アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

体力がつくと学力がつく

2010年01月08日 | Weblog
 昨年末の事件で、おもしろかったのはやはり京都のひったくり事件です。もう詳細を忘れた?では、復元します…(見てたのかって?講釈師見てきたような…というアレです)

 自転車の女性(26歳)が、無職の男(24歳)に、バッグをひったくられた。女性は、自転車で逃げる容疑者を自転車で追いかけながら110番(きっと片手運転したな。危ないべ!) 約400メートル追走して追い付き、男の胸ぐらを掴み、顔面にパンチを食らわせずに駆けつけた警察官へ引き渡した。男は、身長約175cmやせ形。警察官は、「容疑者の体力不足。ひったくりの被害に遭った女性が追いつくのは珍しい」と驚いていたという。

 京都のひったくり犯の男(24歳、身長約175cm、やせ形)が、体力不足で女性にとっつかまった!こういう事件を耳にすると、京都の「全国体力・運動能力調査」の結果はどうなっているんだ?と気になります。
 21年度の調査結果では、京都の男子は、小・中とも全国21位。女子は、小学校29位、中学校21位でした。なるほど、女子の体力の伸び方が凄い。単純計算すると、26歳ならとっくに全国一になっている。自転車の片手運転で電話をかけながら悠々と犯人を捕まえてしまうはずです。

この全国体力テスト、福井県が2年連続第1位(厳密には、小の男女と中女子で1位、男子3位)。福井の順番が1位。つまり、福井順一。同県ではこのように呼んでいる…んなわけないか。ともあれ、福井でひったくりなどしようものなら、間違いなく捕まえられますね。

 最も体力テストの結果が低かった男子は、中学が奈良、小学は徳島。女子は、中学が北海道で小学が神奈川。ひったくりの成功率が高い都道府県ということ…はい、不謹慎ですね。

 種目別でも地域差は顕著に表れた。中学男子の1500メートル持久走は1位の福井(6分11秒48)と最下位の山梨(7分15秒38)の差が1分以上開いた。山梨学院大学って、駅伝の強豪大学なのに…中学生のうちは長距離がふるわない。高校→大学と急速に強くなっていくんでしょうね。

 全国学力テストで上位だった、福井や秋田が全国体力テストでも上位。これですよ!これ!体力向上は学習意欲の向上につながるのです。
 だから、スピードスケート五輪代表になった中学生の高木美帆さんは、教科の成績もよく、人柄もよく「神の子」と呼ばれている。高木選手の場合は、たまたまです。
 
文科省も、「(福井や秋田について)朝食や睡眠など生活習慣がしっかりしていることが文武両道につながっている」との見解です。その通りです。つまり、「早寝早起き朝御飯」ですね。
 「早寝早起き朝御飯は、憲法違反だ」という教職員組合の組織率が高い都道府県は、当然、学力も体力も低い。「高くなくてはいけないんですか!どうして低いのがダメなんですか!それって、競争でしょう!」ってか!いつまでもそう言って、子供達の学力・体力の低下に努力していればいい。

 「一番でなければならないんですか、どうして二番ではダメなんですか!」と、ダブリます。日本は、科学技術立国ですから、科学技術の発達を止めてはならないのです。日本の生命です。よって、一番でなければならないのです。

 行政刷新会議による事業仕分けで、学力テストも体力テストも新年度から抽出調査に切り替わることになる。
 全国調査でなければ、「学習意欲が落ちている学校、地域」を洗い出すことなど出来ない。と、いうことは、「テストはしても手当が出来ない」ということ。傾向を把握して何になるの?PDCAでしょう!チェックしない、アクションを起こさない…それなら廃止したほうがお金がかからなくていい。
 
 なお、ひったくり犯を捕まえた女性は「テニスをやっていたので足には自信がある」と。生涯学習ということですね。学力が高く、体力につながっている。強いはずです。