アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

スキルアップも高齢者が主役

2009年07月11日 | Weblog
 61歳にして、クロールで25m泳ぐことに成功。「泳ぎは魚に任せておけばいい」と、イソップの酸っぱいぶどうのキツネのような言い訳で強がっていたが、内面では劣等感を感じていた。どうして、自分には「エラ(鰓)」がないんだろう…と、ほかの人が羨ましかった。
 羨ましがっても、「人に習う」ということが嫌な性格。計測の結果、ヘソの位置が30度ほど肝臓側に傾いていた…。定年退職後、見よう見まねで密かにクロールの練習…1年経った。とうとう、25mを泳ぐことに成功した。「やればできるじゃないか!」って?その言葉が無責任。やっても出来ないことの方がはるかに多いのです。

 パソコンは、25年前から使っている。ディスクがレコードのEP盤のサイズでした。ワープロ機能のみ使用。しかも自己流。一太郎を得意とするが、ワードに押されて息絶え絶え…肩身も狭いが…何とかなっている。何ともならないのが、「エクセル」。無から有を生じさせる私の能力でもギブアップ。それで…とうとう習うことにしました。
 現在、40時間のコースを受講中。後半の、18時間は、会計ソフトの講習。政府の肝いりで、無料。約2倍の競争率を突破し、受講生に選ばれました。残りの人生の「ツキ」をこれで使い果たしたって感じです。

 昨日までで、5日間通いました…
 受講者は、高齢者ばかり。私(還暦を過ぎて1年目)が、サイ・ヤング賞。大リーグで最も活躍した投手へ贈られる賞のことではなく、「最も若い」の意味の、「サイ・ヤング」です。7日連続、終日行われる講習に出られるのは、暇な高齢者しかいないってことでしょう。後期高齢者も数人おられる。感心させられるのは、その学習態度。メモをとり、付箋を貼り、質問し…

 政府としては、雇用対策で予算をつけた事業。若い無職の人が講習を受けて就職できればいいのでしょうが…現実は、高齢者に雇用対策している状況。
 2009年版「高齢社会白書」では、75歳以上の人口が、1,322万人。総人口に占める割合は10.4%。そういうことだから、高齢者に雇用対策…?

 今は、「講習も悪くないな」と、思いはじめています。パソコンの技術があがったから…ではなく、人を見て楽しめるからです。
 いま、一番気になっている人は、私の席の、左2列前のオヤジさんです。…このオヤジさんは、暑いのに黒いトレーナーに黒いスエットパンツを愛用している。同じ物を何着も持っているらしく、毎日同じ服装。頭髪は坊主。年齢は70歳ぐらい。中背で肥満体。太鼓のような腹。山下清さんを彷彿とさせる。厚手のトレーナー着用ですから、当然暑い。タオルで汗を拭きっぱなし。しまいに、頭に巻いた!なぜ長袖?山下清さんのようにランニングシャツが似合うと思うが。昨日など、Tシャツを着ているのが見えたので、「お!半袖デビューか!」と思ったら、中に例の黒いトレーナーを着込んでいた。
 それがどうしたって?察してください。御本人に確認する度胸がないもので。
「オヤジさん!長袖のイレズミしているんだって?確認させてよ」などとは、とてもとても言えません。このオヤジさんも、熱心に講習を受けています…。

アメリカでも、「逃がした魚は大きい」

2009年07月10日 | Weblog
  毎日90分、アメリカのテレビ映画を観る暮らしが半年。それでもまだ、ゲオの棚一つしかやっつけていない。「韓流ドラマ」は、観ないのかって?観ませんね。英語の勉強にならないから。アメリカのテレビ映画を観るのは、映画を観て楽しむことと、英語のリスニング練習です。つまり、一石二鳥をねらってのことです。
 アメリカ映画に、「ことわざ」が頻繁に出てきます。アメリカ人はことわざ好きだなあと思います。興味深いのは、日米のことわざが本質的に良く似ているということです。(人の暮らしの中から出てくるものだから、どこの国でも同じかな)

 「豚に真珠」。アメリカ版は、「Do not throw pearls to swine(豚に真珠を投げ与えるな)」キリスト教の方は御存知…聖書に書いてあります。「価値のわからない者に高価なものを与えても無駄だ」日米というか、人類共通の意識。それにしても、豚と真珠が符合?興味深いです。

