、福島さん辞めるかなあ…大臣になったとき凄く喜んでいた…。女が一度口にしたことは実行してほしいものです。鳩サマは、懐柔策の積もりが実際は怪獣策だったようです。

 阪神淡路大震災の時に、暴力団が炊き出しをしました。住民に感謝され、住民と地元暴力団の距離がぐっと近づいたように思われました。一つ間違うと、「暴力団=いい人たち」になりかねなかった。

 このことが頭にあったか、兵庫県で暴力団が拠点近くの幼稚園を訪れ、マスク960枚が入った段ボール箱を置いていくという事件(?)がありました。新型インフルエンザ予防のマスクが店頭から消えた時期であり、美談またまた成立かともおもわれました。
 暴力団としては、追放運動の勢いを削ごうという、住民懐柔策のつもりだったのでしょう。しかし、やはり暴力団らしいなあと思うのは、マスクがない、どうしよう。という「人の弱みをつく」懐柔策に出たところ。馬脚を現したというところでしょう。

 暴力団が、マスク配布に引き続きまた話題を提供してくれました。神戸の某暴力団総本部での餅つきに参加した近所の子供達に、「お年玉」を配った。現金を渡せば、地域との融和を図ることが出来る。(マスク配布とは違い)人の弱みにつけ込んでいないもんねー!というところか。
 この餅つき、およそ1,000人が参加した!せ、せ、1,000人!そんな餅つきってあるのか?あったのですけどね。
 「お年玉」は、参加した一部の子供達に、「菓子やおもちゃと一緒にポチ袋で渡された」。なんと中には、「3万円入っていたポチ袋も!」。そりゃあ、1,000人集まるわけだ。私も子供に紛れて行けば良かった。袋には、服役中の組長や、若頭とみられる名前が書いてあったんだと。子供達に読みやすい、平仮名で!念が入ってます。感心する所じゃないですね。「お金が欲しい」という人の弱み(心)に十分つけ込んでいます。

 つらつら考えるに、「日本の贈り物文化」って、「懐柔策文化」の部分がありますねえ。くだらんことを考えていないで、雪かきしろって?ハイハイッ!