飯島町の実践が反響を呼んでおります。私も、「飯島町って凄いなあ!」と大いに感心すると共に、日本の全地方公共団体が飯島町に倣えばいいのになあと強く感じております。
まず、「飯島町が何をしたんだぁ?」という…つまりニュースを見ていない人のために…飯島町では、「2009年度から、成人式の出席者に、無料でピロリ菌の検査を行っている」。これは素晴らしいことです。
飯島町は、山の中の町。それも、ただの山ではない。南アルプスと中央アルプスに挟まれている。で、どうなるかというと…食事の塩分が高くなる。味噌汁、漬け物、おかずは塩漬けの魚類。根菜の煮付け、葉ものの油炒め…全てに「塩」。山の中の集落は、塩分の摂りすぎになります。さらには、ピロリ菌。これも、山の中のつきものです。飯島町もご多分に漏れず(「ご他聞に漏れず」「ご多聞に漏れず」は誤用)、高血圧や脳血管障害と並んで胃がんが多かった。あれあれ、塩分の摂りすぎとピロリ菌のなせる業です。1993~2004年度のがん死亡者のうち、胃がんは68人(21%)と最多だったのだそうで…ピロリが大手をふるっていたのでしょう。
飯島町は、5カ年計画なるものを策定して、胃ガン撲滅キャンペーンを始めた。ピロリ菌を除去すれば胃ガンはなくなる。そのため、ピロリ菌感染検査の費用を補助することにした。検査には、約6,000円かかるのですが、そのうちの半分以上を町が補助。「血液抗体検査」と「尿素呼気試験」という2種類の検査を併用する。
ここでまた、ウンチクですが…もっとも精度が高い検査が、「尿素呼気試験」これは、診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めて診断する。痛くも痒くもない。
精度が高いのだったら、「血液抗体検査」は不要だと思うのですが…。人はピロリ菌に感染すると、抵抗力として菌に対する抗体を作るわけで、血液中(尿の中にもあるらしい)に存在するこの抗体の有無を調べる。まあ、「一応ダメ押ししておくか」という検査。
飯島町は、成人式の出席者に無料でピロリ菌の呼気試験をすることにした(2009年度から)。ピロリ菌検査費用を補助する自治体はほかにもあるでしょうが、「成人式に行う」という発想が素晴らしいと思うのです。
「成人したぞ!酒も飲めるし、タバコも吸える」そういう成人式ではなく、「成人したぞ、健康に暮らしていかなければ」…成人式に献血するところもある。それはそれで素晴らしいが、「ピロリ菌の検査をする」なんと素晴らしいことか。
私は、63歳になってから自費で「尿素呼気試験」と「血液抗体検査」を行い、「ピロリ菌マイナス」の診断を受けた稀な人物です。なぜ稀かって?
日本は先進諸国の中では頭抜けてピロリ菌の感染率が高いのです。50歳代半ば以上の8割が感染者といわれています。胃癌による死者は年間5万人です。60歳を過ぎてピロリ菌マイナスは珍しいことなのです。
全国の自治体…いや、日本政府が、「ピロリ菌退治に補助金を出す」。こうして、日本から胃ガンをなくしましょう。
まず、「飯島町が何をしたんだぁ?」という…つまりニュースを見ていない人のために…飯島町では、「2009年度から、成人式の出席者に、無料でピロリ菌の検査を行っている」。これは素晴らしいことです。
飯島町は、山の中の町。それも、ただの山ではない。南アルプスと中央アルプスに挟まれている。で、どうなるかというと…食事の塩分が高くなる。味噌汁、漬け物、おかずは塩漬けの魚類。根菜の煮付け、葉ものの油炒め…全てに「塩」。山の中の集落は、塩分の摂りすぎになります。さらには、ピロリ菌。これも、山の中のつきものです。飯島町もご多分に漏れず(「ご他聞に漏れず」「ご多聞に漏れず」は誤用)、高血圧や脳血管障害と並んで胃がんが多かった。あれあれ、塩分の摂りすぎとピロリ菌のなせる業です。1993~2004年度のがん死亡者のうち、胃がんは68人(21%)と最多だったのだそうで…ピロリが大手をふるっていたのでしょう。
飯島町は、5カ年計画なるものを策定して、胃ガン撲滅キャンペーンを始めた。ピロリ菌を除去すれば胃ガンはなくなる。そのため、ピロリ菌感染検査の費用を補助することにした。検査には、約6,000円かかるのですが、そのうちの半分以上を町が補助。「血液抗体検査」と「尿素呼気試験」という2種類の検査を併用する。
ここでまた、ウンチクですが…もっとも精度が高い検査が、「尿素呼気試験」これは、診断薬を服用し、服用前後の呼気を集めて診断する。痛くも痒くもない。
精度が高いのだったら、「血液抗体検査」は不要だと思うのですが…。人はピロリ菌に感染すると、抵抗力として菌に対する抗体を作るわけで、血液中(尿の中にもあるらしい)に存在するこの抗体の有無を調べる。まあ、「一応ダメ押ししておくか」という検査。
飯島町は、成人式の出席者に無料でピロリ菌の呼気試験をすることにした(2009年度から)。ピロリ菌検査費用を補助する自治体はほかにもあるでしょうが、「成人式に行う」という発想が素晴らしいと思うのです。
「成人したぞ!酒も飲めるし、タバコも吸える」そういう成人式ではなく、「成人したぞ、健康に暮らしていかなければ」…成人式に献血するところもある。それはそれで素晴らしいが、「ピロリ菌の検査をする」なんと素晴らしいことか。
私は、63歳になってから自費で「尿素呼気試験」と「血液抗体検査」を行い、「ピロリ菌マイナス」の診断を受けた稀な人物です。なぜ稀かって?
日本は先進諸国の中では頭抜けてピロリ菌の感染率が高いのです。50歳代半ば以上の8割が感染者といわれています。胃癌による死者は年間5万人です。60歳を過ぎてピロリ菌マイナスは珍しいことなのです。
全国の自治体…いや、日本政府が、「ピロリ菌退治に補助金を出す」。こうして、日本から胃ガンをなくしましょう。