 日本では「犬猿の仲」といいますが、英語では、「They agree like cats and dogs.(犬と猫)」なぜ犬と猫か、アメリカンに質問したところ、いぶかしそうに、「日本では、犬を飼うように猿を飼うのか?」と逆に質問されてしまいました。

 「逃した魚は大きい」これは、私のことを表していることわざですね。私は、30cmぐらいのホッケを逃がそうものなら、「50cmのヒラメだったと思うが、逃げられた!」と、言いふらしますね。聞かされる人々はみな、「20cmの雑魚だったんだべ」と思っているわけで…。
 英語では、「Every fish that escapes, appears greater than it is.」逃げた魚はどれも実物より大きく見える…そのまんまです。逃がしてしまって惜しいから、大きくしてしまうのではありません。楽しい話で、場を盛り上げようとする「献身」です。

 いかにもアメリカだなあと思えるのは、「虎穴に入らずんば虎児を得ず」です。なんと「No pain, no gain. 」ズバリ「痛みが無ければ得るものなし」合理的(?)です。「Dry shoes won't catch fish.(乾いた靴では魚は捕れない)」というのもあります。こちらのほうがいいかも。日本では「虎」で、アメリカでは「魚」…か。ちょっと負けてる。

「飼い犬に手を噛まれる」は、「The mad dog bites his master.(狂った犬は飼い主を噛む)」やはり、同盟国だけあって、ことわざに出てくる動物も似てるわ。

 私が膝を叩いて喜んだアメリカのことわざは…「Two birds One stone.」確かに、チャーリーがそう言いました。字幕にもしっかりと、「一石二鳥」と書いてありました。これほど、酷似した日米のことわざもない。日本の一石二鳥は、英語の「Two birds One stone.」を直訳したものなのだそうで…。「made in USA」だったとは…。

 毎日90分の英語の勉強。oneとか stoneとかを聞き取れるようになったんですよ!そんなの誰でも聞き取れるって?「サムペポ」が聞き取れなかった私にとっては、進歩なものでして…。「サムペポ」は、「some people」だった…のですけどね。英語は上達する、映画はおもしろい。「Two birds One stone.」の日々です。

なんちゃって献金…お金持ちはやることが違う

2009年07月09日 | Weblog
アンティークマンとしての最近のヒットコピーナンバーワンは、「故人献金」です。これほどおもしろいのは…1年に一度あるかないか。このそこはかとないおもしろさは、「個人」と「故人」の…「掛詞」というか「縁語」というか「対句」というか「シャレ」というか…だけではありません。出所が、鳩山由紀夫さん!自作自演?タコ部屋とも通ずるし、小沢さんの事件とも一脈通じている。亡くなっている人が献金したとして扱っていた間抜け具合。秘書の責任には、出来ません。おもしろさの多面体です。
 
 通常(?)、個人献金というと、扱いに不正があって問題になる…献金の受け方が違法なのですが、由起夫さんの場合もらってもいない金を、献金があったことにした…その出所が、故人であったり関係ない名前であったり…。

 由起夫さんは大金持ちですから、違法な金を集める必要がないのです。個人資産は16億5,591万円です。私より多いです。どのくらい多いかって?たったの、16億5,400万円ほどですがね。端(はした)金額です。東京都内にある、通称「鳩山御殿」(母親名義になっている)は、約50億円の評価額。市場取引価格となれば、倍になっても不思議がない。1996年の(旧)民主党結成のとき、(母親が)8億円出した。民主党は、はじめから由起夫さんのものだったのです。

 4年間で2,177万円の虚偽記載。株の配当だけで年間6,000万円もある由起夫さんですよ(邦夫さんとの区別のため、親しいふりをして「由起夫さん」と表記しています)。2,177万円など、ほんのポケットマネーにすぎない。脱税?せこくないからそんなことするはずがない。お金に頓着なし。虚偽記載の背景?そんなもの、なーんもない。

 降って湧いたような大きな敵失なのだが、自民党としては、「虚偽記載」しか責めどころがない。それなら、二階さん、与謝野についてはどーするんだ?ってことになる。私は、ノンセクトラディカルですから、自民の味方でも民主の味方でもないですが、由起夫さんを責めるのであれば…
1 受けてもいない献金をでっち上げる「倫理観念」を責める。
2 偽装献金が出来る有り余るお金。(お金があるのは、責めどころとは違うといわれそうです。お金儲けは武士道に反します。韓国の大統領に出来るのだから、あなたもやりなさいというところが責めどころ)
3 「国民のため」と常に言うが、暮らしぶりから口先だけということが分かる。いつも、仕立てのいいスーツ、ネクタイも、いいものをたくさん持っています。…別世界の方です。「口先だけだ部!」が責めどころ。
 以上3点で責めるのが有効です。「有り余るお金」なら、麻生さんだって同じじゃないかって。レームダックですから見逃してあげましょう。ペキンダックでもドナルドダックでもありません。今頃、パスタ食べているかな?
 
