アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

レフリーが黒子から主役に 行司も…

2012年02月09日 | Weblog
 プロレスのファンですが…。
 「なぜ、このタイミングでプロレスなんだ?」だって?実に単純で、「三丁目の夕日」ですね。「三丁目の夕日」と、「力道山」が重なるのです。
 「ALWAYS 三丁目の夕日'64」は、まだ観ていませんが、「'64」封切り前の宣伝として、テレビで、「ALWAYS 三丁目の夕日」と「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が放映されまして…これまで何度も観たのに、また観てしまいましたぁ。

 で、プロレスは、「SHOW」として、実に面白い。
 最近は、大阪プロレスの、「えべっさん」に注目しております。神様(?)のはずなのに、ヒールというのが…どうなてんだ?二代目えべっさんの退団理由は、「四十肩により賽銭箱が持てなくなったから」。今も、えべっさんはいるようですが、三代目なのか四代目なのか?それほどいい加減であるところがおもしろい。得意技?その昔は、「えびすボトム」でしたが…。

 「ALWAYS 三丁目の夕日」の頃に、「沖識名(おき しきな)」というレフリーがおられた。レフリーになる前はレスラーだったのだそうですが、私はレスラー時代の沖さんを知りませんでぇ。
 沖識名レフリーは、還暦過ぎてから、拳銃不法所持で逮捕されました。留置所で拘置人に、「プロレスは八百長だろう」と言われて、キレた。「俺が命を賭け、身体を張ってきたプロレスを八百長呼ばわりするとは許せない」と、その拘置人をノシてしまった。

 プロレスは八百長ではありません。「SHOW」です。なぜ、沖レフリーに御登場願ったかと言いますと…
 勝負を盛り上げるために、ヒールが反則をするときには、よそ見をしている。ベイビーフェイスが反則の仕返しをしようとすると、「ノー!ノー!」と止める。観客は、フラストレーションをどんどんつのらせていく。「がんばれ、ベイビーフェイス!」観客の心は一つになる!
 さらに、両レスラーのトバッチリをうけて、リング下へ転落する。リング上は無法地帯。ヒールが栓抜きのようなものでベイビーフェイスをめった突き!
 息を吹き返した沖識名がようやく、リングに上がり、ベイビーフェイスの反則勝ちとする。観客は歓喜に沸く!沖識名の白いTシャツは、なぜかビリビリに破れている!

 プロレスにおいて、レフリーがいかに重要な役目を担っているか!そのことを教えてくれたのが沖識名さんでした。レフリーは、「黒子」ではなく、「主役」であるということ。

 レフリーがリングから転げ落ちる…大相撲初場所で、把瑠都に突き飛ばされた若荒雄に押し倒されて、レフリー…じゃなくて、行司が土俵から落ちました。行司さんが勝負のトバッチリで力士の下敷きになったり、土俵下へ落ちるのはそれほど珍しくないが、今回は落ちた行司さん(木村庄三郎)が…倒れたまま動かなかった。脳しんとうを起こしていたらしい。

 マスコミが、一部にこんな意見もあると紹介していたのは…
 「八百長がなくなって予定調和のないガチンコ勝負。行司は命がけ」(八百長をやっていれば、行司は安全なのかっ!←コレ、ツッコミ)

 沖識名さんのリング下転落は、「演技」だと思います。演技で、リングを盛り上げる。 行司の場合…今回の庄三郎さんは、把瑠都に突き飛ばされた若荒雄に押し倒されたわけで、「演技」をする暇などなかった。しかし、これからの行司さんは、「沖識名」さんに学ばなければなりません。

 何を学ぶんだって?一つだけ、アドヴァイスするとしたら…
 土俵ぎわで、両力士がもつれているときに意図的に近づいて、3人一緒に土俵下へ転落する。完全に気絶せずに、少し動く。すると観客は、「行司は、どちらへ軍配を上げるのだろう」と、固唾を呑む。館内に静寂がよぎる。よろよろと立ち上がった行司は、キッパリと東(西)に軍配を上げる。館内割れんばかりの拍手と歓声!もりあがりますよーっ。

 行司さんの衣装は破れていないのかって?沖識名のTシャツじゃないんです。高価な衣装ですから、転落の度に破ってられません。
 行司は、「黒子」ではなく、「主役」として頑張っていただきたい。