アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ばか者にも二通りありまして…

2012年02月07日 | Weblog
地域を変えるには「よそ者」「ばか者」「若者」に加えて、「出戻り(大学院生や大学教授のような)」が必要かもしれない。
 これは、毎日新聞論説室の落合博さんの説。「若者」はともかく、「よそ者」「ばか者」「出戻り」という、いかにも暴言というか、差別スレスレの用語を堂々と…強烈な印象を受けました。

 たしかに、「地域を変えよう」と、地域の知識人や御長老達が声高に叫んだところで、地域が変わるはずがない。「よそ者」「ばか者」「若者」「出戻り」の力が必要…よく分かります。

 「出戻り」としましては、大津市長の越直美さんなどはその代表ではないかと思います。越さんは36歳。大津市で生まれ、滋賀県立膳所高校から北海道大学、さらに大学院へと進んだ。ハーバード大のロースクールも修了している。めちゃめちゃ頭がいいということでしょうか。弁護士時代は、あの「西村あさひ法律事務所」におられた。私の身内にも西村あさひ勤務がおりますから…「あの」を付けました。押しも押されもせぬ、日本一の法律事務所でしょう。

 法律事務所はともかく…史上最年少の女性市長に就任した大津市の越直美市長は、大枠が固まった新年度予算案を「マニフェスト実現のため見直す」と明言した。
 さすが、「出戻り」大胆な発言。問題は、大津市議38人のうち、明確に越市長支援を打ち出しているのは、6人なんですと…!「組み替え予算案」が可決されるかどうか…。ま、これくらいの度胸があるから、「出戻り」の力が必要という話になるわけです。

越市長が連携を強調する嘉田由紀子滋賀県知事も、少数与党の議会対策に苦慮しております。嘉田由紀子知事は、「よそ者」。埼玉県出身で、大学教授から滋賀県知事に。
 「日本のワンガリ・マータイ」として有名になりました。「もったいない」と、言ったのかって?そうです。新幹線新駅に対し、「もったいない」と。結局、新駅は凍結となったいきさつがあります。

 「出戻り」として、もう一人。新潟県津南町の町議選で、東京大学公共政策大学院2年で25歳の桑原悠さんがトップで初当選した。桑原さんは、新潟県立国際情報高校を卒業し、早稲田大学社会科学部に進んだ。さらに東大大学院へ進んだ。津南町始まって以来の才媛。町議なら親類が多ければ当選するのですが、桑原さんの場合は、有名な才媛のため、町民の人気者であったゆえのトップ当選でしょう。

 「よそ者」と「出戻り」が、地域を変えようとしていることはよく解った。ところで、「ばか者」が地域を変えようとしている例はないのかって?
 言いたくないけど、「ばか者」は、国会に結構おられます。
 「ばか者」が、国を変えてくれるのかって?
 国を変えるにも、「よそ者」「ばか者」「若者」「出戻り」が必要です。しかし、本物の「ばか者」にはなーんにも出来ません。
 適材適所?人事において、適材適所ほどいい加減なものはありません。「適材」とは、…人(評価者)が、勝手にそう思うもの。その人が、「適材」と考えても、別の人から見ると、まったくの不適材ということもある。ですから、「適材適所でーす」ということは、言う人がおかしい。また、「適材適所じゃないだろう!」も、言うこと自体おかしい。

 「適材適所を言うのは、ばか者か?」って?少なくとも国や地域を変えるのに必要な、「ばか者」ではありません。