 政治は、麻生政権発足以来、「解散しろ!麻生辞めろ」VS「しかるべき時期に私が…」。国民の暮らしとは無関係。国民は、しょうがないから勝手にやってきた。それでも何とかやってこられている。日本国民は凄いですよ。

「浦島姓」増殖始まる…ナハナハ!

2009年07月08日 | Weblog
「せんだみつお」は…、「千に三つしか本当のことを言わない」から、「せんみつ」…それで、せんだみつお。代表的なギャグは、「ナハナハ」。それで、7月8日を「ナハナハの日」に制定した。6月4日→虫歯予防デー、11月22日→いい夫婦の日、これらと同じ手法のゴロアワセでの制定(?)。勝手にそんなもの決めていいのかって?暦に載るわけでもなし、国会を通さなくてもいいらしいですよ。
芸名を変えるのもギャグのうちなのか、4~5回改名している。二千田光雄(にせんだみつお)と、名乗ったこともある。
 それで…今日、ナハナハの日から1年間、「浦島みつお」と、改名するのだそうで…。まあ、好きにしてくれってところです。

 どうして「浦島」なのか?せんだは、「自虐的芸人」です。自分を惨めに見せることで笑いをとろうとする芸風。素行はかなり悪いらしいが、芸では高飛車に出ることはない。「世間に忘れられた人」と、いうことで、亀を助けて竜宮城へ行った「浦島太郎」に自分を重ねて「浦島」とした。まあ、そんなところでしょう。

 今や、どーでもいい芸人に成り下がっていますが、世間へ結構影響を与えているんですよ。宴会の余興では、「せんだみつおゲーム」が行われたりする。死語に近いが、「あけおめ」の制作者。やんちゃぶりは、ビートたけしがあきれるほどのもの。著書もある。「ナハ」という本の出版社は、東京書籍なのです。それがどうしたって?東京書籍って、教科書専門の出版社かと思っていました…。

 芸能人の著書といわれているもの多いです。同年代では、郷ひろみ!買って読む人いるんでしょうか?郷さん、新曲は出すし、全国ツアーもする…「浦島ひろみ」に改名しなくても良さそう。
もうそろそろ「浦島俊彦」だろうと思っていた…ビッグな田原俊彦。新曲を出しました。買って聴く気にもなりませんが。何とか忘れられまいとあがいているところが笑えます。
 「浦島秀樹」かと思われた、西城秀樹には驚かされました。NHKの朝のドラマに出ているのです。良く分からんが、暴力団(?)の役。さらに、NHK教育テレビの「趣味の園芸」のレギュラー。したたかです。何がしたたかかって?歌って踊るのは、もう無理。だったら趣味の園芸、という…お金のためにプライドをかなぐり捨てたところがしたたか。
 せんだみつおは、「仕事がない」ことをウリにしています。西城秀樹のような「何にでも食いつく頑張り」がほしい。今のままでは、ずっと「浦島みつお」から脱却できません。相田みつおに水を開けられています。ナハナハ…。

日本語が第二言語の子へのプログラム

2009年07月07日 | Weblog
 日本の公立学校で、いつから外国籍の子女を受け入れることになったのでしょう?
公立小中高校に在籍する外国人は、約7万5,000人。そのうち、「日本語指導が必要」な外国人が在籍している学校は、6,212校で、児童生徒数は、2万8,575人だという。外国人児童生徒のおよそ4割が日本語がおぼつかない…。
 愛知…5,844人、静岡…2,903人、神奈川…2,794人、東京…2,203人・・・日本語がおぼつかない児童生徒に苦慮しているというが、いつまで「苦慮し続ける」つもりなのか。

