アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「誕生の日」を、ずらす時代もありました

2012年02月11日 | Weblog
 赤ちゃんを見ていて感じることは、「幼少時の発育の差というものは凄いなあ」と、いうこと。また、孫の話題かって?2人の孫を見て感じたことですけどね。昨年6月に生まれた孫は、まだハイハイはしませんが、ゴロンゴロンと転がって、行きたい場所へ行く。ゴミ箱がお気に入りらしく、ひっくり返して中身を味わう。口に詰め込むこともあるのだそう。ゴミ箱へは、清潔なものしか捨てられません。
 一方、同じく昨年11月に生まれた孫は、まだ首が据わっていない。声を出して笑うようになり、「世の中って楽しいなあ!生まれてきてよかった」と、感じている様子。
 5か月違いで、「ゴミ箱あさり」VS「微笑み」…これだけの差がある。これが1年の差となると…。

 早く本題に入れって?ハイハイ。
 4月1日生まれの子は、1年前の4月2日生まれのこと同級生になります。1年も違うわけですから、体格面の発育も、知能面の発育も1年間分違うわけです。
 これをハンディキャップと考えるか、ラッキーと考えるか?
 ハンディキャップの方は、「体格も知能も1年遅れているから不安だ」でしょう。
 ラッキーの方は、「1年早く社会へ出られるのでラッキー!1年浪人したとしても、同い年だからラッキー!」というわけ。

 そこで、思い出したのは、私どもの時代(戦後のどさくさ時代)の出産のこと。出産は、病院ではなく、家庭でした。産婦人科医?そういう人は…いたのかいなかったのか?出産のお手伝いは、「産婆さん」。マツケンサンバや式亭三馬とは関係ない…産婆です。(←このボケ、くだらないのでカットしておいてください)

 さて、3月末に生まれた子の親は悩むわけです。
 「正直に3月末生まれと届けると、1年前に生まれた子たちと同級生になる。小学校入学から、ハンディを負わせるのはしのびない。4月2日に生まれたことにしてもらおうか?」
 産婆さんに、4月2日生まれにしてもらえばそれでいいわけで、簡単なことでした。そんなわけで、食い逃げ世代とか段階の世代と呼ばれている世代は、4月2日生まれがやたら多いですよ!本当は3月20日生まれでも、4月2日生まれにしてしまうのですから!1年遅く入学させるために。

 4月1日生まれではダメなのかって?ダメです。学校教育法です。「…満6歳に達した日の翌日以後に小学校(1年生)に就学させる…」ですから。
 具体的には…
 4月1日生まれの子は、(翌年以降)3月31日の24時に満年齢が1歳増えます。
 つまり、4月1日生まれは、4月1日には、すでに満6歳になっている。だから、4月1日に入学しなければならないのです。ややっこしいって?…早い話が、4月1日生まれは、「早生まれ」ということです。4月2日生まれは「遅生まれ」。

 生まれた日を、1週間や10日ずらすぐらいは、日常的に行われていました。その点では、良い時代でした。今は、何時何分まで記録されてしまいますから、「この日に変えて!」と頼んでも「公文書偽造になるから」と、断られるでしょう。
 北朝鮮のデブ若大将のように何年もずらすのなら問題ですが、1年や2年なら、「好きな誕生日を選んで届け出るのも可」にしてもよいと思いますがね。

 「バカなことばかり考えてるんじゃない!」って?ハイハイ!
 孫たちがハイハイするのが楽しみだなーっ。