アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「汚いものは観たくない」…これは普通の感情ですよ

2012年02月27日 | Weblog
 私も晩年となり(?)、NHK大河ドラマを楽しみに観るのですが…現在やっている、「平清盛」は観ておりません。家人が観ているので、時折のぞき見はしますがね。なぜ真剣に観ないのか?初めのうちはその理由が分かりませんでした。

 そうこうしているうちに、兵庫県の井戸敏三知事が、(「平清盛」の初回視聴率が過去3番目の低さだったことに関し)「私も見たが、画面が汚い。鮮やかさのない画面ではチャンネルを回す気にならない」と言いましたねえ。
 確かに!私が「平清盛」を観る気にならないのは、画面が汚いからであることに気づきました。井戸さん凄い!
 井戸さん宅では、テレビのチャンネルを回すらしい…これも凄い!我が家のテレビなど、どこを探してもチャンネルがない。安いテレビだからなのかなあ?

 井戸さんといえば、あの石原閣下(石原慎太郎東京都知事)と一勝一敗の五分。
 一勝は・・・石原閣下が、「阪神大震災では、当時の首長の判断が遅れたため、2,000人が余計に死んだ」と、発言しました。このことに対し井戸さんは、「なぜ、自衛隊の派遣が遅れ、犠牲者が2,000人増えたなどと言うのか?いい加減なことを言うな。誠に失礼だ」。石原閣下を叩きのめしましたっ!
 一敗は・・・「関東で震災が起これば東京はダメージを受ける。これは関西にとってチャンス!」と、言ってしまいましたぁ!これに対して、石原閣下が、「他人の不幸をチャンスと言うのは日本人の感性に合わない。言葉を大事にしないとね。関西は、自分で努力して活力を取り戻すべきだろう」。叩きのめされてしまいましたぁ!
 ともあれ、井戸さん、石原閣下をも怖れぬ人です。

 画面が汚い大河ドラマについてNHKは、「時代考証に忠実にするという方針であの画面になった。方針は変えない」と。
 あ、あ、あのね!そもそもNHKの「時代考証」って、めちゃくちゃでしょう!あり得ないセリフや所作の番組を作っておきながら、「時代考証に忠実…」。これはあきれるばかり。ガックリですよ。めちゃくちゃな時代考証なのですから、画面ぐらいは美しくしろよ…。
 平安時代の青空は現代の青空より汚かったのか?それが時代考証の結果か?衣服の汚さは、目をつぶるとしても、自然まで汚くする…。井戸さんならずとも観る気がしなくなる。だから観ないのですがね。

 大河ドラマの舞台になると、土地の知名度が急激に上がると共に、観光客が押し寄せる。神戸は、平清盛の築いた福原京があったところ。
 井戸さん、「しめしめ。大河ドラマで活力を」と、目論んだはず。ところが、あの汚らしい画面。頭に来て当然でしょうねえ。

 と、ところが、後日談が。
 兵庫県は、平成24年度当初予算案に、ドラマ(「平清盛」)を活用した観光推進事業費として8,500万円を盛り込んだ。
井戸知事の「画面汚い発言」で注目を集めたので、観光客の増加が見込めるんだと!
 まさか、井戸さん、ここまで読んでの発言だったか!?