 移民の国アメリカでは、どのようにしているか?アメリカ合衆国の英語が話せない外国人子女に対する教育については、次のような法律があります。但し、アメリカ合衆国の、全市町村がそのようにしているわけではありません。ほとんどの市町村がということです。州によって違うんじゃないかって?それは間違い。アメリカ合衆国の教育は、州ではなく市町村で違うのです。
1 義務教育年齢の子女は、国籍に関係なく無償で教育する。
2 英語が話せない子女には、その子の母国語と英語の両方で授業をしなければならない。(バイリンガルエジュケーションプログラム)
3 バイリンガルエジュケーションが出来ない場合、ESLプログラム(English as the second language)を行う。(当該子女に教師をつけてくれる)
 ここまで、手厚くしてくれる。バイリンガルエジュケーションについては、ほとんど守られていない法律になっている。なぜなら、1校に、98人の英語が話せない外国人がいる場合で98人の第一言語が皆違うとすると…フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語・・・・・に堪能で、英語も堪能…そんな教師を98人集める…それは、不可能ですから。

 いきおい、ESLが主流となる。長女が5歳の時にマサチューセッツ州のアーリントンの幼稚園へ入れていただいた。幼稚園は、義務教育と同じ扱いをしているので、たった一人の5歳の日本人の子のために、ESLの先生を一人雇ってくれた。いわば、英語の個人レッスンを無料で毎日受けるようなもの。芸体類など、英語を多く必要としない教科では、所属学級へ合流し一緒に授業を受ける。ESLの教師は英語教育の専門家のため、長女は良い英語を効率よく覚えていった。1年後、ベルモントの小学校へ転校したときも、「まだ英語が十分でないから」と、ESLの先生を新たに一人雇ってくれた。この配慮が素晴らしい。ESL教師への報酬は、ベルモントが支払わなければならないから、クラスを設置しない方が経費節減になる。ところが、そこはアメリカ!「読む、聴く、話す、書くが、ネイティブと同じレベルにならなければ、ESLを卒業させませんよ」という姿勢。「お金がかかる?そんなの関係ねえ!」武士道です。

 日本で、日本語が出来ない外国人子女を受け入れる場合、法律できちんと決めてからかからなければなりません。それ相当の財源が必要。「金がないから、日本語がおぼつかない子女への手当は出来ません」…これでは済まない状況になっています。

 バイリンガルエジュケーションは、ポルトガル語…1万1,386人。中国語…5,831人。スペイン語…3,634人・・・ポルトガル語が堪能で、日本語が堪能な教師を、1万1,386人集めること…出来るはずがありません。アメリカ同様全く無理です。出来るのはJSLプログラム(Japanese as the second language)。日本語が得意で、時間がある人(主婦、定年退職者等)に、それ相当額の時給を払って、JSLの先生になっていただく。日本の子供達と同じレベル(基準を設けなければなりません)の日本語能力となるまで責任を持って指導する。
 そんな理想論を展開したところで…予算の裏付けはあるのかって?では、2万8,575人の日本語がおぼつかない外国人児童生徒を放置するんのですか?

アリバイ作りだけでないところがいい

2009年07月06日 | Weblog
飛行機に乗る度に見せられるのが、「機内の説明、酸素マスクの取り扱い、救命胴衣の装着方法と空気が足りないときにどうやってふくらませるか…」などのビデオ。非常時には役に立つ映像だが、毎度同じなので漫然と観ているか観ていないかどちらかというのが現実でしょう。
 ビデオがない飛行機に乗ると状況は少々変わる。スッチーが…古い?では、客室乗務員(英語で言うとキャビンアテンダント)が通路に立ち実演で説明してくれる…これも、分かりきっているので寝たふりをしたいところだが、彼女ら(彼も含む)は、「8のAの貧相な短足の東洋人、要注意です」と、チェックしている。いつの間に足の長さを測ったのだろう。彼女らの機嫌を損ねて、「薬を飲見たいから水くれ」と頼んでも持ってきてくれないような事態になると情けない。よって、真剣なふりをして見ています。

 ニュージーランド航空が、機内安全ガイドビデオを工夫した。キーウィーでも登場させるのかって?キーウィーは出さないのですが・・・。
 安全ガイド映像に、キャビンクルー(キャビンアテンダント、スチュワード、機長まで)が登場。救命胴衣着の着用方法、酸素マスクの着用方法などを説明…これだけならなにも工夫がないし目新しくもない…。
 工夫は、その説明を行っているクルーたちの衣装。ボディペインティングだという。映像で見るかぎり(YouTube)では、「トリック・アート」まがいの上手い絵。当然、下半身は登場させないようにしたりぼかしたりしています。機長さんの制服姿も、ボディペインティングで、ちょっと笑えます。乗客に扮し、携帯電話の電源を切るよう注意されたスチュワードは、メタボリック症候群。これなら、乗客全員が真剣に見ると思われる出来栄え!

