アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

古事記…現代に通じる内容

2012年02月17日 | Weblog
 日本最古の古典、古事記が完成して1300年になる。年賀状の中にも、「古事記を読む会で読んでます」などの御報告をいただたり…今年は、世の中、古事記で明け古事記で暮れて行きそう。古事記人間としまして、ありがたく嬉しいことです。

 いつから古事記人間になったかって?幼少時、両親に語り聞かされてからです。「ヤマタノオロチ退治」「天の岩屋戸」「因幡の白ウサギ」「海幸彦と山幸彦」…。ワクワクドキドキしながら聴いていたものです。

 1300年経った今でも、古事記は新しいと思います。
 「親子の絆、軋轢」…正しく現代に通じる!
 「兄弟げんか」…現代も同じ!
 「男女の恋愛や嫉妬」…現代そのもの。
 「生と死」…これは言うまでもなく、誰にでも平等に、絶対に訪れるもの。

 よく言われるのですが、「古事記とギリシャ神話に共通点がある」。おもしろがり屋の私としては、古事記がギリシャ神話の影響を受けていたら面白いのになあとも思いましたが…どうやらそれはなさそう。「人が考えることに大きな違いはない」ということでしょう。

 古事記とギリシャ神話の共通点、「天の岩屋戸」の話では…
 古事記・・・「天照大神が天の岩屋戸に隠れ、高天の原も葦原中国も暗くなる。暗いと農作物が育たなくなる。そこで、天宇受女命が岩屋戸の前で、天照大神の気をひこうと滑稽な踊りをした」
 ギリシャ神話・・・「…デメテルは神殿に閉じこもった。大地から何も生えなくなった。ある女性がデメテルを慰めようと、滑稽なしぐさをしてなごませた」

 いかがですか!酷似しています。「滑稽なしぐさ」…女神様を笑わせるしぐさ…。一体どんなものだったのでしょうか?実は、このしぐさで「あるモノ」を見せるのですが、これも古事記とギリシャ神話で一致しています。なぜ「あるモノとは何かを」書かないのかって?か、か、書きにくいからです。

 1300年という節目の年。口語訳も出ているので、天地の始まりから推古天皇の時代に至るまでの神話や物語、伝承、歴史…久しぶりに読み返します。