 ニュージーランド航空は立派です。その理由は…
 「安全ガイド映像は流したよ。見ようが見まいが客の勝手。あとは、オラ知らん」という「アリバイづくり」で終わらせる他の航空会社とは違う点が立派。「どうしたら、お客様に安全ガイド映像をしっかり見てもらえるか」議論を重ねた。反対も抵抗もあったが、「ボディペインティング」での説明映像に踏み切った。
 他社も追随して、「安全ガイドおもしろビデオ」を工夫するようになれば、飛行機に乗る楽しみが増えるというもの。

公園で用足し留置所で2泊

2009年07月05日 | Weblog
なぜ、山形、大分、熊本では歩調を合わせなかったのか?この3県の共通点は…特にないです。単に、公安委員会規則の改正が遅れているだけ。何の規則かって?自転車の「3人乗り」を条件付きで容認する改正公安委員会規則です(7月1日より)。安全基準を満たした3人乗り専用の新型自転車に、6歳未満の子供2人を乗せることができる。安全基準を満たさなければダメなので、従来の自転車に、自分で細工して3人乗りに改造しても適用されない。道路交通法の「乗員制限違反」として2万円以下の罰金等の対象となる。
 3人乗りが認められるのは、社団法人「自転車協会」の検査に合格した自転車のみ。

 公安委員会規則…要約すると…「強度」「操縦性」「安全性」ですね。素朴な疑問で申し分けないが、それらって、一人乗りの自転車でも同じじゃないかと…。 

 新型自転車は、大変高価。今人気のインド製の乗用車とほぼ同じ価格のものも。そこで警察庁は、普及するまでは(基準を満たしていない自転車を)発見しても取り締まりはせず、注意や指導にとどめるよう全国の警察本部に通達した。

 寛容です…。3人乗り自転車には奇妙に寛容。むしろ厳しくすべきと思う。なぜなら、3人の命を乗せるんですよ。一人乗りの自転車の3倍の厳しさが必要でしょう。「自転車2人乗り」で、仙台地検に書類送検された高校生が話題になったばかり。もっとも、この高校生は、警官が再三警告したにもかかわらず逃げた。逃げた理由は、「捕まると面倒だと思った」…逃げたから面倒になったんでしょ!

 交差点を車で左折しようとしたところ、前方から歩行者が交差点を渡ろうとした。歩行者は、(行く手を横切って曲がろうとしている車を)先に行かせようと思ったか一瞬立ち止まった。車が停まって待っていたので、歩行者は渡りきった。そのとき、パトカーから警官が降りてきて、「こっちへ来い」。車の運転手さんは、「歩行者の歩みを止めた」ということで、罰金。免許証のゴールドのラインは、更新時からブルーに変わった。
 「弱い者いじめだ。何が歩みを止めただ!交差点で、いつも見られる情景だろう。これまで、ずっと警察に協力してきたのに!」運転手さんの怒りは治まらない。

 サンダル履き運転で、捕まった人…「裸足」ならお咎めなしなのだそうで、サンンダル愛好者の彼は、「運転は裸足で」を励行している。

 軽微であろうが、重篤であろうが、違反は違反。それは、分かる。しかし、「歩行者の歩みを止めた」という罪の人も、サンダルの人も、人様を傷つけたり、危機的状況へ陥れたりしましたか!1度目は、「注意や指導」でいいでしょう!3人乗り自転車のように。
 軽微な違反は取り締まり易いからバンバン取り締まる。悪質なものはなかなか取り締まれません…これじゃあ、「弱い者いじめ」と言われてもしょうがない。

 道路交通法関係ではないが、軽微な違反で「ホノルル~成田便」を欠航させた事件がありました。JALの副操縦士が、ホノルルのホテルで、ビールとワインを合計6本飲んだ…この副操縦士、アルコール分解酵素を持っている(SS体質ですね)。そういう話でなくて、飲んだ後散歩中に尿意をもよおし、公園の木陰で立ちピーピー(オシッコのこと)をした。折悪しく、パトロール中の警官に現行犯で捕まった。なんと、2晩留置された。そのため、飛行機は欠航しなければならなかった。

 立ちピーピーで2晩留置、なかなか出来ない経験ですよ。ハワイで留置所へ入ることができるなんて。ハワイで留置所体験をしたい人に、希望が見えてきましたね。誰でも、入れます。無審査です。トイレじゃない場所で、ピーピーするだけでよい。

 日本では、自転車の二人乗りは日常茶飯事。仙台の警察官以外は、悪く言えば見て見ぬふり。良く言えば、…良くは言いようがない。
 日本でも立ちピーピーは軽犯罪なのに、オッサン層を中心にバンバン行われております。道端に車を止めて、車道側を向いてピーピーしているオッサンも見ました。これ、別の罪にも引っかかるのでは?日本で、立ちピーピーで捕まったという話は聞いたことがないが…。「オバマー…」の中川昭一もと大臣のお父さんの「立ちション事件」は、写真週刊誌に載ったが逮捕も書類送検もなかった…現行犯ではなかったから。

 決まり(法)があるからには、守らせなくてはならない。取り締まるからには、国民に不平等感を持たせないようにやってほしい。そんなこと出来るはずがない。せめて、一度目は、「注意や指導」をお願いしたい。3人乗り自転車で出来るのですから、ほかでも出来ます。立ちピーピーは…現状でいいかな。

うさぎを逃がした罪は…

2009年07月04日 | Weblog
 缶飲料のリングプル、缶にくっついたまま飲めるようになっています。その昔は、リングプルを引きはがすように缶を開けました。リングプルは、缶から離れました。
 まだ、青函連絡船が就航していた頃のこと…函館港を出港した修学旅行生、引きはがしたリングプルをいたずら半分で缶の中へ入れた。そして、それを友達に勧めた。それを飲んだ生徒…勢いよく飲んだこともあり、リングプルも飲んでしまった。リングプルは、食道の入り口にひっかかった。函館湾を出るところまで来ていた連絡船は函館港へ引き返し、待っていた救急車へ生徒を引き継いだ。
 
 さて、この事件、悪意があってリングプルを缶の中へ入れたとしたらどんな犯罪になるのでしょうか。もちろん、この修学旅行生の一件は犯罪にはならずに落着したのですが。
 当てはまりそうなのは、器物損壊罪でしょう。「損壊とは、物理的に壊すことだけでなく、物の効用を害する一切の行為を含む」と、いうことで。
 
 学校で飼育していた、「うさぎ」…えさ代の工面がつかなくなった。困り果てた管理職が最終手段に出た。夜、うさぎ小屋の鍵を閉め忘れた…意図的に。翌朝、うさぎはあとかたもなく消えた。単に逃げたのなら数羽は見つかるでしょうが…全て狐の餌になったらしい。これも、器物損壊罪でしょう。動物愛護法にも違反です。

 秋葉原のビルのエスカレーターで、女性のスカートをはさみで切りつけた男が逮捕された。これは、正真正銘、「器物損壊罪」です。スカートを7センチ切られたそうだが、切られた本人は同僚の指摘で気づいたのだそう。肉まで切られなくてよかったです。

「開国博Y150」が、9月末まで開催されています。フランスからやって来た巨大スペクタクルアート劇団の「ENEOSラ・マシン」…機械仕掛けの巨大なクモを動かす…人気のようです。「開国博Y150」のプレイベントで、巨大クモを見ていた女性が男に尿をかけられた。こういう事件が起こる国日本!犯人の男は、プラスチック製容器に自分の尿を入れ、「開国博Y150プレイベント」で女性にかけていた。判明している被害者は3名。「尿飲法」という健康法があるぐらいなので、尿は汚い物ではないのでしょうが、かけられた人はたまったものではありません。プラスチック製容器や、黄ばんだ液体が入ったペットボトルを持った男には注意していただきたい。「小」だから濡れたスカートで帰宅できるが、「大」だったら…大変でした。犯人の容疑は、器物損壊罪でした。

 畑に植えた野菜の種を掘り返す行為も器物損壊罪。我が家の畑に植えた種をほじくるドバト、作物を荒らすカラス…間違いなく器物損壊罪です。やつらを、3年以下の懲役または30万円以下の罰金にしてくださいよ。

「ショウガイシャ」を「個性者」とする

2009年07月03日 | Weblog
「剣槙」…これって何だと思いますか?人名です(小学5年生男子)。人名にはあまり使われない漢字ですが、何ら問題ないです。常用漢字ですから。人名用漢字は、「日本における戸籍に子の名として記載できる漢字のうち、常用漢字に含まれないもの」
 人名用漢字の候補になったが、削除されてしまったものは…「糞」「癌」「屍」「呪」「姦」「怨」「痔」「妾」「蔑」「膿」「腫」「娼」「尻」。
 我が子の名前を、「姦太郎」とか「怨子」としたくても出来ないことになっています。え?そんな名前をつける奴はおらんだろう!って?「悪魔くん事件」があったように、是非「尻子」と、名づけたいという人が…いるはずないですね。都市伝説になっていますが、高橋圭三さんが司会をしていた番組の、「珍名さん登場」のコーナーで、「古糞溜糞さん」が登場したというのがあります。

 「埼、阪、岡、梨、奈」が常用漢字表に加えられることになりました。晴れて、「埼玉、大阪、岡山、福岡、山梨、奈良」が…市民権ならぬ県民権を得た…。今までは一体何だったんだ?常用漢字って、いったいなんなんだ?
 あと、まだ常用漢字になっていないのが、「鷹」。三鷹市の皆さん来年以降に期待してください。

 (これまで、岡や埼が常用漢字になかったので)岡山県や埼玉県の学校の先生が「岡」や「埼」という漢字を教室で教える義務なんかなかったのである。こどもたちが「おか山県」「さい玉県」と「まぜ書き」をしても、それを正す権利も責任もない。正規の学校教育と「常用漢字」はどうやら相性がよくないらしいのである(加藤秀俊先生)。
 当たり前のことを書いているのですが、「そういわれればそうだよなあ」と納得してしまう。「こども」が、なぜひらがな表記か?この文だけではよく分かりませんが、加藤先生は、音読みには漢字を、訓読みにはひらがなを使う。その理由や表記の方針を読ませていただいたことはあるが…簡単には説明できるようなものではありません。

 「障害者か、障碍者か、障がい者か」…文化庁文化審議会の国語分科会で論議されている常用漢字の見直し案で、「碍(がい)」の追加を求める意見や要望が目立っているという。
 害を与えないし、害にもなっていない。それなのにどうして「障害者」と表記するんだ!表記は、「障碍者」にしようというわけ。近年、「障がい者」という表記の台頭がめざましい。山形、福島、岐阜、三重、大分、熊本県などの自治体では、担当部署名や広報文の表記を「障がい」に切り替えている。

 「障害者」と表記したのは、「碍」が常用漢字ではなかったから。「有害」「害虫」「害毒」など、わるい意味しかない漢字を身体の不自由な人の形容につかうのは失礼千万。やっぱりここは「さまたげ」という意味の「碍」をつかったほうがいい(加藤秀俊先生)。
 「碍」は、「碍子(がいし)」ぐらいにしか使われていない…知る人が少なくなってしまいました。今でも、電柱を見上げると、ありますがね…。
 運動会の種目に、「障碍物競走」という跳び箱を跳んだり、平均台の上を歩いたり、網をくぐったりの種目がある。この、「障碍物競走」を「障害物競走」と、表記する学校が増えていることについて加藤先生は、「正気の沙汰ではない。跳び箱や平均台にはなにか害があるんですか?」この御意見、超ド級の説得力です。

 加藤秀俊先生って何者かって?若い人には馴染みがないでしょうか…かなり昔ですが、京都大学で助手をしていた頃、多くの有名大学からオファーがあった。周囲の心配をよそに全く応じなかった。そのため、「大助手」という異名をとり、一躍有名になった人。そういえばそんな人いたなあ…と思い出される方もおられるでしょう。御存命で、次の誕生日で、80歳になられる(はず…)。経歴も、交友関係も、著書の数も、「ウウッ!」とつまるほど…表現が貧弱でお叱りを受けるかも知れませんが、「凄い人!」です。

 私の知識では、「碍」と「害」は、同じ意味だと思うのですが…(加藤先生に反抗する気は毛頭ありません。無知から生じる単純な疑問です)。
 この表記の問題、「いじめられていると感じたらいじめなんだ」という、分かったような分からんようないじめの定義に通じるところがあります。また、中心になって騒いでおられる方々の中には、「障がいを持っておられる人のことを本当に考えているのか?」と、疑問に思える人たちもおられます。「点数を稼ぐだけの弱者の味方」…みたいな。
 「この表記については、触らない方が障りないでしょう」(これは、シャレ)。
 「障害者・障碍者・障がい者」の言い方は、賛否入り乱れているので、廃止するのがよい。「ショウガイ」は、ハンディキャップではないです。「個性」です。ですから、「ショウガイシャ」改め「個性者」とする。「突出した個性を持つ人」としたいところですが、説明的で長すぎるので、「個性者」…。違和感があるって?すぐに慣れますよ。

 文化庁文化審議会、その他関係機関に是非お願いします…
1 「障害者・障碍者・障がい者」を廃止し、「個性者」とする。
2 正字体が煩雑でも、略字体を正式な字体としない。中国の簡体字の二の舞は御免だから。
3 漢字検定協会の元役員の親子を国外へ追放する。…漢字を金儲けの手段にし、漢字の名誉を著しく傷つけたから。

米を蹴るなよ!爺さま

2009年07月02日 | Weblog
「食べ物を粗末にするな」これは、終戦直後も今も不変の教えです。日本の場合、廃棄される残飯の量が半端ではありません。調べた人はいないでしょうが、世界一、それもぶっちぎりの世界一でしょう。まだまだ食べられるものがムザムザと捨てられる。60年ぶりに帰国した、英霊(倉本聰の歸國)も、嘆いておりました。
 嘆いていたのは、英霊だけでなく、コンビニエンスストア最大手のセブンイレブンジャパンの加盟店。販売期限切れの弁当などを、本部の要請通りに捨てると、大きな損失が出て経営が圧迫される。そのため、販売期限が迫った弁当などを「見切り販売」した。本部は、「そったらことしたら、契約を打ち切るぞ、こら!」と、脅しまがいの指導をした。これについて、公正取引委員会が、独占禁止法違反(不公正な取引方法)でセブンイレブンジャパンに排除措置命令を出した。
 「見切り販売」は、消費者喜ぶ、加盟店喜ぶ、セブンイレブン本部だって少しでも現金になればうれしいはず。みんな喜ぶ。弁当だって、捨てられるより食べてもらえる方が本望というわけ。

 徒歩5分の所に、レジが3つほどのこじんまりしたマーケットがある。仮名を「マックスバ」としておきましょう。このマックスバ、日頃は郊外にいくつかあるショッピングモールのスーパーの後塵を拝している。しかし、BUT!火曜日には逆襲に転じる。10:00A.M.に、「品物1点20円引き。5品まで。但し、30円以上の品に限る」という券を配布する。つ、つまり40円の品物が、20円で買える!これは、お客さんが行きますよ!10:00前から、お客の長蛇の列です。100人は並んでいる。どうして知っているんだって?私も並びましたから!(実は、黒豆茶500mlを買いに行って偶然この列に巻きこまれた)

 いやはや、黒豆茶を買うまでが大変。買い物カゴで押されたり、突かれたり…皆さん殺気立っているもので、「ゴメンナサイ」など言うものではない。「品物1点20円引き」これは大変なことです。ようやく、黒豆茶を手にして、レジに並ぶ…ちょ、ちょ、長蛇の列。黒豆茶を1本買うのに、この列の最後尾につかなければならないのか!品物を放棄して逃げ帰ろうかと思いましたが、身動きがとれないのでやむなく並んだ。言ってもしょうがないが、アメリカでは、品数が少ない買い物客用の、「エクスプレス・レーン」なる、レジがあります。ですから、黒豆茶1本の客は、「サッ!」とレジを通過することが出来るのですがね。

 事件が起きたのは、レジを待つ列でのこと。10kgの米を買おうとしている、推定年齢76歳の爺さまが並んでいた。カゴへ入れた10kgの米が重いので、床に置いた。レジの列は少しずつ動く。爺さまは、なんと、カゴの米を蹴飛ばしながら動いたのです。

 米…瑞穂の国日本の主食…「一粒も粗末にするな」「粗末にしたら罰が当たる」…戦中戦後を経験している、食うや食わずで生きてきた…そんな爺さまが、「米を蹴る!」これじゃあ、若年層に、「食べ物を粗末にするな」などと言えません。
 追い打ちをかけるように、隣の列にも買い物カゴを蹴りながら移動している爺さまが!
 どうなってしまったんだ?!世相を反映しています…。これまで頑張ってきた爺さまたちが、もうどーでもよくなってしまった…。どーでもよくなったが、「品物1点20円引き。5品まで」このチャンスは、欠かせない。無職、無収入で後は死ぬだけ。米を蹴っても罪悪感がなくなった。唯一、「得した感」を得られる週に一度の機会…。